四方世界のモンスターマスター   作:寝心地

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人喰い鬼

「オーガ」

 

「なんだ、ゴブリンでは無いのか」

 

ハイエルフの言葉と目の前に現れた怪物に対してゴブリンスレイヤーはそう呟いた。

 

「オーガよ!?知らないの!?」

 

「知らん、上位種が居るのは分かっていた」

 

その言葉にオーガの癇に障ったのか雰囲気が変わる。

 

「貴様、魔神将より軍を預かるこの我を、侮っているのか!!!!」

 

オーガはそう言い手に持っていた金棒を叩き付け凄まじい爆風が巻き起こる。

 

「貴様も魔神将とやらも知らん」

 

「ならばその身に刻み付けるが良い!!」

 

オーガそう言い左手を掲げる。

 

「カリブンクルス(火石)、クレスクント(成長)」

 

「火球!?コイツはちと不味いぞ!!」

 

「皆さん私の後ろに!!」

 

オーガの術にドワーフが叫び神官が叫ぶが調教師は神官の前に立つ。

 

「調教師さん!?」

 

「俺に任せろ、来いスライムマデュラ」

 

現れたのは宝石の様に輝く人より少し大きく豪華なスライム。

 

「ヤクタ(投射)!!」

 

オーガの手の中の火球が飛びスライムマデュラに直撃する。

 

爆風が止みそこに現れたのは全くの無傷のスライムマデュラとその背後にいた一党だった。

 

「ッ!!我の術を受けて無傷だと!?」

 

(スライムマデュラ、その力は言わば最強の盾、あらゆる属性を吸収し状態異常も一つを除いて無効化する。更に高い物理防御力を誇り倒すのが難しい相手だ)

 

「どうした?もう終わりか?」

 

「舐めるな人間!!カリブンクルス(火石)、クレスクント(成長)、ヤクタ(投射)!!」

 

「何度やろうと同じだ」

 

放たれた火球は当然スライムマデュラに吸収される。

 

「ちょっと遊んでやれ」

 

スライムマデュラにそう指示を出し一党は物陰に隠れ作戦会議を行う。

 

「さて、どうします?」

 

「あの赤いのじゃ倒せないの?」

 

「全力でやらせれば敵じゃないと思うけど」

 

調教師はゴブリンスレイヤーを見ると彼は短く

 

「やれ」

 

それだけ良い調教師は頷くとスライムマデュラに全力を出す様に指示を出した。

 

(俺のスライムマデュラにはゆうきスキルを与えている、つまり)

 

「スライムマデュラ!!【ギガブレイク】をお見舞いしてやれ!!」

 

調教師の言葉に反応したスライムマデュラはオーガから距離を取ると体の周りに魔法陣を展開する。

 

「???」

 

次の瞬間、オーガの体が泣き別れになりグラリと倒れ伏した。

 

「ゴハッ!!な、なんだ!?何が起きた!?ぐハッ!?」

 

オーガは何が起こったのか分からないのか身を吐きながら喚き散らす。

 

「なんだ、まだ生きてたのか」

 

「貴様、貴様の仕業か!!何をした!?」

 

「【ギガブレイク】、雷撃属性の斬撃魔法だ」

 

「雷の…………斬撃…………?」

 

「お前に話した所で意味も無い、死ぬからだ、スライムマデュラ、もう一度だ」

 

調教師の言葉にスライムマデュラが反応しその体がプルンと揺れるとオーガの首が消し飛んだ。

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