100均ホウキに百合が咲く~最強限界無職女のダンジョン救助配信~ 作:羽黒楓
狼は
まだ小学4年生、
足が痛い。
しかし、母を助ける、その一心が
お母さんを絶対に助けるんだ。
お母さんが死んじゃうなんて、絶対に許さない!
――このお姉さんは私を助けてくれてる――。
同時に、アンティアのことも思い出す。
――あのお姉さんも、言葉は乱暴だったけど、でもどこか、優しかった――。
アンティアに連れまわされていたとき、彼女はなんども
「お前は永遠の命を手に入れるんだ。しばらくは実の母と暮らしてもいい。サンジーヴァニは私が手に入れてやる、お前の母親も治るさ。だけど、もっと大きくなったら、必ず私のもとへと帰ってこいよ? 勉強なんてもうしなくていい、人間なんて意地悪なやつばかりだ、私とおもしろおかしく過ごそう。すごく楽しい生活が待っているぞ?」
それはそれでいいと思った。
同級生より身長の高い
あのお姉さんについていけば、いじめられることもなくなる――。
そう思うと、アンティアについていくのも悪くないよね、と思ったのだった。
お姉ちゃんも、
そんなことを考えていた時。
突然、狼が歩みを止めて振り返った。
そして、アンティアの声で話し始める。
「サンジーヴァニはすぐ近くにある。あそこの通路を曲がって数十メートルの場所だ。油断するなよ。ラクシャーサが守っている」
「で、アンティア、あんたは今どこにいるの?」
その瞬間、
夏子だった。
「この壁の向こう、同じ場所につながる別の通路にいるわ。今のところ、妙な動きはしていない。でも、油断はしないで。
その言葉に
「
「大丈夫だよ、
「みなさん、お願いします……お母さんを……助けてください」
そう言ってペコリと頭を下げた。
〈ついにここまで来たな〉
〈ラクシャーサってどんなモンスターなのかワクワクしてます〉
〈ホウキ女なら勝てるだろ〉
〈初見。シーコのXッターからきました。この人たち、強いんですか?〉
〈めちゃくちゃ強いぞ。人類最強レベル〉
〈レーティングでいえば俺の予想だけど2800以上はありそうです〉
〈2800ってw もはや神話級だろw〉
〈米特殊部隊でも2300とかだもんな〉
〈シーコのやつ、また新しい女のケツ追っかけてるよな、どうでもいいけど〉
〈あれは犯罪だと思う〉
〈ホウキ女のことは諦めたのか? あいつはすごい、顔もいいとかずっと言ってたけど〉
〈それはそれでまだ別の女も気になってるみたいだぞ〉
〈しょうもなさすぎるけどスーパーボランティアも人間味があっていいじゃないか〉
〈さあ、最終決戦か〉
〈サンジーヴァニなんてとんでもなく貴重だからな〉
〈この配信見て調合師がスタンばってるらしい〉
〈調合師?〉
〈サンジーヴァニを薬に調合しなきゃいけないだろ、この子の母親を治療するんだから〉
〈なるほど〉
〈とにかくハッピーエンド頼むぞ〉