100均ホウキに百合が咲く~最強限界無職女のダンジョン救助配信~ 作:羽黒楓
どうする?
このまま地上に戻れば、
そうしたら、沙希と
蜘蛛の糸とかなんとか言ったって、結局真の意味では沙希と
救えたかもしれない人間の命を、そしてその子供たちの人生を、見捨てたことになる……?
その重荷に、自分の心は耐えられるだろうか?
――絶対に無理!
「行こう」
「ここ地下6階。地下8階まではすぐだよ。パッと行ってパッとラクシャーサってやつを倒して、パッとサンジーヴァニをとってパッと帰ってこよう」
全員救う。
「小梅ちゃんが言ってた。私でも苦労するダンジョンがあるって。首塚ダンジョンと恐山ダンジョンと、あとなんだっけ」
「白峯ダンジョンと黄泉比良坂ダンジョンだね」
「うん。でも、ここはそうじゃない。小梅ちゃんを信じるなら、私の力で攻略可能なダンジョンなんだ。私は行く。どうしても行く。大丈夫。モンスターなんて全部私がやっつけるから、みんなを危険な目には遭わせないよ」
それを聞いて、
「しょうがないね。
「うん、わかった、ありがとう。で、夏子……さん」
夏子は黄色い帽子のツバをくいっとあげて、
「なにかしら」
「あなたは、
「その通りよ。ただし、十分間だけね。十分経ったら一度
「じゃあ、夏子さんはアンティアの居場所を探して。きっと近くにいると思う。で、アンティアを見張っていて。なにか怪しい動きをしたら、すぐに知らせて」
「……偵察ってわけね。わかったわ。春子と
今度は
「ドローンは3台あるんだよね?」
「はい、予備に持ってきています」
「じゃあ、一台はあの狼の前方へ。一台は私たちの後方を警戒させて。で、もう一台は
「できます。お姉ちゃんのライブのときにいろいろ演出を考えて設定を試してるから……。画面を三分割にして配信できます」
今度はドローンのカメラに向かって話す。
「じゃあ、視聴者の皆さん! 聞いて! これからいろんな画角で配信をするよ。なにか怪しい者、怪しいモンスター、とにかくなんでもいいから気づいたらコメントで教えて! 私たちはイヤホンをしてるからコメントがそれで聞こえる」
「AIで重要度をフィルタリングして読み上げするからわかると思います」
と言った。
〈まかせとけ〉
〈なんだかおもしろくなってきた〉
〈俺たちもこの救出劇に参加できるってわけか〉
〈今同接3万人はいるからな。なにかあったら誰かは気づくだろう〉
「ありがとう、とにかくすぐに教えてね! みんなの命が懸かっているから!」
そして、
「よし、じゃああの狼についていくよ! 私が先頭、少し離れて