「ったく仏の奴、何も人の居ない林に放り込む事無いだろう」
転生から数時間後
男は文句を言いながら簡素に整理された道を歩いていた。
転生して直ぐに男は頭に付いた装置【リアクター】の使い方を模索した、使い方を把握した所でデータを確認してみれば仲間のモンスターも道具類も全てやはり男が遊んでいた当時のままだった。
「本当はライドしたらさっさと進めるんだけどここがどんな世界か分からないからなぁ〜」
そうして小一時間程独り言を呟きながら歩いているといかにも異世界と言った風な街に辿り着いた。
迷子のフリをして街の名前を尋ねれば【辺境の街】と言われ変な名前だなと思いながらも中に入る。
文字が読めない為【リアクター】を使い翻訳してもらいながら街を歩いていると翻訳される文字に夢中になっていた為人とぶつかってしまう
「キャッ!?」
「いでっ!?すまない大丈夫か?」
慌てて手を差し伸べた先には神官服に身を包んだ可憐な少女が立っていた。
「あ、ありがとう御座います、わ!?」
少女が手を掴むとグイッと引っ張り上げた事で少女の口から驚きの声が漏れた。
「すまない、少し考え事をしていて」
「い、いえ、私の方こそ【冒険者ギルド】を探していて良く前を見ていなかったので」
「冒険者ギルド?あの冒険者登録出来るって言う?」
「は、はい、その冒険者ギルドです」
少女の言葉に男は深く考えを巡らせる。
(冒険者があるって事はモンスターとかも居るのか?ならソイツらを倒したりで食い扶持は得られるか?)
「あ、あの?どうかしましたか?」
「…………………いや、俺も【冒険者ギルド】を探していてね、道に迷ってウロウロしてた所だったんだ、良かったら一緒に行かないか?」
「は、はい!!私で良ければ…………」
こうして2人は街の人に道を尋ねながら【冒険者ギルド】に辿り着くと受付にやって来る。
「ようこそ冒険者ギルドへ、本日はどの様なご要件ですか?」
「お先にどうぞ、レディファーストだ」
「あ、ありがとう御座います」
男はそう言い神官から先に登録を済ませ次に男の番になる。
「では此方の冒険記録用紙に記入をお願いします。文字の読み書きは出来ますか?」
「すまない、読みは出来るんだが書けないんだ」
「では、代筆しますね、まずはお名前を…………」
それから受付嬢の質問に答えていくが終盤で答えに困った。
「技能と職業?」
「はい、例えば貴方のお連れ様は神官なので職業欄には【神官】技能には【
「えっと、職業はモンスターマスター…
「はい?そんな話聞いた事ありませんが……」
これは見せた方が早いと男は【リアクター】からスライムを呼び出す事にしテーブルの上に呼び出す。
一瞬騒然とするが男がこういう事だと伝えると成る程と受付嬢は真剣な顔で職業欄に【
こうしてただの男からモンスターマスター、調教師として正式に冒険者となった。