東方夢幻郷   作:月夜叉

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第十三話『覇者vs.門番の決着』

 

〜紅魔館、門前〜

 

そこには二人の赤髪が呑気に寝ていた、一人は和風の傘を持っている、岡本優亜だ。もう一人はチャイナ服を着ている、紅美鈴。

 

「〜〜〜〜」

 

「スゥスゥ……」

 

優亜の謎の寝息と美鈴のリズム感のある落ち着いた寝息が只々鳴り続けていた。

 

「〜〜〜〜……ん?」

 

すると優亜が何かを感じたように目を覚ました。

 

「スゥスゥ……ん〜?」

 

美鈴も目を覚まし優亜の方を見た

 

「圭祐以外は相手が見つかったらしいな…ふぁ〜あ、寝みぃ」

 

「あ〜、この気は咲夜さんとパチュリー様ですね、ついでに小悪魔」

 

二人はむっくりと起き上がるとゆっくりと対峙した。

 

「俺達も始めるか」

 

「はい、そうですねそろそろ頃合いも良い頃ですから」

 

二人は構えそして睨み合った

 

「紅魔館の門番、紅美鈴」

 

美鈴の美しく凛とした大きな声が響いた、そして

 

「元旅人……イヤ、本当の事を名乗るか……」

 

優亜は少し間を置き美鈴に負けじと大声を出す

 

「乱世の覇者、岡本優亜」

 

数秒の睨み合い、そして……

 

「「いざ尋常に……勝負!!」」

 

開始と同時に美鈴が飛び出し優亜の鳩尾に右手で正拳突きを放つ、優亜はそれを左半身を引く事で躱し、美鈴の正拳突きによって伸びている右手を左手で掴み右肘を美鈴目掛けて突き出した、美鈴は身体を反時計回りに回転して躱し、その勢いで左足の踵で優亜の顔面目掛けて放った、優亜は掴んでいた手を離し後退してそれを躱す、美鈴も足を元の位置に素早く戻しニ、三歩下がる。

 

そしてまた対峙する……

 

「速いな」

 

「優亜さんこそ」

 

「……」

 

「……」

 

互いに構え直し睨み合う、

 

「……ラァァ!!」

 

優亜は美鈴の懐に瞬時に移動し腹部に右手で一撃、速度も上乗せした拳を放った

 

「ッ!!」

 

美鈴は紙一重で避けたがバランスを崩しかける、優亜はその隙を見逃さず左足で蹴りを放った、見事美鈴にヒットし、美鈴は紅魔館の門に直撃、鉄の柵で出来た門は、美鈴の形を模るようにして変形した。

 

「イッタタ……やっぱり速いですね」

 

「初撃避けたくせによく言うぜ」

 

「本能的に避けただけですからね、目では見えなかったですし……ネッ!!」

 

美鈴は優亜に一撃真っ直ぐに突き出した、もちろん優亜は避けるなり掴むなりする事は分かっていただろう。

 

優亜は予想通り掴もうとしたが、掴もうとした手が弾かれたのだ、勢いそのまま顔面に飛んで来た拳をを首を左に傾げて避けたが、少しかすったのか血が垂れてきた。

 

「冗談キツイぜ、さっきより威力上がってるじゃねえか」

 

「そりゃ妖力で強化しましたからね、さっきの二、三倍あたりですね」

 

「そんじゃ俺も、そうさせてもらうは」

 

そう言うと優亜は緑色の魔力を両手、両足に纏わせる。

 

「優亜さんって魔法使いなんですか?」

 

「一応な、まぁほとんどが身体能力強化とかばっかだけどな」

 

「そうなんですか」

 

フゥ〜っとため息っぽいなんかをした後美鈴に向かう。

 

「そんじゃそろそろ……」

 

優亜の瞳から殺気が漏れ出す。

 

「始めましょうか……」

 

美鈴の瞳から闘気が漏れ出す。

 

「「闘いを!!」」

 

そして殺気と闘気をぶつけ合った。

 

両者叫んだ後互いの拳と拳を何度もぶつけた、速さは優亜が上だ、パワーはほぼ互角、美鈴も速さに食らいついている。

 

「我流……」

 

優亜が呟いたのを美鈴は聞き逃さず妖力を全て防御に回した、”本能的に”

 

「……嵐王拳!!」

 

優亜が叫びながら美鈴の鳩尾目掛けて一直線に拳を放つ、しかしその拳は手首だけでなく腕や身体全体を使って放たれている、ライフル銃と同じ様に速度や威力が格段と上がっている。さらに魔力を螺旋状に纏わせる事でさらに効果を上げていた。

 

「……ッ!!」

 

美鈴は腕をクロスさせて自身が持つ妖力を腕の拳が当たる部分と足の踏ん張りのために足に全てを使い嵐王拳に応じた……が、クロスしていた腕は左右に吹き飛んだ、触れた刹那のこと、優亜が技を出してから0.5秒の時だった。

 

バキッ

 

嫌な音を立てながら美鈴の腹部に触れた瞬間に美鈴は吹き飛んだ。

 

「やり過ぎた……かな?」

 

優亜は心配してる眼差しで吹っ飛んだ方を見る。

 

「イッタタ、骨折れちゃいました、これじゃ闘えませんね」

 

座り込んでいる美鈴がいた、すると優亜は何を思ったのか懐から一枚の札を取り出した

 

「?、何ですかそれ」

 

「これは傷を癒す速度を上げるらしいぞ、圭祐が言ってたから間違いないだろう」

 

優亜は自信満々に語り美鈴の背中に貼り付け一定の魔力を流し込んだ、

 

「どうだ?なんか変わったか?」

 

「あっ、確かにさっきより傷が痛みませんね、ありがとうございます」

 

「礼なら圭祐に行ってくれ、そんじゃあ先行くな、一応安静にしておけよ」

 

「わかりました、お気を付けて〜」

 

美鈴が手を振っているのが見えた、がしかし、優亜は振り返らず手を振り返した。

 

「さてと」

 

門の前に一人取り残された門番こと中国こと美鈴は独り言をぼやく。

 

「優亜さんが言ってた様に安静にしておきますか、だから寝よっと」

 

5秒後、美鈴は眠った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜紅魔館廊下の先の部屋〜

 

圭祐は無駄に長い廊下をぶっち切りで飛んで来た、そして、やっとスタートに立った。

 

「これから弾幕ごっこ……」

 

圭祐は

ウンザリとした顔で大きな扉を開く、そこにはロリコンが喜びそうな容姿をした大人の雰囲気を頑張って出している子供……イヤ、吸血鬼がいた。

 

「人間風情が良くここまで来たわね、褒めてあげるわ」

 

圭祐の顔は何故か笑っていた、目は笑っていないが……

 

「でもまぁ私に殺られる運命なのよ」

 

圭祐は笑顔を絶やさず毒舌を二、三口。

 

「吸血鬼風情が調子に乗るな、この日中NEET夜型ロリ容姿が」

 

「それピンポイントで私のことじゃない!!」

 

「どうでもいいから始めるぞ……」

 

「楽に死ねるとは思ってはダメよ」

 

「魘月、虹村圭祐」

 

「紅い悪魔、レミリア・スカーレット」

 

圭祐はレミリアと空を飛び、空中で対峙する。

 

「「……始め!!」」

 

圭祐vs.レミリアの弾幕ごっこが始まった。

 

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