やはり俺の青春ラブコメは正しくは無いが間違ってもいなかった 作:Krito
川崎沙希とコンタクトを取るため茜は川崎沙希の席に行き声を掛けた
茜「川崎さん、ちょっといいかな?」
沙「…なに?」
寝不足のせいか不機嫌そうに答える
茜「どうしても話さないといけない事があるから昼休みに屋上に来て欲しいの」
沙「今じゃダメなの?」
茜「教室だと少しね…あと時間も無いから」
沙「……わかった」
茜「ありがとね!」
茜は八幡の元へ戻る
茜「オッケー!」
八「おつかれさん。後は話すだけだ」
茜「私まだ何を話すか聞いてないんだけど?」
八「あ〜…川崎の話を聞いてからじゃないと意味無いからまた後でな」
茜「は〜い」
そのタイミングでチャイムが鳴った為、茜は自分の席へと戻った
そしてその後何も起こらず昼休みを迎えた
先に屋上に居たのは茜と八幡。その少し後に川崎沙希が屋上に訪れた
沙「……話って?それにその男がいるなんて聞いてないんだけど?」
茜「ごめんね?話っていうのはハチからなんだ。でも安心して!告白とかそんなんじゃないから!」
すると川崎は若干安心したように口から空気を吐き出す
沙「ならさっさとしてくんない?私はまだお昼食べてないんだから」
八「そうだな。なら単刀直入に。川崎、お前弟に心配掛けんなよ」
八幡がそういうと川崎の表情が険しくなった
沙「…弟がなに?アンタらに迷惑でもかけたの?」
八「そうじゃねぇ……とは言えんがな。相談されたんだよ。姉が明け方に帰ってくるのが心配だってな」
沙「……はぁ、そういう事。弟が迷惑掛けたね。帰ったらちゃんと言っておくから。」
そう言って川崎は屋上から出ようとした
八「ちょっと待て。まだ話は終わってない」
沙「なに?まだなんかあんの?」
八「まぁな、俺の予測だから間違ってたら俺の勘違いで俺が手助けできることは無いんだが……」
沙「さっさと言ってくんない?」
先程よりもさらに顔が険しくなり八幡を睨む目が鋭くなるが八幡は気にせずに話を続けた
八「深夜バイトしてまで金が欲しかった理由。塾もしくは大学の費用って所じゃないか?」
すると川崎はハッと目を見開く
沙「な……だ、だったらなに?アンタらが私の代わりに費用を出してくれんの?なんも出来ないなら口を出さないでくれる?余計なお世話だから!!」
茜「ちょっと、そんな言い方……」
八幡は片手を上げて茜を制した。その姿に茜は戸惑い口を挟むのを辞めた
八「悪いが金を渡すことは出来ん。だが折衷案……と言うより俺から選択肢を出してやる」
そう言うと八幡はスマホからある塾のサイトを開き川崎に見せた
八「スカラシップって知ってるか?」
沙「スカラシップ?」
八「簡単に言えば成績優秀者には塾代が安くなりますよってやつ」
茜「そんなのあるんだ!」
八「まぁ全部の塾がある訳じゃねぇと思うけどな。それがあれば深夜…明け方までバイトする必要無いんじゃないか?」
沙「……確かにこれがあれば……でもなんで私に教えてくれんの?アンタらには関係ないのに……」
八「あ?妹から頼まれたからだよ。」
沙「……シスコン」
八「シスコンじゃねぇよ。ただ世界で2番目に妹が大好きなだけだ」
茜「1番は私だよね!」
八「……まぁな」
すると川崎は今までとは打って変わって綺麗な笑顔を見せた
沙「あははっ!ありがとねアンタらには助けられた」
茜「気にしないで!私達はただ義妹の頼みを聞いただけ」
八「あなた今回何もやってないのに……」
茜「ハチが何も話さなかったからでしょ?」
八「まぁ……確証がなかったからな……っと!それと川崎」
沙「ん?まだなんかあんの?」
八「今のうちにバイト先に連絡して年齢とかもろもろ話して「川崎沙希は最初から居ない」ってことにしてもらっとけ」
沙「どういうこと?」
八「どうせ年齢誤魔化して働いてたんだろ?学校にバレたら良くて停学、悪けりゃ退学だ。店側も罰則を喰らいたくないハズだからしっかり話せば隠してくれる筈だ」
沙「う…確かに……分かったよ今から電話する」
そう言うと川崎は電話し始めた。様子を見る限り多少言われたようだが問題は無さそうだ
沙「……給料を貰わない代わりに黙ってくれるって」
茜「よかったね!まぁバイト代は残念だったけど」
八「まぁしょうがないだろ」
沙「だね」
昼休みの話し合いはそこで終わり各々が昼食を取りにそれぞれの場所へ向かうため解散した
茜「ちゃんと話してもらうからね?」
八「……はい」
次回、諸々の説明とその後……たぶんね