100均ホウキに百合が咲く~最強限界無職女のダンジョン救助配信~ 作:羽黒楓
「これって……誘拐されているってことだよね?」
きっと
そんなのがこの世の中にはウヨウヨいるのだ。
「つまり、
「ダンジョンに入る前からなのか、入ってからなのかはわからない。でも少なくとも今は誘拐犯と一緒に行動してる。それは間違いない」
「ってことは……。少なくともここに来るまでは
正直、生きている可能性はかなり少ないと思っていたのだ。
小学生がダンジョン内でモンスターから逃げきってここまで来ることなど不可能に決まってる。
モンスターにでも丸のみされて、胃袋の中のスマホが電波を発しているだけ、なんてことも考えてはいたのだ。
それが、相手が犯罪者だろうがなんだろうが、とにかく大人と出会ってここまで守られながら来たらしいことがわかった。
「良かったのか悪かったのか……いえ、良かったと考えるべき。あとはこの誘拐犯をしばけばいいだけ」
「そうだね。あともう一つ。
「私、頑張る!」
実際、
〈急がないとな〉
〈女子小学生を狙うとは変質者か?〉
〈でも女なら……女でもあり得るか〉
〈目的がわからんけど、殺すならもっと早く殺してるはず〉
「そうだよね。なにか目的があって
「
沙希 〈持ってないと思います。
「そっか……何かそういう兆候みたいなのもない?」
沙希 〈ないです。あ、占い師の人に占ってもらったとき、霊が肩にいるとかは言われてました〉
「うーん、それだけじゃなあ……。その占い師が本物かもわからないし……どこの占い師?」
沙希 〈乙女ロードの母とかいう……〉
「なんで小学生がそんなとこ行ってるの」
沙希 〈私の趣味です。ついてきちゃって。ごめんなさい〉
「まあ謝ることではないけど……。とにかく、現時点では
★
地下4階。
このくらいの階層になると、出現するモンスターもかなり強くなってくる。
曲がりくねった迷宮を進んで行く。
と、通路に小部屋が並んでいる場所にたどり着いた。
小部屋にはドア類はついてない。
「…………!
先の方に、通路へ光が漏れている小部屋がある。
小部屋の近くまでくると、壁に背中をつけた。
そして手を振って
ブゥン、という低い音とともに、トンボほどの大きさのドローンが小部屋に飛び込んでいく。
その瞬間。
数十発の銃弾が部屋の中から発射された。
壁が崩れてバラバラと破片が落ちた。