何か重要な事を忘れてるような気がしてプロローグを見てみたら女性の特徴を書くのを忘れてまして、さっそく修正しました。
というわけで二話目です。
信之助が異世界へと飛ばされた瞬間、信之助以外にも驚きの声をあげた者がいた。
「わっ」
「きゃ!」
「オラ、お姉さんのお名前まだ聞いてないんだけどー!!?」
彼ら四人と一匹は、上空4000メートルほどの位置から投げ出され、緩衝材のような薄い水膜を幾重も通って湖に落下した。
「ヤレヤレ、酷い目にあったゾ」
「し、信じられないわ! まさか問答無用で引き摺りこんだ挙句、空に放り出すなんて!」
「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ。石の中に呼び出された方がまだ親切だ」
「いえ、石の中に呼び出されては動けないでしょう?」
「俺は問題ない」
「そう。身勝手ね」
「どうせなら、宇宙でも良かったよね~」
「「それは無い」」
上品そうな格好した少女と金髪で学ランを着た少年が、それぞれ不満を言い、呑気に喋る信之助にツッコミを入れた。
「此処……どこだろう?」
「世界の果てっぽいものが見えたし、どこぞの大亀の背中じゃねえか?」
「こりゃー、完全に異世界に来ちゃったゾ」
猫を抱きかかえてる少女の呟きに学ランの少年が応え、幾度も異世界を経験している信之助は自身の状況を把握する。そして次に、服を絞り終えた学ランの少年が口を開いた。
「まず間違いないだろうけど、一応確認しとくぞ。お前達にも変な手紙が?」
「そうだけど、まずは
「……
「おー! 耀ちゃん、春日部っていうの? オラ、春日部に住んでるから、何だか不思議な縁を感じるゾ」
「感じない」
「即答ですか……」
信之助は、偶然にも耀の姓が自分が住んでいる春日部と同じだと知り、何かしらの縁を感じると声を上げて言ったが、耀に拒否され肩を落とした。
「貴方は少し黙ってて。それから、よろしく春日部さん。次に、野蛮で凶暴そうなそこの貴方は?」
「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な
「そう。取扱説明書をくれたら考えてあげるわ、十六夜君」
「ハハ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢様」
「ほうほう。二人とも、会ってそうそう仲がよろしいですな」
「良くないわよ! 貴方も空気を読みなさい」
「面白いなお前。今のをどう見たら、仲が良いと思うんだ」
「いやー、喧嘩するほど仲がいいといますし」
「ハァ、もういいわよ。最後に、さっきからマイペースな貴方は?」
飛鳥は信之助の軽い態度に呆れ、ため息をつきながら信之助に自己紹介を促した。
「オラは
「そう。よろしく信之助君」
そんな彼らを物陰から見ている人物がいた。
(なんか問題児ばっかりみたいですねえ……)
物陰から見ていたその人物は、彼らが協力する姿がまったく想像できなかった。
「そろそろ自己紹介もここまでにして、そこにいる人に話を聞くとしますか」
(えっ!)
突如、信之助が自身が隠れている場所を見て言ったため、その人物は突然の事にビクっと体を震わせた。
「なんだ、お前も気付いてたのかよ?」
「貴方も気付いてたの?」
「当然。かくれんぼじゃ負けなしだぜ? そっちの猫を抱いてる奴も気付いていたんだろ?」
「風上に立たれたら嫌でもわかる」
「へぇ? 面白いなお前」
「皆さんも気付いてる事ですし、出てきたら?」
すると茂みの中からウサ耳の少女がバンザーイのポーズをとって出てきたが、信之助を除いた三人は殺気のこもった冷ややかな視線を向けていた。
「や、やだなあ。そんな狼みたいに怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ? 古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。ここは一つ穏便に御話を聞いていただけたら嬉しいでございますよ?」
「断る」
「却下」
「お断りします」
「オラ、もっと大人のお姉さんが良かったゾ」
「あっは、取りつくシマも無いですね♪ ……後、最後の方はどういう意味ですか!?」
降参のポーズを取っていた黒ウサギは、信之助の落胆の声に思わず叫んでしまったが…
「まあまあ落ち着いて。何か飲み物ない? オラ、喉が乾いたゾ」
信之助はまったく動じず、飲み物まで要求する彼を見て黒ウサギは、ウサ耳を下げて落ち込んでしまう。
「申し訳ありませんが、今黒ウサギは飲み物を持ってきていないのです」
黒ウサギを疲れたように言うが……
「えー。突然呼んどいて飲み物も用意してないの? 流石にサービスが悪いゾ」
信之助は不満を漏らす。
「確かにそうね。いきなり空に投げ出された挙句……」
「湖に落とされビショビショ……」
「この借りは、きっちり返さないとなー」
すると、信之助を除いた三人が怪しい笑みを浮かべ、ゆっくりと黒ウサギに近づいていく。
「ちょ、ちょっと、待……フギャァァァァァ!?」
その日、ウサギの絶叫が近隣に響いた。
急いでやったので所々変になってるかもしれません。近々修正します。
あ~早く信之助のギフトを出したい。