やはり俺の青春ラブコメは正しくは無いが間違ってもいなかった 作:Krito
無事?にHRが終わり、八幡と茜の二人はいつものように奉仕部へ向かった
部室に着き中に入るといつものように雪乃が本を読んで待っていた
雪「あら、今日は少し遅かったわね」
茜「新しい文化祭実行委員を決めてたんだよ…ほら相模さんがクビになったからさ」
雪「……そう、相模さんは?」
茜「文化祭終了まで自宅謹慎だってさ」
八「ちなみに新しい文化祭実行委員は由比ヶ浜になった」
雪「……本当に?」
茜「本当に」
雪「……大丈夫なのかしら」
八「まぁなんとかなるんじゃねぇの?葉山がクラスメイトの前で「俺が支えるから」とか豪語してたしな」
雪「……余計に心配ね…」
茜「……ねぇ雪乃、そろそろ聞いてもいい?雪乃と金髪くんの事」
雪「……そうね…話しましょうか……私も貴方たちに隠し事を続けたくないと思っていたし」
八「……大丈夫なのか?」
雪「大丈夫よ。貴方たちなら……ね?」
茜「最後までちゃんと聞くよ」
そして雪乃は過去を振り返るように少し顔を下に向けながら話し始めた
雪「私と姉さんそして葉山君は幼馴染だったの
私は小学生の頃も今と余り変わらず本ばかり読んでいるような子だったわ。
でもある日あの男に誘われたのよ「皆と一緒に外で遊ばないか」って
私は本を読みたかったからその誘いを拒否したの。
でもそこから全てが狂い始めた……
葉山くんは事ある毎に私を遊びに誘い、私は拒否し続けた
たしかに拒否し続けた私も悪かったのかもしれないわ。でもね……私は私のやりたいことをしたかった
そして私に対しての陰口が始まったわ
「調子に乗っている」
「葉山くんのことを拒否し続けている」
「冷酷」
「雪女」
それ以外にも沢山のことを陰口されたわ。
そして……等々私の私物が盗まれ始めた……筆箱も、上履きも、体操服も、リコーダーも、靴も……しまいにはランドセルでさえ……
そんな状況を彼はどこで知ったのか、よりにもよってクラスの生徒全員が居る前で、私がいじめを受けていることを心配するような態度をとってきた
そして彼は言ったわ「皆で話し合って仲良くしよう。きっと話し合えば仲良くできる。きっと雪乃ちゃんも悪い所があったんだよ。僕も一緒に謝るから」
……おかしな話でしょう?イジメを受けている被害者の私がイジメをしている加害者に謝るなんて……
彼の言う「話し合い」が終わったあとも私はイジメを受け続けた…
私は親に相談して海外留学に行くことにしたわ
そして私は学んだのよ……仲がいいと思っていた……味方だと思っていた人間は簡単に私の事を裏切る…
私の事を守ってくれる訳じゃない...
私を守ることができるのは……私だけだということを……
留学から戻ってきてからは貴方達が知っている通りよ
だいぶ簡単に説明したのだけれど……」
雪乃が話終わり茜と八幡の座っているところを見る
すると茜は黙ったままゆっくりと雪乃に近づき雪乃を胸に抱く
雪「……茜?」
茜「…頑張ったね…辛かったね…おかえりなさい。戻って来てくれて私は嬉しいよ」
茜がそう言い終わると雪乃は茜の胸に顔を埋めて肩を震わせる
雪「……私は…頑張れたのかしら……」
八幡も席を立ち雪乃と茜のいるところに近寄りそっと雪乃の頭を撫でる
八「……なんつーか…まぁ…頑張ったんじゃねぇの?その…おかえり」
雪「……ありがとう…そして…ただいま…」