ポケットモンスターブラウン   作:光宙

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これまでの総集編です!
多少台詞なんかが違ったりはするんですが、そこはご愛嬌ってことで


36話 トキワシティ到着!これまでの旅を振り返って!

トキワシティ。

 

マサヒロとイーブイは、ついに最後のジムがある街へと到着した。

 

「……トキワシティ」

 

マサヒロは街の入口で立ち止まる。

 

「ここまで来たんだな……」

 

「ブイ!」

 

隣でイーブイが元気よく鳴く。

 

マサヒロは少し笑った。

 

「最初に旅に出たときは、こんなところまで来るなんて思わなかったよな」

 

「ブイ!」

 

「……ちょっと振り返ってみるか」

 

マサヒロは歩きながら、これまでの旅を思い出していく。

 

* * *

 

すべての始まりは、マサラタウンだった。

 

マサヒロは、幼い頃から一緒だったイーブイと共に家を出た。

 

向かった先は、オーキド研究所。

 

そこでマサヒロは、オーキド博士から一匹のポケモンを託された。

 

「フシギダネ!」

 

「ダネ!」

 

「今日からよろしくな!」

 

こうして。

 

イーブイとフシギダネ。

 

二匹の仲間と共に、マサヒロの旅は始まった。

 

「俺、カントーチャンピオンになる!」

 

あのときは、まだ何も知らなかった。

 

それでも。

 

夢だけは、はっきりしていた。

 

* * *

 

ニビシティへ向かう途中。

 

マサヒロは、オニスズメの群れに襲われている一匹のビードルを見つけた。

 

「ビードル!」

 

マサヒロはビードルを助けた。

 

すると。

 

助けてもらったビードルは、マサヒロについてくるようになった。

 

「俺と一緒に来たいのか?」

 

「ビー!」

 

「よし!」

 

こうしてビードルも仲間になった。

 

そして――。

 

ニビシティ。

 

待っていたのは、ジムリーダーのタケシだった。

 

「絶対に勝つ!」

 

初めてのジム戦。

 

マサヒロは、イーブイ、フシギダネ、そしてビードルと力を合わせて戦った。

 

激しい戦いの末。

 

「グレーバッジ!」

 

初めてのジムバッジを手に入れた。

 

「やったぁ!」

 

あのときの嬉しさは、今でも忘れられない。

 

* * *

 

そして、おつきみやま。

 

そこで。

 

「ビー……!」

 

ビードルの身体が光り始めた。

 

「え?」

 

光の中で、ビードルの姿が変わっていく。

 

「コクーン!」

 

「ビードルがコクーンに進化した!」

 

「すごい!」

 

こうして、ビードルはコクーンになった。

 

その後も旅は続いた。

 

* * *

 

ハナダシティ。

 

水のジムで、三姉妹との三対三のバトルに挑んだ。

 

そこでフシギダネは、フシギソウへ進化。

 

コクーンもスピアーへ進化した。

 

そして最後には。

 

「スピアー、ダブルニードル!」

 

スターミーを倒し、ハナダバッジを手に入れた。

 

「二個目だ!」

 

けれど。

 

この戦いで、イーブイは初めて敗北した。

 

「……負けた」

 

悔しかった。

 

でも。

 

「負けたからって、終わりじゃない」

 

マサヒロはイーブイにそう言った。

 

「次は勝とう」

 

「ブイ!」

 

このときから。

 

マサヒロは、負けることからも何かを学ぶようになった。

 

* * *

 

旅を続ける中で、仲間は増えていった。

 

ヤマブキシティでは、バルキーと出会った。

 

そしてガーディ。

 

さらに、釣りをしているときにはミニリュウとも出会った。

 

気がつけば、たくさんの仲間ができていた。

 

そして。

 

もう一人。

 

マサヒロには、負けたくない相手がいた。

 

シゲル。

 

「絶対にシゲルを超える!」

 

シゲルとの戦いは、いつもマサヒロを熱くさせた。

 

六対六で戦ったときも、互いに三匹ずつ勝ち抜いて引き分け。

 

決着はつかなかった。

 

「ポケモンリーグで決着をつけよう!」

 

その約束を胸に、二人は別れた。

 

* * *

 

旅には、出会いだけではなく別れもあった。

 

バルキーは、もっと強くなるためにシバとの修行を選んだ。

 

マサヒロは寂しかった。

 

けれど。

 

「もっと強くなってこいよ」

 

「バルキー!」

 

マサヒロは、バルキー自身の気持ちを尊重した。

 

そして。

 

ミニリュウが進化したハクリューもまた、竜の谷で守りたいものを見つけた。

 

ミニリュウや仲間たちを守るため、カイリューへ進化した。

 

「お前が守りたいものを守れ」

 

カイリューとの別れも辛かった。

 

でも。

 

仲間の選んだ道を応援する。

 

それもトレーナーの役目だと、マサヒロは知った。

 

* * *

 

セキチクジム。

 

ここでマサヒロは、初めてジム戦に敗北した。

 

「俺は……まだ弱い」

 

そんなマサヒロの前に現れたのが、リョウだった。

 

リョウもまた、ジム戦に負けた経験を持っていた。

 

それでも努力して、再戦して、勝利していた。

 

マサヒロも負けてはいられない。

 

そして再戦。

 

スピアーとウインディの力でセキチクジムを突破した。

 

「ピンクバッジ!」

 

さらにガーディは、ウインディへ進化した。

 

「これで六個!」

 

旅は、少しずつゴールへ近づいていた。

 

* * *

 

サファリゾーンでは、ハクリューとの出会いに隠された秘密を知った。

 

そして竜の谷で、カイリューと別れた。

 

その後。

 

ポケモン保護区で、暴れるギャラドスと出会った。

 

マサヒロはギャラドスを捕まえた。

 

しかし――。

 

「全然言うこと聞かない……」

 

ギャラドスは強く、荒々しかった。

 

マサヒロは暴れるギャラドスを怖がり、あまり外に出さなくなった。

 

この問題は、まだ解決していない。

 

* * *

 

そして、グレンタウン。

 

ここでマサヒロは、初めてイーブイの本当の過去を知った。

 

それまでマサヒロは、イーブイを普通のイーブイだと思っていた。

 

特別なポケモンだなんて、考えたこともなかった。

 

ところが。

 

ランスから聞かされた。

 

イーブイには、E-01という過去があった。

 

ロケット団の研究所で生まれ、過酷な実験を受けていた。

 

そして。

 

かつては人間を恐れていた。

 

「……知らなかった」

 

マサヒロは、イーブイを見る。

 

「お前に、そんな過去があったなんて」

 

それでも。

 

マサヒロにとって、イーブイはイーブイだった。

 

「でも、そんなの関係ないよな」

 

「ブイ!」

 

「お前は俺の家族だ!」

 

イーブイも、力強く鳴いた。

 

その後、ランスがイーブイを狙って襲撃してきた。

 

マサヒロは絶対にイーブイを渡さなかった。

 

「イーブイは俺の家族だ!」

 

そしてイーブイも戦い抜き、ランスを倒した。

 

* * *

 

グレンジム。

 

七個目のバッジをかけた戦い。

 

激しいバトルの中で、フシギソウはフシギバナへ進化した。

 

そして最後は、イーブイ。

 

「エボルブラスト!」

 

これまで一度使うだけでも大きな負担だった技。

 

それをイーブイは、繰り返し使えるようになった。

 

進化しなくても強くなれる。

 

それがイーブイの強さだった。

 

「クリムゾンバッジ!」

 

七個目のバッジを手に入れた。

 

* * *

 

そしてグレンタウンでは、最後の仲間とも出会った。

 

古代のポケモン、プテラ。

 

復活したばかりのプテラは、現代の世界を知らず、不安を抱えていた。

 

マサヒロは、その気持ちを感じ取った。

 

イーブイもプテラに寄り添った。

 

そして。

 

プテラは少しずつ心を開いてくれた。

 

「これから一緒に行こうぜ!」

 

こうして、六匹目の仲間が加わった。

 

イーブイ。

 

フシギバナ。

 

スピアー。

 

ウインディ。

 

ギャラドス。

 

プテラ。

 

マサヒロの仲間は、六匹になった。

 

* * *

 

グレンタウンを出たあと。

 

再びリョウと戦った。

 

最初はイーブイとサンド。

 

進化しないことを選んだ二匹の戦いだった。

 

激しい戦いの末、イーブイが勝利。

 

続くプテラはパルシェンに敗れた。

 

そして最後は――。

 

ギャラドス。

 

しかしギャラドスは、マサヒロの命令を聞かずに暴れ続けた。

 

そしてカビゴンに完敗。

 

マサヒロは、自分の弱さに気づいた。

 

「俺は……ギャラドスを怖がってた」

 

だから、ちゃんと向き合えていなかった。

 

リョウの言葉が胸に残った。

 

「もっとギャラドスを信じて使ってやれよ」

 

「……そうだな」

 

マサヒロはギャラドスのボールを見る。

 

「今度こそ、ちゃんと向き合おう」

 

* * *

 

「……いろいろあったな」

 

回想を終えたマサヒロは、トキワシティの街を歩いていた。

 

隣にはイーブイ。

 

腰には、六匹の仲間たちのモンスターボール。

 

「最初はイーブイとフシギダネだけだった」

 

「ブイ!」

 

「ビードルと出会って……」

 

「ブイ!」

 

「いろんな仲間が増えて……」

 

「ブイ!」

 

マサヒロは空を見上げる。

 

勝った。

 

負けた。

 

笑った。

 

泣いた。

 

仲間が増えた。

 

仲間と別れた。

 

たくさんの人と出会った。

 

そして。

 

たくさんのことを学んだ。

 

「……長かったな」

 

マサヒロは七個のバッジを取り出す。

 

「でも、あと一個だ」

 

「ブイ!」

 

マサヒロはトキワジムを見る。

 

「最後のジム!」

 

拳を握る。

 

「ここを勝てば、ポケモンリーグだ!」

 

そして。

 

「シゲルとの決着も待ってる」

 

イーブイを見る。

 

「ここまで来たんだ」

 

「ブイ!」

 

「絶対に勝とうぜ!」

 

「ブイ!」

 

マサヒロとイーブイは、最後のジムへ向かって歩き出した。

 

最初は、イーブイと二人だった。

 

そこからフシギダネと出会い。

 

ビードルと出会い。

 

たくさんの仲間と出会った。

 

たくさんの別れも経験した。

 

そして今。

 

七個のバッジを手に、最後の街までやって来た。

 

「行こう、イーブイ!」

 

「ブイ!」

 

カントーチャンピオンへの道。

 

残るバッジは――あと一つだった。

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