100均ホウキに百合が咲く~最強限界無職女のダンジョン救助配信~ 作:羽黒楓
休息には、温かい食べ物が一番だ。
「カップラーメン持ってきてるの。お湯は二人分ずつしか沸かせないから、まずは
「守護霊がカップラーメンを食べるわけないわ。ただし、言っておくけどすごくおいしそう。守護霊じゃなかったら絶対食べたいわ」
「じゃあ匂いだけで我慢してね」
「恨めしい……」
お湯を注がれるカップラーメンを見つめながら夏子がそう言った。
「伸びると悪いから、ほら、
割りばしを
「ん、おいしい。やっぱりシーフードだよね。二日酔いのときとか、これが一番」
「
「調子乗って二升飲むとなる……」
「二升!? ……うわばみってモンスターいたら仲良くなれそう」
〈聞いたことないぞ〉
〈うわばみホウキ女だな〉
〈カップラうまそうだな〉
ホカホカの湯気を立てているラーメンを、
「デザートにチョコレートもあるよ。……でもこれはあとに取っておいた方がいいかな。このあと地下8階にもぐるなら」
「地下8階に行くのは反対。このまま帰るべきだと思うよ」
それはそうだよね、と
論理的に考えるならば、いったん
だけど、人間はいつでも論理的に行動できるわけじゃない。
母親を助けたい、と願う
あのときの自分と同じ、いやそれ以上の苦しみと悲しみを
アンティアの言うとおりだった。
人が苦しんでいて、それを救う力が自分にはある。
多少の危険はあるにせよ、人の苦しみを無為によって続けさせるなんてことは、
父は早くに死に、血のつながらない義母との生活。
与えられたのは階段下の物置部屋。
冬は凍えるほど寒くて、夏は一秒も耐えられないほどの暑さ。
未来が見えない絶望。
社員寮付きのブラック飲食店での労働。
怒鳴られ続けながら、眠る暇もないほど毎日毎日毎日働いた。
誰も助けてくれなかったのだ。
モンスターであるご先祖様くらいだった。
だから。
――私は、みんなを助けたい。そんな人間になりたいんだ。
「はい、またお湯が沸いたよ。お姉ちゃん、私たちも食べよう」
「うん……でもほんとに、もう帰った方がいいよ」
ズズッ、と汁をすすってから
「私は、サンジーヴァニを採りに行きたい」
「
「正直、さっきのアンティアは強敵だったよ。でも、それ以外のモンスターだったら全然負ける気がしない。で、アンティアと協力して、なんだっけ、なんとかってモンスターをやっつければいいんだよね? そしたら、
「うーん……」
納得していない様子の
「ね、お願い、