やはり俺の青春ラブコメは正しくは無いが間違ってもいなかった 作:Krito
雑貨店を三人で見て回った結果、雪乃は犬の絵が印刷してあるエプロンを買うことになった
茜「ホントにそれで良かったの?」
雪「ええ、以前由比ヶ浜さんが料理にハマっていると言っていたことを思い出したの」
茜「犬のプリントは?」
雪「……なんとなく由比ヶ浜さんって犬っぽくみえない?」
茜「あ〜……落ち着きないところとか?」
雪「まぁそうね」
八「まぁ良いんじゃねぇの?雪ノ下が選んだものなんだからな」
茜「それもそっか」
雪「貴方達は何も買わなかったようだけれど?」
茜「ん?いやだってさ、友達でも無ければ特に親しくもない相手からいきなりなにか貰ってもアレじゃん?」
八「そーゆーこった」
雪「…まぁそれもそうね」
三人はモール内を歩きながら次はどこに行くのか、時間的にもお昼を食べに行こうか
お昼ならどんなものを食べるのかなどを話し合っていた
すると少し離れたところから雪乃を呼ぶ声が聞こえ、三人は歩く足を止めた
?「雪乃ちゃんじゃん!こんなところで何してんの?」
1人の女性が雪乃の元へ歩いてきた
肩につくくらいの髪に凹凸のはっきりした身体つき、雪乃と似ている顔つき
雪「……姉さん……」
雪乃は嫌な顔をしながら女性に向き合う
?「雪乃ちゃんが誰かと居るなんて珍しいね!しかも男の子までいるなんて!もしかして彼氏?」
茜「あ゛?」
雪「……失礼な事を言わないで。茜、比企谷君一応紹介するわこの人は私の姉の雪ノ下陽乃」
陽「どもども〜姉の陽乃でーす!」
雪「姉さん、この二人は私の…私の………私の大切な初めての友達の八雲茜と比企谷八幡君よ。そして比企谷君は茜の彼氏さん。」
すると雪ノ下陽乃は二人の事を見定めるかのように上から下へ視線を動かす
陽「……へー!雪乃ちゃんのオトモダチなんだ!よろしくね!」
そう言って雪ノ下陽乃は笑顔で二人に近づいた
しかし八幡と茜の二人はそんな雪ノ下陽乃から少し距離を開ける
陽「あれ?怒らせちゃったかな?ごめんね?」
そう言ってまた1歩近づく陽乃……しかし八幡と茜はまた少し距離を開ける
雪「二人とも?」
その光景を不思議そうに見る雪乃
茜「……」
八「……申し訳ないっすけど、これ以上近づかないで貰ってもいいですか?」
陽「え?」
茜「……雪乃には申し訳ないけど……私この人苦手」
陽「……え〜?そんなにはっきり言われちゃうとお姉さん悲しいな……」
陽乃は悲しそうな表情を浮かべるそこに間髪入れずに八幡が口を出す
八「……嘘くさいその強化外骨格みたいな顔どうにかして貰ってもいいですか?」
そう言うと陽乃は悲しそうな表情を一瞬で消し去りニヤリと、まるで面白そうなものを見つけたかのように笑う
陽「へぇ……ちなみにどこで分かったのかな?コレでも今まで一度もバレたこと無かったのに」
八「ご自分でお考え下さい。答えるメリットがないので」
陽「そんなこと言っちゃうんだ。ならほら、貴方のオトモダチの雪乃ちゃんの姉として聞いてもいいかな?オトモダチの家族とは仲良くしておいた方がいいでしょ?」
八「……はぁ、失礼ですがあな……
茜「何故あなたと仲良くする必要が?雪乃の姉だからと言って仲良くする必要性を感じません。」
茜がいきなり切り出しその姿に陽乃は少し驚いたような顔をする
陽「……そう、ならいいよ。」
そう言って陽乃は雪乃のいる方に歩いていく。そして八幡と茜には聞こえないくらいの声量で雪乃に耳打ちをした
陽「良い友達を持ったね。大切にしなきゃダメだよ?」
雪「え?」
陽「それじゃあまた会おうね!」
陽乃はその後、一度も振り返ることなく三人の前から姿を消した。
その時の陽乃の表情はとても嬉しそうな笑顔を浮かべていたとか