オーガを倒した後、遺跡を探し回ったがそれ以上のゴブリンもオーガも他の怪物も見当たらず一党は無事生還を果たした。
それから3日後、朝からギルドに呼ばれた調教師が向かうと昇級審査なるものを受ける様に言われ指定された場所に向かうとその部屋の前で偶然神官と会った。
「あ、調教師さん」
向こうも気づいた様で審査で不安げだった顔が目に見えて明るくなる。
「君も審査に呼ばれたのか?」
「はい、調教師さんもですか?」
「まぁな、しかし審査って何するんだ?」
「私も初めてなので分かりませんけど、質問に答えるだけで良いみたいですよ」
神官が調教師の質問に答えていると扉が開き神官が中に招かれる。
数分後、神官の首には漆黒に輝く認識票が下がっていた。
「おめでとう、無事昇級出来たみたいだな」
「はい!!調教師さんも頑張って下さい!!」
「ああ」
それからすぐに調教師も部屋に呼ばれ椅子に座るといつもの受付嬢が何かの神を見ながら質問を投げかけて来る。
「えっと、調教師さんは主にゴブリンスレイヤーさんの一党でお仕事されてますね」
「ああ」
「普段はどういった役割を?」
「戦闘は仲間のモンスターに任せてるからその指示役かな?アイツラ俺の言う事しか聞かないし、後は戦闘の時に【石ころ】投げたりして相手の妨害してる」
「成る程、ではそのお仲間のモンスターはどういった力で戦うのですか?」
「まぁ、基本は魔法で」
「魔法…………どんな魔法をお使いになるのですか?」
「どんな…………まぁ時と場合によるけど一番使うのはやっぱり炎の魔法かな?」
「成る程、はい、問題ありません、以上で昇級審査は終わりです」
受付嬢はそう言うとその場で黒曜のプレートに調教師の情報を書き出していきそのプレートを調教師に渡す。
部屋を後にすると扉の横で神官が待っており心配そうな顔をしていた。
「ど、どうでした?」
「そんなに心配しなくてもちゃんと昇級したよ」
調教師はそう言うと首に下げられた黒曜のプレートを見せる。
「おめでとう御座います!!」
神官は下げられたプレートを見て明らかに顔色を明るくする。
「昇級祝に飯でもどうだ?」
「あ、いえ、これから神殿にも知らせに行くので」
「そうか、じゃあまた依頼でな」
「はい、また」
神官はそう言い頭を下げるとその場を去っていった。
それから直ぐに1階に降りるとゴブリンスレイヤーを見かけたので挨拶する。
「どうも」
「お前か」
「お陰様で昇級したんだ」
「そうか」
「依頼なら付き合おうか?」
「いや、違う」
「そっか、じゃあまた依頼でな」
「ああ」
何とも言葉少ない会話を終えそれぞれの一日が終わった。