やはり俺の青春ラブコメは正しくは無いが間違ってもいなかった 作:Krito
全員が一通り名前を告げ終わった時、野外厨房から楽しそうな声が聞こえた
葉「それじゃあ皆はどんな具材をカレーに入れたい?」
すると葉山の周りにいた小学生達はザワザワと話し出す
「私は〜」「僕の家では〜」
一際気な声が挙手と共に聞こえる
結「はい!桃とか入れたい!!」
葉「あはは……桃は……」
そんな姿を見て思う所があったのか鶴見留美はゆっくりと口を開く
留「…バカみたい……。なんか、そっちの三人は違う感じがする。あの辺の人達と」
そう言って留美は野外厨房を指さす
留「私も違う……」
留美は俯く
八「……良かったじゃねぇか違いが分かって」
留「え?」
八「周りと違うってのは言い換えれば特殊なヤツって事だ。英語にするとスペシャル、なんか優れてるっぽく聞こえるだろ?」
雪「…そうね、貴方は確かに特殊だわ」
茜「ハチは特に周りの人とは違うからね〜」
八幡達の軽口をずっと見ている留美
その表情は不思議そうでもあり少し悲しそうにも期待しているようにも見える
留「……三人は友達なの?」
茜「ん?そうだよ?私とハチは恋人だけどね」
留「……」
八「どうした?」
留「……なんでもない。」
目を逸らし留美は野外厨房を見る
留「ほんと、バカなことしちゃった。誰かをハブるのは何回もある事だった。その場の雰囲気とか流れとかで……でも何日かしたら何事も無かったかのように元に戻ってた……でもいざ自分の番になると……」
留美は少しづつ自分の心に巣食っていたものを吐露し始めた
八「……一人ぼっちは嫌か?」
留「……一人でいるのはいい。元々誰かと一緒に行動する様なことはなかったし。……でも悪意で一人になるのは……惨めっぽくて嫌だな……」
それだけ言い残し留美はまたどこかへ行ってしまった
茜「……」
雪「……」
八「……少し難しい問題だな……」
茜「…うん」
雪「そうね。」
三人は心配そうに留美が行ってしまった方向に視線を向け続けることしか出来なかった
平塚「そこのサボり三人組。カレーが出来たからコッチを手伝いたまえ」
平塚先生がカレーの完成を知らせてくれた
三人は自分の分やそのほか必要なもの等を準備しながら自分達以外のメンバーを待つ
全員が集まる頃にはあたりも暗くなり始めていた
八幡は留美が戻ってきているか心配になった為それとなく視線を動かし留美を探す
すると留美は自分のグループから少し離れた所で一人カレーを食べていた
茜「ちゃんと戻ってきてたね」
八「みたいだな」
食事が終わり、小学生達は全員宿泊施設に戻る
しかし八幡達は葉山が話したい事があると言った為、片付けをした後にまた元の席へと戻って来ていた