100均ホウキに百合が咲く~最強限界無職女のダンジョン救助配信~ 作:羽黒楓
シーコの足が切り落とされたのを見た瞬間、
「私、助けに行く!」
それを聞いた
驚きで目を見開いている。
そんな
「ホウキもチリトリも持ってきているし! 掃除セットが入ってるバケツだってあるよ! 今私たちがいる、このダンジョンだよね? 今すぐ行けば間に合うかも!」
その言葉に
「私も行く! この人、私を助けに来てくれた人だもん! 私も行かなきゃ!」
「
「でも私も行きたい! だってこの人、私をボランティアで助けにきてくれたんだよ?」
「危ないよ!
「でも!」
「いいから! 私一人で行くよ」
〈奏天寺澄見歌です。今、ホウキの人と一緒に新宿ダンジョンにいるの。今からそこに行きます〉
それを見て
「
「行こう! 私も一緒に行く!
「う……」
魔法らしい魔法などなにも使えないのだ。
「で、でも妖命酒があれば……」
「今持ってきてるの?」
「ない……今日はそんなつもりで来てないし……」
それでも
「でもほら、家に帰れば小梅ちゃんがまだ持ってるかも」
「今から多摩川河川敷に戻るの? 全然間に合わないよ!」
「う……」
その時、
『お姉ちゃん! あのね、シーコさんの怪我、お姉ちゃんの治癒魔法でどうこうできる怪我じゃないよ!』
「でも止血くらいはできるよ!」
『止血するくらいじゃダメだよ。だって片足切り落とされていてこんなに出血してるんだよ?』
その時だった。
『アウッ!』
画面の中からシーコの悲鳴が聞こえた。
ドパッ! と血が流れ出る。
シーコはムチを使って自分の腕を縛り上げ、止血をしながら叫んだ。
『ダメだ、ウチはもうもたない! ホウキ女、見ているなら頼む、この子は操られてるんだ、セーラー服の女子高生だ、モンスターに身体を支配されちょる! こいつだけでも……こいつだけでも助けてやってくれ! 地下五階の南西エリアだ!』
もう時間の猶予なんかない。
一刻も早く行かなければ!
ホウキとチリトリを手に持って、
「ちょっと待ってよ!」
それでも
まるで
スマホの向こうで
『
それを聞いた
「なに言ってるの、あんたレーティング278でしょ! 無理だよ、私と
『でも、私のスキルならシーコさんを助けられるよ。もしかしたらこの自殺配信してる女子高生の人だって!』
そういえば、
「
「
『私も行く! 私だって人助けしたい!
「ダメ、あんた弱いんだから……あ、切れた」
スライムってあのなめくじみたいなやつだよね? あれにも勝てない子を連れて行くわけにはいかないよ。
かといって推しと推しの妹を危険に曝すわけにも……。
いや待って、危険と言ったって、このダンジョンにいるモンスターは小梅ちゃんの部屋を毎日掃除している私にしてみれば大したことない……。
「