やはり俺の青春ラブコメは正しくは無いが間違ってもいなかった 作:Krito
雪乃が重度の方向音痴ということが判明してから茜は雪乃の右隣へ、八幡は左隣で歩くようになった
三人横並びになって歩いていた時、八幡と茜がほんの少しだけ雪乃から目を離した隙にどこかに行ってしまったせいである
雪「…そこまでしなくても迷ったりしないわ」
茜「……ほんの数分前のことを思い出してから言おうね」
雪「……あんな所にパンさんの人形があったのが悪いわ」
八「…パンさんの事好きすぎだろ」
雪「仕方がないじゃない。……好きなんだもの……」
そう言って雪乃は手に持っている袋からほんの少しだけ顔をのぞかせているパンさん人形の頭を撫でる
雪乃が八幡と茜の前から消えた時二人は慌ててもと来た道を戻った。
すると雪乃少し戻ったお店でパンさんの人形の前で一つ一つ手に取り吟味していたのだ。
その後、気に入ったものが見つかったのか手に持った人形をそのままレジに持っていき会計を済ませていた。
ホクホク顔で出てきた雪乃はハッとした顔をしてキョロキョロ辺りを見回す
するとそこには呆れた顔をした二人の姿があった
茜「好きなのはわかるけど急に居なくなったら心配するからね?」
雪「ごめんなさい。その…言い訳になってしまうのだけれど、今まで友人と買い物なんて来たことが無いものだから…つい……」
茜「……ふぅ、わかったよ。でも次からはちゃんと声を掛けてね?」
雪「努力するわ」
そう話していたら八幡が二人に声を掛ける
八「話は終わったか?もう雑貨屋に着いたんだが?」
茜「お!ホントだ!雪乃、選びに行こう!」
茜は雪乃の手を引き雑貨屋の中に入っていった
雪「ちょ!茜!引っ張らないでちょうだい!」
手を引かれた雪乃は口では困ったような言い方をしていたが表情は楽しそうに笑っていた
笑いながら小物類を選ぶ二人の姿を見た八幡は小さな声でそっと呟いた
八「初めて会った時とは別人だな…………」
八幡も二人に続くように店内に向かって歩き出した
茜「ほらハチ!これなんてどうかな?」
雪「あら茜、私の方が良さそうよ?」
八「お前ら店の中あんまり騒ぐんじゃねぇぞ?他の客の迷惑になるからな」
茜「わかってるよ〜」
雪「貴方に言われなくてもわかっているわ」
八「ならいいが……おっ!これなんてどうだ?」
そう言って八幡は目の前にあったコップを手に取る
八「千葉県民なら喜ぶだろ」
八幡が手に取ったコップには「I ♡ 千葉」と印刷されていた
茜「ハチが欲しいんじゃないの?I♡ 千葉Tシャツ着てるくらいだし」
雪「……センスに難ありだったのね。」
かなり不評だった
八「解せぬ」