ポケットモンスターブラウン   作:光宙

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44話 ポケモンリーグ開幕!激突するライバルたち!

ポケモンリーグ当日。

 

マサヒロはセキエイこうげんへ続く道を歩いていた。

 

「ついに今日か……」

 

マサヒロは腰につけたバッジケースを見る。

 

そこには八つのバッジが並んでいた。

 

グレーバッジ。

 

ブルーバッジ。

 

オレンジバッジ。

 

ゴールドバッジ。

 

レインボーバッジ。

 

ピンクバッジ。

 

クリムゾンバッジ。

 

グリーンバッジ。

 

「ここまで来たんだな」

 

隣を歩くイーブイが顔を上げる。

 

「イーブイ!」

 

「そうだな」

 

マサヒロは笑う。

 

「今日は絶対に負けられないぞ」

 

「イーブイ!」

 

その時だった。

 

「マサヒロ!」

 

後ろから声が聞こえた。

 

「ん?」

 

振り返る。

 

そこにいたのは――。

 

「リョウ!」

 

「久しぶりだな!」

 

リョウが笑いながら駆け寄ってくる。

 

「やっぱり来たな!」

 

「ああ!」

 

マサヒロは嬉しそうに頷く。

 

「俺たち、リーグで戦うって約束したもんな!」

 

「そうだな!」

 

リョウも拳を握る。

 

「そのために、ここまで来たんだ」

 

「じゃあ、今日はお互い頑張ろうぜ!」

 

「おう!」

 

二人は並んで歩き始めた。

 

「そういえば、マサヒロ」

 

「ん?」

 

「お前、八つのバッジを集めたんだな」

 

「まあな!」

 

マサヒロは笑う。

 

「リョウもだろ?」

 

「ああ」

 

リョウもバッジケースを見せる。

 

「これで、やっと同じスタートラインだ」

 

「リーグで会ったら、絶対に負けないぞ!」

 

「俺だって負けないさ」

 

二人は笑い合った。

 

そして。

 

セキエイこうげんが見えてきた。

 

「……すげえ」

 

マサヒロは目を見開く。

 

巨大な建物。

 

大勢のトレーナー。

 

たくさんのポケモン。

 

そして。

 

ポケモンリーグの巨大な旗が風になびいている。

 

「ここが……」

 

マサヒロは拳を握る。

 

「ポケモンリーグ!」

 

「イーブイ!」

 

イーブイも嬉しそうに鳴いた。

 

* * *

 

会場へ入ると、そこには見覚えのある顔があった。

 

「マサヒロ!」

 

「サトシ!」

 

サトシがピカチュウと一緒に駆け寄ってくる。

 

「来たんだな!」

 

「ああ!」

 

マサヒロは笑う。

 

「サトシも来てたんだな」

 

「当たり前だろ!」

 

その後ろにはカスミとタケシもいた。

 

「久しぶりね、マサヒロ」

 

「カスミ!」

 

「いよいよリーグだな」

 

タケシも笑う。

 

「タケシさんも!」

 

「それより」

 

マサヒロは二人を見る。

 

「紹介したい奴がいるんだ」

 

「ん?」

 

マサヒロが横へ動く。

 

「こいつ、リョウ」

 

「初めまして」

 

リョウが頭を下げる。

 

「マサヒロと一緒に旅してきた友達だ」

 

「へえ!」

 

サトシが笑う。

 

「マサヒロにこんな友達がいたんだな!」

 

「よろしくな、リョウ!」

 

「こちらこそ!」

 

カスミも笑う。

 

「マサヒロの友達なら、私たちも応援しないとね」

 

「ありがとう!」

 

タケシも頷く。

 

「リーグは厳しい戦いになるだろうが、最後まで自分たちの力を出し切れよ」

 

「はい!」

 

リョウは力強く答えた。

 

その時。

 

「……ふん」

 

少し離れたところから声がした。

 

「シゲル!」

 

マサヒロが振り返る。

 

シゲルが腕を組んで立っていた。

 

「お前も来てたんだな」

 

「当然だろ」

 

シゲルはリョウを見る。

 

「リョウ、だったか?」

 

「そうだけど」

 

「もしリーグで戦うことがあれば――」

 

シゲルはニヤリと笑う。

 

「容赦はしないよ」

 

「……!」

 

リョウが少し驚く。

 

しかし。

 

「望むところだ」

 

リョウも笑った。

 

「俺だって、本気でリーグに来てるんだからな」

 

「ふっ」

 

シゲルは笑う。

 

「それでいい」

 

サトシが笑った。

 

「なんだか面白くなってきたな!」

 

カスミが呆れたように言う。

 

「もう、すぐバトルの話になるんだから」

 

タケシも苦笑する。

 

「まあ、それだけみんな本気ってことだろ」

 

マサヒロは三人を見る。

 

サトシ。

 

シゲル。

 

リョウ。

 

そして、自分。

 

「……」

 

ここにいる全員が。

 

今日のために旅をしてきた。

 

そして。

 

「俺も負けないからな」

 

マサヒロは拳を握った。

 

* * *

 

「それでは、これよりポケモンリーグ本戦を開始します!」

 

会場に大きな声が響く。

 

「各トレーナーは、それぞれのブロックに分かれてください!」

 

「いよいよだ!」

 

マサヒロはイーブイを見る。

 

「行くぞ!」

 

「イーブイ!」

 

こうして。

 

ポケモンリーグの戦いが始まった。

 

* * *

 

一回戦。

 

マサヒロの相手は、強力なポケモンを繰り出してきた。

 

「行け、ケンタロス!」

 

「俺はスピアーだ!」

 

「スピアー!」

 

激しい戦い。

 

ケンタロスの突進を、スピアーがこうそくいどうでかわす。

 

「今だ!」

 

「ミサイルばり!」

 

「スピアー!」

 

無数の針が飛んでいく。

 

「ケンタロス!」

 

ケンタロスが倒れる。

 

「ケンタロス、戦闘不能!」

 

「勝者、マサヒロ!」

 

「勝った!」

 

マサヒロが拳を握る。

 

「一回戦突破だ!」

 

「スピアー!」

 

* * *

 

二回戦。

 

マサヒロはフシギバナを繰り出した。

 

「フシギバナ!」

 

「バナ!」

 

強力な相手との激しい戦い。

 

しかし。

 

「パワーウィップ!」

 

「バナ!」

 

フシギバナの巨大なツルが相手を打ち倒す。

 

「戦闘不能!」

 

「勝者、マサヒロ!」

 

「よし!」

 

マサヒロはフシギバナのもとへ駆け寄る。

 

「フシギバナ、すごいぞ!」

 

「バナ!」

 

* * *

 

そして。

 

三回戦。

 

「行け、イーブイ!」

 

「イーブイ!」

 

マサヒロの相手も強敵だった。

 

激しい攻防が続く。

 

「イーブイ、でんこうせっか!」

 

「イーブイ!」

 

イーブイが高速で駆ける。

 

相手の攻撃をかわし、そのまま一気に距離を詰める。

 

「今だ!」

 

「エボルブラスト!」

 

「ブイィィィ!」

 

ドォォン!

 

強烈な衝撃波が相手のポケモンを吹き飛ばす。

 

「戦闘不能!」

 

「勝者、マサヒロ!」

 

「やった!」

 

マサヒロは拳を突き上げた。

 

「三回戦突破!」

 

イーブイが嬉しそうに飛び跳ねる。

 

「イーブイ!」

 

「ここまで来たんだ!」

 

マサヒロはイーブイを抱き上げる。

 

「絶対優勝しような!」

 

「イーブイ!」

 

* * *

 

その頃。

 

別のブロックでは――。

 

「サンド!」

 

「サンド!」

 

リョウの相棒、サンドがフィールドを駆け回っていた。

 

相手の攻撃をかわしながら、素早く距離を詰める。

 

「サンド、こうそくスピン!」

 

「サンド!」

 

サンドが身体を丸めて回転する。

 

「今だ!」

 

「10まんばりき!」

 

「サンド!」

 

ドォン!

 

相手のポケモンが吹き飛ばされる。

 

「戦闘不能!」

 

「勝者、リョウ!」

 

「よし!」

 

リョウは拳を握った。

 

「三回戦突破だ!」

 

「サンド!」

 

サンドも嬉しそうに鳴いた。

 

「あと少しだぞ!」

 

「サンド!」

 

* * *

 

別の会場。

 

「ピカチュウ、10まんボルト!」

 

「ピカ!」

 

ピカチュウの電撃が相手を倒す。

 

「戦闘不能!」

 

「勝者、サトシ!」

 

「よっしゃあ!」

 

サトシが拳を握る。

 

「三回戦突破だ!」

 

「ピカ!」

 

* * *

 

さらに別の会場。

 

「カメックス!」

 

「ハイドロポンプ!」

 

「カメェ!」

 

強烈な水流が相手を吹き飛ばす。

 

「勝者、シゲル!」

 

シゲルは余裕の笑みを浮かべる。

 

「当然だよ」

 

こうして。

 

マサヒロ。

 

サトシ。

 

シゲル。

 

リョウ。

 

四人は、そろって三回戦を突破した。

 

* * *

 

その日の夕方。

 

次の対戦表が発表されることになった。

 

「次の試合の組み合わせを発表します!」

 

会場に大きなモニターが映し出される。

 

「第四回戦――」

 

マサヒロはモニターを見上げる。

 

「俺の相手は誰だ?」

 

イーブイも隣で見上げる。

 

「イーブイ……」

 

対戦表が次々と表示される。

 

そして。

 

マサヒロの名前が表示された。

 

「マサヒロ――」

 

その隣に表示された名前。

 

「対――」

 

マサヒロの目が大きく開く。

 

「シゲル」

 

「……!」

 

マサヒロは言葉を失った。

 

「シゲル……!」

 

少し離れた場所にいたシゲルも、対戦表を見る。

 

「……」

 

そして。

 

シゲルはマサヒロを見る。

 

目が合った。

 

「……やっぱり、お前か」

 

マサヒロは拳を握る。

 

「シゲル……」

 

頭の中に、これまでの戦いが蘇る。

 

初めて出会った頃。

 

何度も負けた悔しさ。

 

追いつこうと努力した日々。

 

そして。

 

六対六で戦った、あの試合。

 

三勝三敗。

 

決着はつかなかった。

 

「……今度こそ」

 

マサヒロは拳を強く握る。

 

「決着をつけるぞ」

 

シゲルもゆっくりと前へ出る。

 

「そのつもりだよ」

 

「……!」

 

「前の戦いは引き分けだった」

 

シゲルはマサヒロを見る。

 

「でも、今回は違う」

 

「ポケモンリーグだ」

 

「負けた方が、ここで終わる」

 

マサヒロは頷く。

 

「ああ」

 

「絶対に負けない」

 

「俺もだ」

 

二人は向かい合う。

 

周囲の声が聞こえなくなる。

 

サトシも二人を見つめていた。

 

「マサヒロ……」

 

リョウも息を呑む。

 

「二人とも、すごい顔してるな……」

 

カスミが呟く。

 

「これがライバルってことなのね」

 

タケシも静かに頷く。

 

「二人とも、ずっとこの時を待っていたんだろうな」

 

マサヒロはイーブイを見る。

 

「イーブイ」

 

「イーブイ!」

 

「行こう」

 

イーブイが頷く。

 

マサヒロはシゲルを見る。

 

「次の相手は――」

 

「シゲルだ!」

 

シゲルもモンスターボールを握る。

 

「マサヒロ」

 

「なんだ?」

 

「今度こそ、僕が勝つ」

 

マサヒロは笑った。

 

「俺だって負けない!」

 

そして。

 

二人は、それぞれの仲間とともに歩き出した。

 

ポケモンリーグ第四回戦。

 

マサヒロVSシゲル。

 

かつて引き分けに終わった二人のライバル対決が――。

 

今、始まろうとしていた。

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