小説家になろうで違うもの書いてたら更新を忘れてました!
すいません!
ライザーとの激闘からはや一週間が過ぎた今日この日。
僕達は中間テストに向けて同居させてもらっているイッセー君の家でテスト勉強に励んでいた。
「あー、駄目だ。もー、限界」
そう言ってイッセー君は床に突っ伏してしまった。
こんな表現じゃまるで勉強が始まってから間もないように思えるけれど、かれこれ3時間ぐらいは勉強してたんじゃないだろうか。
失礼だけど意外なことにイッセー君は勉強が苦手ということはなく、小猫ちゃんの方が苦戦していたくらいだった。
「……………むぅ、分かりません」
頬をぷっくりと膨らまし無表情から少し苛立ちが見えていた。
……………もうお昼前だし、休憩を挟んだほうがいいよね。
「じゃあ休憩にしない、リアスちゃん?」
「ええ、そうね。さすがの私も疲れちゃったわ」
「安息の時間です……………」
「はぅー、勉強って難しいです」
「あら! 休憩なの!!」
「か、母さん!」
割って入ってきたのはお盆を持ったイッセー君の母親だった。
乗っているのは飲み物と分厚い一冊の本だった。
その本に見覚えがあるのかイッセー君は、目をこれでもかというほど見開いた。
「母さん、それってまさか!」
「気付いた? その通り、これはあなたの人生の断片、あなたの写身よ」
あれ? イッセー君の母親ってこんな喋り方していたっけ?
「そ、それはアルバムだあああぁぁぁっっ!!?」
「イッセーのアルバムですって!?」
『アルバム』という言葉に一番に食いついたのは他でもないリアスちゃんだった。
「イッセー、これは部長命令よ。それを私に見せなさい」
「ぶ、部長ー。勘弁してください。恥ずかしいですよ」
懇願するイッセー君に慈悲はなかった。リアスちゃんは無言の圧力でアルバムをイッセー君から受け取ると物凄い笑顔でアルバムを開いた。
「な、なんて可愛いのかしら!」
最初のページは生まれて間もない頃の写真だろうか。
その次に一歳児、二歳児とページを進めていくにつれてイッセー君は成長を遂げていく。
「ノオオオォォ! 恥ずかしー!!」
そして六歳あたりまできただろうか。今までは一人だけ映っていた写真に同年代の子と共に写る写真が納められていた。
「ちょっと待って……………これは」
声をあげたのは悠斗君だ。
「ねぇ、イッセー君。この子は今どこに、いるか知ってるかい?」
「ん? いや、確かその子は海外に引っ越したと思うぞ」
「そうか……………」
いつも、明るくてどこかミステリアスな、雰囲気を持つ悠斗君は、すこし揺れていた。
拳を強く握りしめ掌は少し赤くなっていた。
「どうかしたの? 悠斗君」
僕は何だか耐えきれなくなって聞いてしまった。
「……………この写真に写っている剣。これは恐らく聖剣だよ」
! 聖剣って、確か対悪魔用の武器と言っても過言ではない強力な武器であることはこの前リアスちゃんから教えてもらった。
悪魔が聖剣に、触れればたちまち灰にへと姿を変えられてしまうという恐ろしい魔剣だ。
「そのとおりよ悠斗。これは紛れもなく聖剣だわ。写真越しでも分かるもの」
そう言うとその写真を朱野ちゃんや小猫ちゃん、アーシアちゃんにへと渡して見せた。
「あらあら、これは本当に本物ですわね」
「……………不愉快です」
「灰になっちゃうんですよね。こ、怖いですぅー」
ガタッ、と不意に悠斗君が立ちが上がった。
「部長、すいませんが急用を思い出しました」
それは嘘だ。そんなのはここにいる誰にだって分かるくらい見え透いた嘘だった。
「駄目よ」
リアスちゃんは悠斗君から何かを感じ取ったのか、目的を聞く前に却下した。
なんとも重苦しい空気が空間を支配する。
両者は睨むかのように目を離さない。今にも目からバチバチと火花を散らしているのではないかと思うほどだ。
「あっ! もう、休憩は終わりですよね! カネキさん」
まさに助け舟。アーシアちゃんは気を利かせてこの空気をなんとか打破しようと話題を無理やり転換した。
「う、うん。そーだね、それじゃあまた勉強を再開しようか」
この場は何とかそれで凌げた。
リアスちゃんも悠斗君も渋々ではあったけれど、テストが近いためか何も言わずに席について勉強を始めた。
しかし、最初の和気藹々とした空気は一切なく、むせてしまうほどの濃い何かが漂っているような感覚に陥った。
それから数時間して今日の勉強会は終了を告げ、それぞれは帰路についていった。
ただ、その時にの悠斗君の顔は今まで見た事のない怒りに満ちた目をしていた。
ある意味地獄の勉強会は無事終了し皆は帰路に帰っていった。
あの一悶着があってから二人は一言も言葉を交わさなかった。
……………リアスちゃんは悠斗君が何をしようとしていたのか分かっていたんだよね。
グレモリー家は愛情深い一族と有名な家柄らしくその名の通りリアスちゃんは愛情に溢れていた。
いつも優しい笑顔を見せてくれるし怒る時は必ず僕たちの事を思ってのことだった。
だから今回も悠斗君を思ってのことだったのだろう。
それならば僕は別に口出しを、するべきじゃないと思うけれど、そう思ったのだけれど、気になった。
悠斗君があれほどまでに平常心を失うほどの何かが。
悠斗君のあの目には怒りだけではなく何か泥のようにへばりつくようなモノを感じたから。
だから僕は皆が帰った後、悠斗君を追うべくイッセー君とアーシアちゃんに断りを入れて外に出た。
……確かに悠斗君は寮だったはず。
僕はうる覚えな記憶を頼りに寮を目指して歩いた。
スマートフォンを置いてきたのは痛手だった。
僕はすっかり目的地を見失っていた。
気がつけば少し人通りが多い道にでていた。
周りにはチラホラとビルが立ち並び、ビル風が吹いている。
ビル風は心地の良い風と耳に響く喧騒を運んできた。
「だ―か―――!」
「何―――嫌――い!!」
白いローブで全身を包み、首には十字架を吊り下げている二人の女の子。
どうやら喧騒を聞く限り口論になっているみたいだ。
触らぬ神に祟なし。
僕は目線を合わせないよう舌を鳴らす向きながら二人の横を通り過ぎようとする。
「君はそんなにも神が大事なのか!」
「ええ、そうよ! ああ、我らが主よ。どうかこの不届きものに幸福があらんことを」
「ほう、喧嘩を売っているよう―……………」
あれほどうるさかった喧騒は止み、二人は同時に僕の行く手を阻むようにして倒れてきた。
「え、ええっ!?」
「お、おなか、すぃたぁー」
「ああ、私はここで死んで主に祝福してもらえるのだ……………」
……………放ってはおけないよね。
悠斗君を追わなくちゃいけないのに。今だけは僕のこの甘さが恨めしかった
バトルは次回になります
それでは!