東方夢幻郷   作:月夜叉

16 / 16
オリキャラが出ます!!



第十六話『赤vs.黒』

 

 

〜紅魔館とある一室〜

 

紅い弾幕と黒い弾幕がぶつかり合い相殺、ぶつかり相殺、またぶつかり相殺、繰り返されている。

 

「随分と粘るじゃないの、人間にしては中々やるわね」

 

「お前もその容姿に似合わず随分と強い弾幕打つじゃねぇか」

 

「『容姿に似合わず』は余計よ!!天罰『スターオブダビデ』!!」

 

レミリアスペルカードを宣言しながら紅い大玉の弾幕と蒼い中玉の弾幕を無数にはなってくる。

 

圭祐も弾幕を打つのを中断して懐のスペルカードと腰の刀に手を伸ばす

 

「月符『月牙断斬』」

 

掛け声と同時に抜刀、そしてスペルカードを刀に刺した、すると黒い炎のようなものを纏った刀を横に一振りすると無数の弾幕が斬れて道のような黒い線ができる。

 

「その刀はなんなのかしら?」

 

「これか?これは”黒刃”その名の通り真っ黒だろ?」

 

「特別な刀だということは分かったわ」

 

レミリアはそう言いながら一枚のスペルを宣言した

 

「神槍『スピア・ザ・グングニル』」

 

真っ赤な槍がレミリアの手に現れた、

 

「スゲーな」

 

圭祐は何も言わずただただ眺めている

 

「あら、どうしたのかしら?まさか怖気付いちゃったのかしら」

 

嘲笑うような笑み、圭祐は何も言わず刀を握り直した

 

「んなわけねーだろ馬鹿か」

 

青筋を立てながらレミリアが怒っているのはよくわかる

 

レミリアは槍を振りかぶると圭祐向かって……投げた。

 

「死になさい…人間」

 

低い声、身体や容姿に似合わ無い低い声で言い放った

 

しかし圭祐は……

 

「……フッ」

 

鼻で笑って余裕を見せた

 

槍はあと数秒で圭祐に直撃するであろう場から何故か加速した、圭祐は特別驚きもせずに右手の刀を鞘に仕舞い抜刀の構えをとった

 

「一刀流……」

 

声は張り上げてはい無い、だが透き通るような声で

 

「居合……」

 

一言一言はっきりと

 

「斬技」

 

名前を、『技を斬る技』の名前を呼んだ

 

「なっ!?」

 

槍は真っ二つになり明後日の方向に飛んで行った。

 

「中々の攻撃だったが、まだまだだ、妖力の込め方がなってない」

 

淡々と俯いたまま欠点を上げていく

 

「あなた……本当に人間?」

 

少し警戒……いや、恐怖しながら疑問を吐いた

 

「人間さ……”一応”な」

 

口を三日月のようにして不気味な笑みを浮かべた、それにレミリアは一歩引いた

 

「(人間の度を超えているわ)」

 

「そんなに怯えんなって、別にとって食うわけでもねえんだ、妖怪じゃあるめえし」

 

吸血鬼を圧倒する程の”何か”が。

気迫でもない、威圧でもない、殺気でもない、それとは違う何か、もっと別のもの……それすらわからずにレミリアは恐怖している。

 

「……負けよ」

 

「はっ?」

 

「降参、私の負けよ」

 

「良いのか?『吸血鬼のプライドにかけて!!』とか言うかと思ったんだけどな」

 

「言いたい気持ちもあるんだけどあなたに圧倒されて言葉も出なかったのよ」

 

レミリアは両手を上げてお手上げ状態を体で表した

 

「じゃあ異変は終わりか?」

 

「そうなr…「まだですよお嬢様」……なんでここにいるの?フランの監視はどうなってるのよ」

 

歩いてきたのは執事服を身に纏った圭祐と同じぐらいの歳の少年、銀髪でショートカット、”カッコイイ”よりかは”美しい”の方が似合う美男子である。

 

「……」

 

「……」

 

圭祐と少し睨み合い、そして同時に……

 

「「久し振りだな(ですね)、高貴(圭祐)」」

 

方や表情を変えず見据えるように相手を見る者。

 

方や薄ら笑みを浮かべ相手を誘うように笑う者。

 

「何年振りだろうな」

 

「多分……四年ですね」

 

「随分と男前になったな」

 

「圭祐こそ顔も整っていい面構えになってるじゃないですか」

 

「じゃあお互い成長したってことだな……」

 

「そうですね……」

 

圭祐は刀、高貴は短剣で刃を交えた

 

「こっちも成長してんだな」

 

「それこそお互い様ですよ」

 

「ちょっと待って!!」

 

気まずそうな雰囲気の中カリスマ性溢れる声が空間に広がった

 

「聞きたいことは山ほどあるけど……まず圭祐と高貴は知り合いなの?」

 

「ああ、戦友だ」

 

「そして学友でもあります」

 

「昔の知り合いという事ね?その次は高貴、あなた短剣なんて使えたの?私は初めて見たわよ!!」

 

「えっ、咲夜から聞いて無いんですか?館の人は大抵知ってますよ?」

 

「知らなかったの私だけ!?」

 

「はい、どうやらそのようです」

 

「う〜……」

 

レミリアは何か呻いて俯き黙ってしまった

 

「他に何かあるんじゃないのか?」

 

圭祐の一言にレミリアは『はっ』として顔を上げた

 

「そうよ、高貴!!あなたフランの監視はどうしたの!!」

 

レミリアは怒鳴り散らした、圭祐は心の中で「怒鳴り散らして…おばちゃんみたいだな」と思ったらしい

 

「妹様ならあそこにいますよ」

 

高貴が指さす方を二人は見た、するとそこには金髪で赤いを服着た少女がいた、ただ普通ではないのが枯れ木のような羽に宝石が付いている事と周りに纏っている空気だけである

 

「ハジメマシテオニイサン、ワタシハ”フランドール・スカーレット”ッテイウノヨロシクネ」

 

「っ!!……」

 

レミリアは驚いて思考が回ら無いのか少し停止状態、

一歩圭祐は……

 

「高貴!!アレはなんだ!!何故あんなになるまでほっといたんだ!!見た限りだと短時間でああなる事は皆無だ、て事はかなり前から……テメェも分かってただろ、ああなるって!!」

 

高貴の胸倉を掴み怒鳴った、フランを指差しながら

 

「そんな事言ったって私が来た時には既にあんな感じでしたし対処のしようがありませんでした」

 

高貴は悪びれる様子もなく言った、しかし高貴の証言も間違ってはい無い。高貴が紅魔館を訪れた時、三年と五ヶ月前程には既にフランはああなっていた

 

「チッ……」

 

圭祐は舌打ちしながら高貴を離した

 

とそこに霊力一つと魔力二つが向かっているのが感じた

 

「岡本優亜、ただいま見参!!」

 

ドアをぶっ飛ばしながら豪快な入場をしてきた、その優亜の後ろには箒に乗って結構なスピードで突進してくる魔理沙と、平然としているがどこか難しそうな顔をしている霊夢が続いて入ってきた

 

「「アレ?タイミング間違えた?」」

 

優亜と魔理沙は状況を処理しきれずオロオロしている、一方霊夢は、やっぱり……、と言わんばかりの顔であたりを見回した

 

「……嫌な予感はしてたけど、ここまでの事とはね」

 

霊夢の視線の先の方を優亜と魔理沙が目で追った

 

「おいおい……」

 

「アレじゃまるで……」

 

「「狂ってるみたいじゃないか」」

 

 

 






  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。