マティアスIF   作:SIRASE

1 / 2
誰よりも義理をよく守って長兄になったが、家族の命のために義理を捨てた男

「なぜです。マティアスの兄貴!」 

 

今マティアスの周りには多くの末兄、末姉がいる。彼らはマティアスの考えに反対していた。

 

「多くの家族達が殺されているんですよ、既に多くの長兄と長姉の方々が家族を率いて戦っているんです。俺たちも参戦するべきです。」

 

 

「言っただろ、俺たちは参戦しない。特色だぞ。リスクがでかすぎる。失敗する可能性が高いし成功しても何人家族が生き残れるかわからん。」

 

「そんな、兄貴は臆病風に吹かれたのですか。私たちは家族のためなら命だって惜しくありません。」

 

「やめろターニャこの方を信じるのはもうよそう。俺たちだけでも行くんだ。」

 

中指の小さい兄達は家族の仇を取るために動こうとした。

 

「やめろ、もしお前達が俺の言うことを無視して動くなら俺が直接止めるぞ。」

 

マティアスはレーヴァテインを持って立ち上がる。

マティアスはサングラスを上げると、家族達をにらみつけた。家族達は臨戦態勢に入っておりいつ戦闘が起きてもおかしくなかった。

 

「いくら兄貴でもこの数にはかないませんよ。」

 

実際マティアスの前には6人の末兄末姉がいる。部屋の外にも彼らほどの強さはないが大勢の弟妹達もいる。彼らが揃えっている状況を見れば多くの組織達は恐れおののきなんでも言うことを聞くだろう。

 

だがマティアスにとってはそれほど問題ではなかった。マティアスはレーヴァテインをソファに置くと、腕を回しながら家族達の元へ向かった。

 

「マティアスの兄貴正気ですか?私達相手にそれもレーヴァテイン無しで戦うつもりですか。」

 

「あぁ、これを使うと多分お前達は勢い余って死んじまうからな。」

 

そう言うとマティアスは拳を振り上げた。

 

 

 

 

戦いはそう長引くことはなかった、末兄末姉に立ち上がれてるものは一人しか残っていない。それにも関わらずマティアスは大きな怪我を負うことなく立っていた。下位の家族達はその光景を見て戦意を喪失しており戦う意思が残っているものはいなかった。

 

「どうだターニャ、まだやるか?」

 

唯一立っていた末姉も勝利は諦めておりただただマティアスを睨むだけだった。

 

「ターニャお前は上へ行ける器だ、きっと長姉になれるだろう。だけどなお前みたいに優秀な奴でも無謀に格上と戦いに行って死んでいった家族達を俺は何度も見てきた。確実に勝てる戦い以外は戦うな。」

 

「家族が殺されてるというのに泣き寝入りしろというのですか。」

 

「そう言うつもりはねぇ。いつか復讐する機会があったらそこですればいい。」

 

「もしその機会が無かったら?」

 

「諦めて他の家族達を守ることに集中しろ」

 

「兄貴、それは中指への侮辱です。わかっているでしょう。中指は忘れない。それがモットーのはずです。」

 

ターニャは激昂した。彼女、否中指にとって報復を諦めるというのはあってはならないことであった。

 

「兄貴、あなたはただでさえ命令違反や過度な仕返しが目立っていました。今回の件が他の方々の耳に入ればいよいよ中指に居場所はなくなるでしょう。それなのにあなたがここまでする理由は何ですか?」

 

「そりゃあ決まってるだろ。家族ってのは他の家族のために犠牲になっても痛くないもんだからだ。」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。