ゴブリン達が退散した後神官とゴブリンスレイヤーを【ベホマズン】で治療し一党は1度地上に戻る事に決める。
ゴブリンスレイヤーは派手にぶっ飛ばされこそしたものの【破毒のリング】の効果と二重に掛けた【スクルト】そして衝突した先の石棺が下へ続く隠し階段だった事で見た目以上の負傷は無かった。
神官の方も食い千切られた肩以外に特に負傷は無く治療後直ぐに目を覚ましたが念の為2人して至高神の神殿の一室に放り込まれた。
それから1日程で2人は目を覚まし残りの一党と共に2人の様子を見に行く。
「2人共目が覚めたって!!大丈夫?平気!?」
「問題無い、そちらは全員無事か?」
「それオルクボルグが言う?此方は全員無事よ、あの金糸雀もね」
「そうか」
「いやはやしかし調教師殿の癒しの軌跡は誠に卓越しておりますな、かの処女同梱の軌跡【蘇生】にも劣らぬ回復力を瞬時に発揮出来てしまうとは」
「【蘇生】?死者蘇生の術があるのか?」
リザードマンの言葉に調教師は思わずそう聞き返す。
「つっても本当に死者を蘇らせる訳じゃあねぇぞ、瀕死の者を回復させるっちゅう軌跡じゃの、儂らも見た事無いが」
「でも調教師なら死者の1人や2人本当に蘇生させちゃいそうよね、あの何だっけ?ワイトキング?とか言うのも半分死者みたいだったし」
「出来るぞ」
「そうよね、流石にそんなの出来るわけ……………………え?」
「出来る、【ザオラル】って言ってな、最も確定じゃなくて確率でしかも復活出来ても体力を半分失った状態で復活するがな」
「ち、調教師さん死者蘇生の軌跡を持っているのですか!?」
「俺じゃなくてシドーがだけど、まぁもう一個上の【ザオリク】は確定で完全復活させてくれるけどその能力を持ってる奴は俺の手持ちに1体しか居ない」
「ほぉ、居るなら何故其奴を使わん?」
「弱いからだ、蘇生魔法以外に取り柄がない、そもそも戦闘中に蘇生魔法が必要になった時点で戦線が崩壊している、戦闘が終わった後で良いなら【ザオラル】の連発で事足りるしな」
「ふむ、確かにのう」
「調教師殿の多彩さには拙僧も頭が下がる思いですな」
「そんな事より!!まずは食事でしょ!!」
リザードマンに振られた話題から調教師が答えるとハイエルフが話を遮りそう詰めてくる。
「おお、確かにのう」
「これはこれは拙僧としたことが」
「まだ食事を取っていなかったのか?」
一党の会話にゴブリンスレイヤーがそう尋ねる。
「食事は皆で取った方が楽しいし美味い、そういうもんだろ?」
「……………………そうか」
調教師の言葉にゴブリンスレイヤーはそれだけを返した。