「…………ここは?」
気が付くと男は不可思議な場所に立っていた。
足元は雲の様にフカフカで上を見上げれば雲一つ無い快晴と太陽が照り付けている。
少しして空が明るく光だしとある人物が姿を表す。
「うん、そう、そう!あの時はマジで大変でさ〜、嫁さんもカンカン」
此方に気付いていないのか見えない相手と話している。
「お〜い!!仏!!仏!!ほ〜と〜け〜!!」
男が名前を呼ぶと空に浮かぶ仏が此方をチラリと見た後直ぐに視線を戻す、それを何度か繰り返した後漸く此方を見る。
「あれ?ちょっと待ってこれ、映ってる?」
「映ってるよ!!ていうか相変わらずそっち発信じゃねえのかよ」
「うん、ごめんねごめん、ちょっと待って、貴方は誰?ヨシヒコじゃないの?」
「此方が聞きたいよ!!何で俺は此処にいるんだ?」
「え?ごめん知らない」
「知らないじゃないでしょうよ!!腐っても仏だろお前!!何とかしろよ」
「初対面で何とかしろってのは無いでしょうよ!!お前、ええ!?え?何?うん、うんうん、え?マジ?そんな事したっけ?それってやっぱりやばいかな?うんうん、そうだよね……………………どうしよう?」
言い争っていると仏は隣にいるであろう人物と話始めるとその顔が青くなっていく。
「あ!!良いねそれ、ねぇ貴方、異世界転生とか興味ある?」
「は?異世界転生?まぁ嫌いでは無いけど」
「あ良かった、それじゃあちょっと異世界転生してもらって良い?何ていうの?あの〜ほら、所謂転生特典的なやーつも付けるし、うんうん」
「なら文句はないがどんな特典でどんな世界に行くんだよ」
「ごめんそれは仏にも分からない、って事で仏ビーム」
仏はそう言うと男に光線を放ち男の体が段々と消えていきやがて何処かへ消えた。
「あ〜良かった、まだ4号にも戻れてないのに8号からまた降格とか冗談じゃない所だった、ん?何?え?ぶっちゃけ何処の世界にどんな特典で飛ばしたかって?知らない、うん、いやマジでマジで、異世界転生とか好きって言われただけだし、うん、後は向こうの神が面倒見てくれるでしょ、それより麻雀行こう麻雀、最近俺ついてるからうん」
こうして仏8号の雑な仕事により男は仏も知らぬ世界へ飛ばされた。
「………………………………ん?」
目が覚めると林の中で寝転んでいた、立ち上がり木の葉や土を払うと違和感を覚える。
まず服装が違う、首にスカーフが巻かれ青いズボンにベルトが巻かれ白いインナーと黒い半袖の服に指無し手袋が嵌められ頭と言うべきか右耳と言うべきかには何かの機械がくっついている。
自分の今の姿を確認する為近くの泉を覗き込むとそこには日本人然とした顔は無く人形の様に整った顔のイケメン青少年が立っておりその顔には見覚えしか無かった。
「これ、DQMJ3の主人公だ…………しかも俺が昔キャラメイドした奴…………」
こうして彼の異世界生活が幕を上げた。
コメディチックなのはここまでです