やはり俺の青春ラブコメは正しくは無いが間違ってもいなかった 作:Krito
あの日から八幡と茜と雪乃は一緒に昼食を取ることになり会話する事も増えた。
しかし雪乃は今まで友達という存在が居なかったせいなのか、自分が茜に対してどのように会話すればいいのか今までと同じ接し方で良いのかそのような事を悩んでいる様子だった。
そして雪乃と茜が友達になってから初めての休日。
三人はららぽの前に集まっていた
茜「雪乃おまたせ!遅くなってごめんね?ハチが中々起きなくてさ」
雪「こんにちは茜。大丈夫よ時間にはまだ余裕があるから」
八「だから言っただろ?そんなに急がなくても大丈夫だって」
茜「だからって時間ギリギリまで寝てるなんて…まぁハチらしいけどさ」
八幡と茜のやり取りを見ていた雪乃はクスクスと笑う
雪「ふふっ。ごめんなさい。貴方達は本当に仲がいいのね」
茜「まぁね!ハチとは長い付き合いだからね!」
堂々と言う茜とは対照的に八幡は少し恥ずかしくなったのか目を逸らしながら右手で頭の後ろをガシガシと搔く
八「いいからもう行こうぜ。こんな所でたむろってても意味ないだろ」
そう言って一人でスタスタ歩き始める八幡を見て残された二人はお互いに顔を見合せてクスリと笑い後に続く
店内に入ると休日という事もあり、かなりの人が行き交う姿を確認することができた
八「……人が多いな……」
雪「……そうね」
八「…帰るか」
雪「そうしましょう」
そう言って八幡と雪乃は入ってきた所から出ようとする
茜「ちょいちょいちょい!待った待った!なんで二人共帰ろうとするの!来たばっかりだよ!ハチは…まぁ、いつも通りだけど雪乃まで何言ってるの!」
茜は慌てて二人の袖を掴んで止める
雪「…そうね、つい比企谷君に乗せられてしまったわ」
八「俺のせいかよ…」
茜「ほら!二人とも行くよ!」
茜は右手に八幡、左手に雪乃を装備してららぽの奥へ2人を連れて歩く
茜「そういえば雪乃は由比ヶ浜さんへあげるプレゼントの候補とかって決めてるの?」
雪「……そうね、無難な所で洋服とか小物とかかしら?」
茜「あ〜…でも由比ヶ浜さんの趣味嗜好って私知らないからアドバイス出来ないかも……雪乃は知ってる?」
雪「そう言われてしまうと……私も良くは知らないわね。でも性格的にはあの店にあるようなものではないかしら?」
八幡と茜は雪乃が指を指した方向に顔を向けるとそこには驚くほどポップでファンシーな物が置いてある店だった
茜「…まぁ、確かに由比ヶ浜さんの頭の中みたいな物がいっぱいあるけど…」
雪「……私はそこまでは言っていないのだけれど」
茜「ハチはなんかある?」
八「んあ?俺か?……そうだな、下手に相手の趣味の物を贈るのはやめた方がいいと思うって事くらいか?」
雪「どういうことかしら」
八「…他県のやつが中途半端な知識で千葉県民に落花生を贈るようなものだ」
茜「例えが千葉すぎて分かりにくい……」
八「……ワインソムリエに中途半端な知識でワインを贈るようなものって言った方がわかるか?」
茜「なんとなく?」
雪「つまり半端な知識で相手の好みのものを贈るとかえって迷惑になる可能性もある。そういうことね?」
八「そういう事。だから贈るとするならあっても大して困らない物。そうだな…小物類がいいんじゃないか?」
雪「確かにそうね。では雑貨屋にでも行きましょうか」
そう言って雪乃迷い無くは歩き出す
茜「……雪乃…雑貨屋は逆だよ…」
すると雪乃はピタリと動きを止め、早足で茜と八幡の元へ戻ってきた
戻って来た雪乃は恥ずかしそうに顔を赤くしていた