やはり俺の青春ラブコメは正しくは無いが間違ってもいなかった 作:九重 朱理
それからある程度の日数が経った
葉山はあれ以来奉仕部に来ることはなかった
雪乃に拒絶されたことがかなり効いたのだろう
そして今日は待ちに待った文化祭2日目の本番
生徒会長から文化祭開始の挨拶が執り行われ生徒たちは各自文化祭を楽しむための行動を開始した
1日目?特にこれといったイベントも無く2日目に三人で一緒に文化祭を楽しむ為に各クラスの出し物の担当をきっちりこなし
2日目はまるまるフリーにしてもらっただけの話
茜「それにしても無事に文化祭が開催されてよかったね!」
雪「そうね、一時はどうなる事かと思ったのだけれど」
八「まぁここは一応進学校だからな、多少遅れが出ても取り戻せるだけのポテンシャルはあったんだろ」
雪「そうね」
茜「じゃあ早速外の出店から回ろっか!」
そう言って茜は雪乃の手を取り走り出す
雪「ちょっと茜!引っ張らないでちょうだい!」
口では文句を言っているが表情はとても楽しそうに笑っている
茜「ほら!ハチも早く行こ!」
茜は八幡の方を振り向きながら笑顔で呼ぶ
八「へいへい」
八幡も面倒くさそうな態度とは裏腹に楽しそうな表情を見せる
雪乃は茜の手から離れ八幡の隣に行く
雪「随分と楽しそうね」
八「ん?…まぁな、そういうお前もかなり楽しそうだぞ?」
すると雪乃は照れ臭そうに若干拗ねたような態度を取りながら答えた
雪「し、仕方ないじゃない…友達とこういったことをするのが初めてなのだから」
そう言って雪乃は照れ隠しにそっぽを向いた
茜「もー!二人で話してないで早く行こ!」
ゆっくり歩いている二人に我慢できなくなったのか茜は声を掛けた
八「慌てなくても出店は逃げねぇよ」
茜「そりゃそうかもだけど…できる限り沢山楽しみたいじゃん!」
茜は満面の笑みを浮かべた
雪「そうね、楽しみましょう」
そう言って三人は外に出店している出店を回る
焼きそば、輪投げ、射的のようなもの様々な催し物を楽しんだ
雪「お祭りみたいね…流石に金魚すくいのような生き物関係のものはないけれど」
八「まぁ文化祭って祭りっていう字が入ってるからあながち間違ってないしな」
雪「そういうものなのかしら」
八「そういうもんだ」
三人は一通り出店を楽しんだ後少し疲れを見せてきた雪乃のために校舎内にある休憩所で少し休息を取ることにした
雪「ごめんなさい…体力が無くて…」
茜「大丈夫だよ!休むのも文化祭の楽しみ方の1つ!雪乃はどこが楽しかった?」
雪「そうね…」
すると八幡は二人に声を掛ける
八「飲み物買ってくる。いつものでいいか?」
茜「あ!ありがと!」
雪「そうね、お願いするわ」
八幡は二人から離れて近場にある自販機に向かった
お金を入れてボタンを押し出てきた飲み物を手に取る
なぜ出店の飲み物ではなく自販機にしたのか
それは……
「ヒッキー…」
自販機から目を離し後ろを振り向くとそこには由比ヶ浜の姿があった