1000文字で綴るIS学園の日常   作:キラ

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IS版桃太郎

 昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。

 おばあさんが川へ洗濯へ行くと、上流から大きな桃が流れてきました。

 家に戻って桃を切ろうとした瞬間、なんと中から男の赤ん坊が出てました。

 2人の間には子供がいなかったので、その子を大切に育てることにしました。

 

「桃から生まれたから、この子の名前は桃太郎にしよう」

 

 月日は流れ、成長した桃太郎は鬼退治に出かけることにしました。

 

「俺が鬼からみんなを守るぜ!」

「きび団子を持っておいき」

 

 道中、お腹を空かせている犬と出会いました。

 きび団子をあげると、仲間になってくれました。

 

「か、勘違いしないでよね。別にアンタを好きになったとかじゃなくて、借りを返すってだけなんだから!」

 

 その後、今度は猿に出会いました。きび団子をあげると仲間になりました。

 

「お前を私の嫁にしてやろう」

 

 ついでに婚約させられました。犬の猛反対により破棄されました。

 その後雉と出会いました。

 

「私も手を貸そう」

 

 その雉は雉界のブリュンヒルデと呼ばれていて、とても強いそうです。

 心強い仲間を手に入れた桃太郎は、いざ鬼ヶ島へ。

 

「うおおおっ!」

 

 鬼達のすみかに乗りこんだ桃太郎達は、下っ端どもを一瞬で蹴散らしました。強いです。特に雉がめっちゃ強いです。くちばしで鬼の金棒止めてます。

 そうこうしているうちに鬼の親玉が出てきました。

 

「もう~、誰だよ束さんの安眠を妨害するのは~」

「お前が親玉か! みんなから奪ったものを返してもらうぞ!」

 

 果敢に挑む桃太郎達ですが、親玉を傷つけるにはいたりません。ふざけたしゃべり方してる割に強いです。

 追い詰められた桃太郎ですが、その時腰につけたきび団子の袋に目が留まりました。

 やけになってきび団子をたらふく食べると、体中から力が湧いてくるではありませんか。

 

「俺がみんなを守る!」

 

 覚醒した桃太郎は、神速の刀で親玉を倒しました。

 こうして鬼退治に成功した彼らは、財宝を持って村へ帰りました。

 めでたしめでたし。

 

 

 

 

 

 

 桃太郎の家の土蔵に、おばあさんが立っていました。

 

「ふっふっふ。うまくいったね~」

 

 顔を剥ぎとると、なんと鬼の親玉ではありませんか。

 

「これで私のきび団子の力が世界中に証明された。研究の成果が認められる時が来た!」

 

 そう。すべては束さんの自作自演だったのです。

 彼女の目論見通り、きび団子は世界を変える商品となり――

 

 

 

 

 

 

「ひどく頭の悪い夢を見た」

「織斑先生? どうかしたんですか」

「……なんでもない」

 




大体全部束さんのせい。
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