100均ホウキに百合が咲く~最強限界無職女のダンジョン救助配信~ 作:羽黒楓
「いったいどういうこと?
地下4階を進んで行く
さっきのヤクザたちは応急手当だけして置いてきた。
ついでにこっそり位置情報発信機をつけておいて通報しておいたから、地上に戻れば警察が逮捕してくれるだろう。
「
謎は深まるばかりだ。
「
「うん……ついさっき、地下6階に降りてる……」
「本当にどういうことなの……? さっきあのヤクザさんが言ってたドレスの女の人と小学生ってのは
〈小学生がダンジョンの中なんて普通入らない〉
〈その小学生も誘拐されてるのか?〉
〈いや、大人と一緒ならその大人が保護者じゃないか〉
〈待て待て、なんの目的で小学生をダンジョンに連れてきてるんだよ〉
〈はっきり言って犯罪目的以外ではありえなくね〉
「うーん……」
歩きながらも
しかし、考えるにしても情報が足りなすぎる。
とにかく、
「あ、この先に地下5階への階段があるよ!」
マップアプリを見ていた
「とにかく、まずは
地下5階への階段。
そこを降りると、長い通路が広がっていた。
すると、ランタンモードから懐中電灯モードに切り替わり、通路の奥まで光が届いた。
そこに、そいつはいた。
巨大な蛇だった。
「シャーー!」
威嚇の声を上げる大蛇。
そいつの頭部は軽自動車くらいの大きさをしていて、胴体も直径1・5メートルはあり、長さは10メートル以上もあるように見えた。
そいつの胴体は通路の天井から壁を伝って床まで這っている。
感情を感じさせない目が懐中電灯の光を反射していた。
〈アナンタ!〉
〈今までのモンスターとレベルが違うぞ〉
〈モンスターレーティングは2500以上!〉
だけど、
その向こうをじっと見つめる。
なにかが、いる。
……いた。
そこには、セーラー服に似た清楚な制服を着た、ちっちゃな女の子が立っていた。
黄色い帽子をかぶり、表情のない目で
「あなたは……?」
巨大な口をあけ、鋭い牙を見せて、
「シャーーーッ!」
と
「えいっ!」
その攻撃を
「ギシャッ!」
チリトリでぶん殴られた大蛇の首が壁に叩きつけられる。
しかし、その程度では死なず、また鎌首をもたげるアナンタ。
それにかまわず、
「………………誰!?
その質問に、女の子は悲しそうに首を振る。
そして、ちょいちょい、と
「待って!」
再び猛スピードで襲い来る大蛇の頭をホウキで思いっきりぶっ叩く。
「ギチギチギチ……」
アナンタは脳を粉砕され、妙な声を出して動きを止めた。
〈おいおい片手間にアナンタを殺したぞ〉
〈ほんとやばいな〉
〈人類最高峰の力だこれ〉
〈ってか小学生いるじゃん!〉
〈あれが探している女の子か?〉
女の子の背中は、懐中電灯の光の届かないところへとすぅっと消えていく。
「待って! 追いかけるよ! 走って!」
しかし、もうどこにも女の子の姿は見えなくなっていた。