やはり俺の青春ラブコメは正しくは無いが間違ってもいなかった 作:九重 朱理
八幡が振り返るとそこには由比ヶ浜の姿があった
結「ヒッキー…」
八幡は自販機に振り返り残りの飲み物を買いながら由比ヶ浜に話し掛けた
八「…何の用だ由比ヶ浜。お前たしか文実だろ?こんなところでのんびりしてていいのか?」
結「…うん…特にやる事とか言われてないから…」
八「そうか、ならお前も文化祭楽しめよ。俺は人を待たせてるからもう行く」
そう言って八幡は飲み物を手に持ち由比ヶ浜とすれ違おうとした
結「ちょ!ちょっと待って!」
由比ヶ浜はすれ違いざまに八幡の肩に手を置いて八幡の進行を妨げた
八「……言ったはずだ人を待たせてると、要件があるならさっさと言ってくれ」
八幡は呆れた顔をしながら由比ヶ浜にそう言った
結「そ、その〜……文化祭二人で一緒に回らない?」
由比ヶ浜は照れくさいのかモジモジしながら八幡にそう提案した
八「…はぁ〜、悪いがそれは出来ない。もう既に一緒に回る約束をしてるやつがいる。そもそもの話し俺には茜ていう恋人がいるんだ、それなのに他の女子と二人きりで回るとか……有り得ねぇだろ」
八幡は由比ヶ浜の手を払い除けて先に進もうとする
結「っ…!なんで!なんで私じゃダメなの!アイツより私の方が可愛いじゃん!胸も大きいし!ヒッキーのしたい事何でもやらせてあげるよ!ほら!男子って大きい胸が好きなんでしょ!」
そう言って由比ヶ浜は八幡の腕に自分の胸を押し付けるように抱きつこうとした
しかし八幡はそんな由比ヶ浜の行動を読んだのかサッと身を躱した
結「なんで避けるの!」
八「……あまり俺を甘く見るな…俺は茜が可愛いとかスタイルがいいとかそんな安い理由で付き合ってるわけじゃねぇんだよ。」
結「…じゃあなんで……」
八「茜だからだよ」
結「…へ?」
八「俺が茜と付き合ってる理由……それはあいつが茜だから、だから俺はあいつの…茜の事が好きなんだ。
茜より可愛いとしても、胸が大きくても、性格が良くてもダメなんだよ。
俺は茜じゃないと愛せない」
廊下に膝をつき崩れる由比ヶ浜を尻目に八幡は茜達の待つ休憩所に向かって歩きだそうとした
しかし
その足は止まってしまった……
八幡は忘れていたのだ…ここがどこなのか…
そう…ここは「休憩所の近く」にある自販機
八幡が由比ヶ浜から視線を外し休憩所に向き直すとそこには……
顔を真っ赤にした茜とそれを傍で支える雪乃
そして多くの休憩所の利用者が八幡と由比ヶ浜のやり取りを全て見てそして聴いていたのだ
八幡の手から飲み物がこぼれ落ち、文化祭で賑わっているはずが何故か静かな廊下に落下音が響き渡る
雪「…やる時はやるのね」
八「……コロシテクレ」