やはり俺の青春ラブコメは正しくは無いが間違ってもいなかった 作:Krito
雪ノ下陽乃との会合を終えた三人は一先ず落ち着くためにたまたま近くにあった喫茶店に入った
茜「……雪乃、ごめんね?お姉さんに向かってあんな態度取っちゃって……」
八「俺もすまん」
すると雪乃はキョトンとした顔をして
雪「大丈夫よ、気にする必要は無いわ。私も苦手だもの」
雪乃は本当に気にしていない様子だった
茜「でも……」
雪「それよりも、私のせいであの人に会うことになってしまった事を謝りたいくらいだわ」
茜「雪乃のせいじゃないよ!たまたま運が悪かっただけだから」
雪「……ならお互い様ということにしましょう?」
茜「いいの?」
雪「あら?こちらからお願いしてるのよ?」
茜「!ありがとう!」
その後は今まで通り和気あいあいと話すことができた
八「そうだ。終わった話を戻すようで悪いが最後居なくなる時、お前の姉はなんて言ってたんだ?」
雪「?」
八「ほら、最後に雪ノ下の耳元でなんか言ってただろ?」
雪「え、ええ。…たしか、貴方達のことを大切にしなさいとかなんとか言ってたわね……でもそれが?」
その答えを聞いた八幡は少し考える
茜「ハチ?」
八「……俺の考えが正しければお前の姉さんかなり心配性の可能性があるな」
すると雪乃は八幡がなぜそう考えたのか、わけのわからなそうな顔をさせて八幡に聞く
雪「どういうことかしら」
八「あくまでも予想だが…あの人、俺と茜が本当に雪ノ下と友達なのか試したんだろ」
それを聞いて余計わけのわからないといった顔をする二人
八「お前は雪ノ下家のご令嬢だ。俺達がお前の実家の権力目当てで仲良くしているのかどうかを確かめたかったんじゃないか?」
茜「……言っている意味はわかるけど…どうやって?」
八「雪ノ下の姉が言ってただろ?姉である私とも仲良くしといた方がいいんじゃないか的なことを」
雪「……友人の家族と仲良くした方がいいのは当たり前の事ではなくて?」
八「まぁそれはそうなんだが……下心がある人間は態度にも出やすい。雪ノ下よりも権力が高いであろうお前の姉と仲良く出来るかもしれないチャンスをそんな奴が逃すか?」
雪「……確かにそうかもしれないけれど…」
八「俺一人なら疑われてたかもしれないが茜が居たからな」
茜「私?」
八「そう、あの時茜が割り込んでまで雪ノ下の姉と…雪ノ下の家族と仲良くする意味が無いって断言したからな。」
雪「そういうことね」
雪乃は八幡の話を聞いて納得した様子だったが茜の頭には未だにハテナマークがふよふよしていた
茜「???」
雪「つまりあの時の茜は「雪乃とは友達だけど雪ノ下家と仲良くしても意味が無い。不必要なもの」と言ったって事よ」
それを聞いた茜はポカーンとした後慌てて否定する
茜「そ、そんなこと考えてないよ!?あの時はただあの人の事が嫌で本当に仲良くする気なんてサラサラなかっただけで……」
雪「ふふっ、わかってるわよ。でも比企谷君、どうしてそこで姉さんが心配性だと?」
八「ん?あぁ、雪ノ下の姉の行動を簡単に言葉にするとだな
「また変なやつらががウチの妹に近づいてる。妹が悲しむ可能性があるなら排除しないと。」
って事だ。つまり雪ノ下の事が心配で心配でたまらないただのシスコンって事かなと思ってな」
雪乃はその話を聞いて信じられない様な表情を浮かべる
雪「……どうしてそんなめちゃくちゃな考えになったのか分からないけれど……まぁ本人がここに居ないのだからこれ以上考えても無駄ね」
そう言って雪乃はこめかみを抑えながらヤレヤレといった様子を見せた
茜「まぁハチも重度のシスコンだから言葉以外で感じるなにかがあったんじゃない?それよりお昼にしよ!お腹すいちゃった!」
雪「…それもそうね」
八「だな」
そして三人は喫茶店でお昼ご飯を済ませることにした
食事が終わった三人がお店から出ると少し騒ぎになっていた。どうやらペットの犬が逃げ出してそれを捕まえようと色んな人が走り回っている様子だった。
茜「……私達も手伝う?」
雪「ごめんなさい。私、犬が苦手なの……それに体力も無いからきっとお荷物になってしまうわ」
八「……雪ノ下から目を離すとまたどっかいなくなるぞ?」
茜「……確かに…スタッフの人達に任せよっか」
雪「貴方達少し失礼ではなくて?」
そう言って三人はその場から離れていった
もちろん雪乃が迷子にならない様に二人で挟みながら