東京喰種:d×d   作:秋ノ原春助

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なんか、書くペースが亀になりかけです!

すいません! なんかやる気が死にかけなんです!

最近、遊戯王の架空デュエルを見ていて、熱い展開を書きたいです。

今回はそんな展開は全くないですけど、次回にはでるかなー……………て感じです!

あと、ランキングに入ってたんですね!!
読者の、皆さんが応援してくれた結果です!
有難うございます!!


勝者

一瞬、まさに目を離した隙に、子猫ちゃんは傷だらけになり、仰向けになっていた。

その光景に動揺を隠しきれないイッセー君は声を荒らげて子猫ちゃんの元へ駆け寄った。

 

「子猫ちゃん!」

「………すみません。…………もっと部長の役に立ちたかったのに……………」

「そんなことねぇ! 俺達は仕事をしたんだ! 待ってろ、アーシアが来たらすぐにかいふ―」

 

パアッ、と淡い光が子猫ちゃんを包んだかと思うと体から粒子が放出され子猫ちゃんは消えてしまった。

 

『リアス様の『戦車』、一名リタイア』

 

無情のアナウンスが耳に届いた。

イッセー君はいまだ子猫ちゃんを抱き抱えた姿勢で固まっていた。

 

「ふふふ。獲物を狩るとき、油断した時が一番仕留めやすいわ。こちらは多少の『駒』を犠牲にしても少しも痛くもないけれど、アナタ達は『駒』が揃っていない。一人の撃破だけでも大ダメージでしょ?」

 

上空に浮かぶ、まるで絵本に出てくる魔女のように顔を隠すフードを被った女性が高らかに笑っていた。

見下すように、蔑むように、虫ケラを見るように、笑っていた。

許せない。

分かっている。これはゲームだ。

子猫ちゃんは死んだわけじゃない。

負傷のために強制リタイアになっただけだ。

でも、それでも、自分の仲間を傷付けられていい気分でいられる筈がない。

僕はリアスちゃんに与えられた役目を捨てて、ころ―

 

「降りてこい! このクソ野郎オオオォォ!! 俺がぶっ飛ばしてやる!」

 

不意にイッセー君の怒声が放たれた。

ギリギリと拳を痛めるほど握り締めたそれからたらりと、血が流れていた。

 

「イッセー君、カネキさん、あなた達は裕斗君の元へ行きなさい」

「で、でも!」

「あなた達には役割があるでしょう! ここは私が引き受けますから早く!!」

 

イッセー君は恐らく自分の弱さを恨んでいるだろう。

さっきの挑発だって、自分が勝てない事は分かっていたはずだ。

『女王』に『兵士』はよっぽどの事がないかぎり勝てない。

そういう風に出来ているこのレーティングゲーム。

いくらその身に赤龍帝を宿していようとその力が扱えなければ意味がない。

……………僕と同じだ。

イッセー君はどこか以前の僕に似ている。

無力さ故に沢山の人を見殺し、見捨ててきた。

でも、今は違う。今の僕には力がある。

そうだ、そうだよね。もう、誰かを見殺しにしたりは出来ないよね。

 

「………イッセー君」

「なんだよ?」

「僕は朱野ちゃんに加勢するよ」

「っ!? 何言ってんだよ! 部長が俺達に与えた役割は―」

「それはイッセー君一人でもできるよ。それに朱野ちゃんには少し分が悪そうだしね」

「……………わかった。だったら朱野さんを傷付けたらタダじゃおかねーからな!」

「ありがとう、イッセー君」

 

そう言うとイッセー君は目的地へと走り出した。

さて―

 

「ふふふ、『雷の巫女』さんと闘えるなんて嬉しいわ」

「あらあら、なら私もあなたのことをユー・ベルーナ、『爆弾王妃』と呼べばいいのかしら」

「光栄だわ、私の二つ名を知っても―」

 

キイィィィンッ!

 

僕がユー・ベルーナに放った赫子が大剣によって防がれた音だ。

 

「ふー、やれやれ。相手が喋っている途中に不意打ちを喰らわすなんて『騎士』としては見過ごせないな」

 

その声の主は顔の半分を仮面で覆い、西洋の甲冑を身にまとっていた。

そしてその後ろでは純白のドレスを来た少女が悠々と浮いていた。

 

「不意打ちなんて関係ないよ。だってこれはゲームなんだから、ルール違反じゃない限り何をしても許されるはずだよ」

「フン! その腐った根性、ライザー様に仕える『騎士』、カーラマインが成敗してくれよう!」

 

チャキッ、と剣を突き立て、戦闘態勢に入った敵を見て、後ろに構えている少女にも警戒を怠らない。

警戒の視線に気付いたのかカーラマインは構えながら言った。

 

「彼女は特殊でね。今回の闘いも観戦だよ。ライザー様の妹君だからなんなのか知らないが、いつも観戦に徹した変わってる子でね」

 

そうか、それなら心置きなく『倒せる』。

 

ポキッ

 

「ぐぅ!?」

 

突然、何も無いところから攻撃を受けたような素っ頓狂な顔をして半面の女性、カーラマインは何度も体を地面に打ち付けた。

どうやら、彼女は僕の赫子が一本だけだと高を括っていたみたいだ。

 

「どうしたの? 根性を叩き直すんでしょ?」

 

カーラマインは剣を杖のように使い、まるで産まれたての子鹿のように足をガクガクと震わせながら立ち上がった。

見るからに満身創痍、先ほどの威勢はもうとっくに消えて眼には恐怖の色しか宿っていなかった。

残酷にも、鍛えた故の体力が強制退場が施行されない要員となっいるようだ。

…………あまり、怯えた女性をいたぶるのは好きじゃないんだけど、仕方ないよね。

相手に休息を与えないように赫子で追撃を喰らわす。

 

ボオッ!!

 

突如として豪炎が目の前に現れた。

僕はすぐさま身を引いて炎から離れた。

 

「観戦に徹するんじゃなかったの?」

「あら、ワタクシはそんなことは一言も口にしていませんわ。勝手にそこの騎士が言っただけでしょう?」

 

ライザーの妹にしてフェニックス。不死鳥。

リアスちゃんによれば、不死鳥はどんな傷も回復し、風と炎を司る。

いくら、攻撃しようと瞬間的に回復しただこちらの体力が消耗されていく。

ただし、弱点を上げるとすれば、精神。

永遠に回復するからと言っても、痛みがないわけじゃない。刺されれば激痛が伴い、首をはねれば死を味わう。

それを何度も繰り返せば、精神を病み、戦意を喪失する。

それが唯一の方法だと。それが不死鳥を殺す方法だと聞いた。

 

「それじゃあ、君を殺してあげるよ」

「それはどうかしらね」

 

少女は懐から小瓶を取り出した。

……………なんだ?

 

「フェニックスの涙。聞いたことあります? 私達、フェニックスの涙は如何なる傷をも癒すんでのよ」

 

ポタリ、とカーラマインにそれを注ぐ。

しかし、戦闘経験不足の為か、あまり仲良くなかったのかは知らないけれど、それは無駄だよ。

だってもうその女性には『恐怖』しかないから。

 

「フフ、ありがとう。 おかげでまた闘えるよ………」

 

気丈に振舞っているが、やはり先ほどの威勢は無かった。

カタカタと震える剣先、それがモノを言っていた。

 

「……………僕が言うのもあれだけど、酷いことするよね。戦意を殆んど失った人にまた闘わせるなんて」

「な、何を言っている!! 私はまだ闘える! か、かかってこい白髪!」

 

よりいっそう動揺が剣先の震えとなりガタガタと剣を震わせた。

 

「そう、それならもう容赦はしない」

 

僕は一直線に走り、一気に距離を詰めようとする。

 

「く、くるなぁっ!!」

 

剣に炎を纏わせ、それを半円の弧を描くように振りかぶる。

僕はその攻撃に対し、赫子をバネにして高く跳ぶことで避ける。

飛び跳ねた高度は少女が浮遊している位置を優に超える。

それを利用し、赫子で少女を地面へと打ち付けた。

 

「きゃっ!!」

 

その拍子にまだ懐に入れていた小瓶が割れた音が鳴った。

 

「レイヴェル!!」

「うるさいな、眠れよ」

 

着地した瞬間、一瞬でカーラマインの懐まで迫り肘を腹に喰らわす。

 

「―カハッ!」

 

衝撃が体中を暴れ周り、その痛みに耐えられずカーラマインは意識を刈り取られた。

 

「一人目、次は……………」

「ひぃっ!」

 

ドォンッ!!

 

巨大な爆破音が空中を占領する。

空には暗雲のように立ち込めた煙が立ち込めていた。

その煙に穴を開けて垂直に落ちる人影があった。

―朱野ちゃん!!

ハッ、と気がつく。

―そうだ、僕がここに残ったのは朱野ちゃんに加勢するためなのに、僕は、

 

「アハハハハ、どうにか勝ったわ!」

 

僕は急いで、朱野ちゃんが落ちる地点まで行き、なんとか受け止めた。

見ると、体中に火傷の痕があり、所々から血が流れていた。

 

「ごめんなさい、カネキさん。残ってくれたのに……………」

 

かすれた声で謝る朱野ちゃん。

僕の中で粘ついた感情が暴れだす。

小猫ちゃんに続いて、朱野ちゃんまでもが傷ついた。

僕が半面の女性を優先せずに朱野ちゃんに加勢していれば…………

 

「自分を責めないで、カネキさん。あなたは十分闘っていました。油断した私がいけないんです。」

「……………わかった。朱野ちゃんはそこで休んでて、僕は朱野ちゃんを傷つけた相手を倒して来るから」

 

見ると、魔法使いの格好をした女性はの元にいた。

恐らく、フェニックスの涙が目的だろう。

でもそれは既に―

 

「無い!?」

「地面に打ち付けられた拍子に小瓶が砕けましたの……………」

「そんな、それじゃあもう一人と満足に戦えないわ!!」

「逃げましょう! 私たちでは太刀打ち出来ない!!」

 

「逃がすわけないだろ?」

 

「「ッ!?」」

 

ヒュンとレイヴェルの隣にいた女性が消える。

消えたというより跳ばされたのだ。

風とカマイタチとなりレイヴェルの頬を少し切った。

 

「ガッ、グウゥゥゥ!?」

 

ザザザザザッ、土煙をまきあげながら跳ばされた女性はカーラマインとは違い虫の息だった。

 

「カッ、ハァ……………ハッ………ハッ」

 

最後の足掻きなのか、腕を僕の方へ向けると僕の赫子が爆発する。

 

「……………だからどうしたっていうの?」

 

赫子には傷がついたものの、重症にはならなかった。

僕は女性に近づき、首を掴みちょうど足が着かない高さまで持ち上げる。

足をバタバタとバタつかせ、僕の手を引っ掻くが何も変わらない。

もう、飛ぶ力さえ残っていないのか、彼女はただ苦しむだけだった。

急に彼女の体が光ったかと思うと粒子になって消えた。

 

『ライザー様の『女王』撃破』

 

無情のアナウンスが木霊した。

 

「じゃあ、次は―」

 

僕が向かった先はライザーの妹、レイヴェルのいるところだ。

彼女もレーティングゲームに参加するということは、敵であり、殲滅対象だ。

 

「ヒィッ!!」

 

眼には大粒の涙をうかべた少女はへたり込むばかりでただ恐怖を待つしかなかった。

 

「ご、ごめんなさい! 許してください!! 何でもしますから! こ、殺さないで!!」

 

懇願はただ空気を震わせるだけで恐怖の歩みは止まらない。

 

ザッ、ザッ、ザッ、ザッ

 

僕はレイヴェルの前まで来た。

そして、手を―

 

頭にそっと置いて撫でた。

 

「へ?」

「やっぱり、少女を殴るのは気が引けるよ。ついついヒナミちゃんと重なってしまうし」

 

それに、朱野ちゃんを傷付けた女性は倒したしね。

 

「もう敵に舐めた態度をとっちゃいけないよ? 今回みたいなことになるかもしれない。それは肝に銘じておいてね」

 

僕は説教を終えると朱野ちゃんの元に戻った。

敵に背を向けるのはどうかと思うけど、すっかり戦意を無くしていたし、途中何故か風邪でもひいたのか顔が赤くなっていたからもう襲ってこないと思う。

 

「あの子は倒さなかったのですね」

「うん、少女を痛めつけるのは気が引けて……………」

「あらあら、女性の首を絞めていた人が言う言葉には聞こえませんね」

「それを言われると辛いよ」

 

僕は朱野ちゃんに肩を貸しながら木場くんがいる地点に向かった。

その途中でアナウンスが聞こえた。

 

『リアス様が投了しました。勝者、フェニックス様』

 

 




勢い9割だからちょっと分かりにくいかもしれません!

間違いがあったら指摘お願いします!

感想、意見などを書いてくれたから作者がデュエルします

レイヴァニアをレイヴェルに直しました

\(`д´)ゝデュエッ!
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