嵐を呼ぶ問題児が異世界から来るそうですよ   作:塗る壁

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どうもお久しぶりです。塗る壁です。
皆さま何ヵ月もお待たせし申し訳ありませんでした。言い訳しますと新しく始めたバイト等色々と忙しく投稿できませんでした。本当に申し訳ありません。

それでは三十九話目です。


それぞれの動きだゾ

 十六夜と黒ウサギの戦いが終わって、ノーネーム陣営では──

 

「みなざま本当に申し訳ありまぜんでじだ。黒ウサギの軽はずみな行動が皆さんを巻き込んでしまってえぇぇ」

 

 黒ウサギが泣きながら謝罪していた。

 それを見かねたのか飛鳥と耀が慰める。

 

「もういいわよ。ひとまず皆無事なんだし」

 

「うん……それに私達よりまず十六夜に謝った方がいいと思うよ?」

 

 その頃、十六夜と言えば──

 

 メイド、白衣、ナース、ミニスカポリス、ゴスロリ、セーラー服、シスター、スク水、体操着等々、罰ゲームとして黒ウサギに着せる服を白夜叉とこそこそと話し合っていた。

 

「やっぱり、怒ってるんでしょうか?」

 

「何着せてやるか考えてるだけだと思うけど……」

 

 隅っこで話し合っている怪しい二人に黒ウサギは困惑し、大体理解している耀は二人を冷めた目で見ていた。

 

「それはそうと、OLや女教師も忘れずに」

 

「何の話ですか、このおバカーーーッ!!」

 

 空気を読まない信之助には遂に“様”が抜けたのであった。

 

「取り敢えず、駄ウサギ。たんと暴れてストレス発散できたか?」

 

「へ? ……あ……い、YES……。本気を出してからはなんだかとても楽しかったのですよ! ……あれ!? もしかして黒ウサギは後半自分の意思で動いてました!?」

 

「……今頃気付いたか」

 

 今頃、気付いた黒ウサギに十六夜は呆れたように見つめる。

 

「でも確かに始めは体の自由が利かなくなっていてですね!?」

 

「いや黒ウサギよ。おそらくではあるがおんしは操られたり等されてはおらんよ」

 

 混乱しながら慌てる黒ウサギに白夜叉が告げた。

 

 白夜叉が黒ウサギに告げたのは団長である女性が戦闘の前に黒ウサギに言ったいくつかの言葉により操られてしまうのではないかと少なからず抱いた不安により黒ウサギは自己暗示にかかったのではないかという仮説だった。

 

「おそらくは深層心理を突く類のギフト……このゲーム、一筋縄ではいかぬかもしれぬな」

 

「なるほど……じゃあ十六夜さんはあの時、黒ウサギの思い込みを紛らわせる為にあえて危険な挑発をして……「いや単に面白そうだったから……」またストレスを溜めさせないでください、このお馬鹿様アアア!!」

 

 感動的な場面をぶち壊しにかかる十六夜に黒ウサギの胃はキリキリと痛み出すのであった。

 

 それからも試合は続き──

 

 

第二戦目 久遠飛鳥VS猫族の軽業師

 

 一時、猫を被っていた軽業師に騙され追い込まれたが自らにギフト【威光】を掛け、ディーンにより圧倒し、勝利した。

 

 

第三戦目 春日部耀VSブレーメンの音楽隊

 

 動物であるブレーメンの音楽隊に手を出せずにいたがブレーメンの音楽隊は本当は機械だということが発覚、これまで言われていた事に頭にきていた耀はチーターのスピードや電気ウナギの電気等の動物の力で瞬殺、勝利した。

 

──と、女性陣の活躍を見て、男二人は……

 

「……野原……女って怖ぇな……」

 

「うん……よく知ってるゾ……」

 

 特に女性に騙されたり、みさえ等の強い女性の活躍を見たことのある信之助は、それはもう強く共感できたという……。

 

 そして、戦いは第四戦目へと繋がる。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 ──少し時間は遡り……

 

「ふむ。サーカスが来ているというのはここだな」

 

 レティシア、ジンそして……

 

「あ、あの……そろそろ降ろしてくれませんか!?」

 

 ナナリーもレティシアに抱えられながらこの街にやって来た。因みにナナリー、人に抱えられながら運ばれるのはほとんど未経験であり、恥ずかしさから赤面しながらレティシアに懇願した。

 

「む? すまないな」

 

「い、いえ。こちらこそ偉そうにすみません……」

 

 レティシアはジンとナナリーを降ろしながら謝罪し、ナナリーも頭を下げる。

 

「それにしてもここに皆さんが居るんですか?」

 

 ジンが辺りを見渡すが、人の気配はなく。無音が不気味さを引き立てる。

 

「……妙だな」

 

 周囲を見渡したレティシアは剣呑な雰囲気を放ちながら言う。

 

「路上はともかく、建物内からも人の気配が感じられない……これはいったい……」

 

「どうしますか? 危険かも知れませんが、少し探索しますか?」

 

 ナナリーがレティシアに問い掛ける。このまま信之助達の帰りを待つか、それとも危険を承知で探しに行くか。信之助達の実力を考えるに余程の事がなければ大丈夫であろう、それならば街の中を歩き回るよりここで待っていた方が安全だと暗に言っているのだ。何せ、こちらは戦闘ができるのはレティシアとナナリーのみ。むしろこちらの方が危険と言える。

 

「……探そう。ジン、少々危険かも知れないが大丈夫か?」

 

「大丈夫です。皆さんは僕の、ノーネームの同士(なかま)です。じっとなんてしていられない!」

 

 ジンは決意を胸に答える。レティシアは笑みを浮かべながら小さく頷く。

 

「そうか。なら行こう」

 

「「ハイ!」」

 

 3人は覚悟を決め、街の中へと消えていく。そして──

 

「……あ~……そ~……ぼ~……」

 

 ()()()()が、そこには蠢いていた。




今回は久しぶりの投稿の為、短めです。本当は耀や飛鳥の戦いもしっかりと書くつもりだったのですが事情により省略しました。ですが耀メイン、飛鳥メインの話もいずれ書くつもりです。

次話も近い内に投稿する予定です。

それでは感想お待ちしております。
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