100均ホウキに百合が咲く~最強限界無職女のダンジョン救助配信~ 作:羽黒楓
三時間が経った。
何度もモンスターの襲撃に遭ったが、
あっという間に倒してここまで来たのだ。
目の前には地下4階へ続く階段。
「ちょっと、小休止しよう」
当然とも言えた。
普段から探索者をやっている
1500あれば中級者、1800あればトップクラスと言われる中で、このレーティングはかなり高い方だ。
それに対して
初心者以下の数字である。
実際、スライムにも負けるほどの戦闘力しかない。
そんな
疲労の影が見えるのは当然だった。
しかも。
「
中には水や食料、それに衣料やタオルなどが入っている。
その分を非戦闘員である
リュック自体が背後からの斬撃を防ぐ防具代わりにもなるという判断もあった。
「大丈夫です……でも、少し、休みたいかも……」
ハアハアと苦しそうに呼吸しながら
なにしろ『蜘蛛の糸』を立ち上げて初めての救助探索だ。
まだまだ最適化する余地があるように思えた。
「じゃ、ここでちょっと小休止。壁を背にして休もう」
地下4階へと続く階段の目の前で、
もちろん、
チョコレートバーを一袋ずつ、皆で口にする。
「おいしい……。生き返ります」
チョコレートバーを一口かじり、水筒の水を飲む
「15分くらい休もう。
「ちょっと待って」
「動いてる! 30分前に地下4階から地下5階に降りてるよ!」
〈まじか〉
〈ここまでもけっこうモンスターにエンカウントしてきたけど〉
〈小学生がこんなところまで生きてこれるか?〉
それは、
10歳の小学生女子なんて、
それが一人で地下5階までたどりつくなんて、あり得るだろうか?
あのくらいのスキルを持っていれば、地下5階に到達してもおかしくない。
しかし、
「10歳でこんなところまで……」
「大丈夫だよ。
「そうだね。きっと、大丈夫……。
と、その時だった。
「あれ、なんだろう……」
と呟いた。
いや、落ちているのではない。
階段の途中に置かれた紙切れ、その上に固定するかのように石が置いてある。
「なんだろ、これ……」
そこには、青い蛍光ペンでこう書いてあった。
急いで書いたのだろうか、走り書きの文字だったがなんとか読めた。
『村原乃音です 助けてください
女の人にゆうかいされ』
メモはそこで途切れていた。
今、
モデレーター権限を与えているので沙希のコメントは優先的に表示される。
「沙希さん、これ、
沙希 〈乃音の字です!〉