東京喰種:d×d   作:秋ノ原春助

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やったー!

また勢いで書いちゃいました!

なので無理矢理感はめっちゃあります

今回でレイナーレ編は終わりです!

それではめっちゃ長文なんで頑張って読んでください

誤字とかめっちゃあると思います

勘弁してください


承と転と結で物語の序章である

 

「「「「ごめんなさい!!」」」」

 

四人が同時に頭を下げる光景は何と言うか、罪悪感がわいてくる

 

「いや、謝るのは僕の方だよ。勝手に敷地に入ったんだから」

 

「そうですよ。わたし達にも非があります。だから、皆さん頭を上げてください」

 

「ア、アーシア。ありがっぶぅっ!」

 

下げた頭を上げようとした少年に勢い良く拳骨が喰らわされる

 

「いつ私が頭を上げていいと言ったの? 全く、ごめんなさい。私からも謝罪するわ」

 

「いや、本当にいいですよ。僕も皆に危害を加えてしまったし」

 

「そう、感謝するわ。 皆頭を上げていいわよ」

 

―時間は数分前まで遡る

 

「イッセー、その人は堕天使でもはぐれ悪魔でもないの。人間よ」

 

「そんな、嘘でしょっ!? だって、朱野さんや子猫ちゃんを倒すことができる人間なんているわけないじゃないですか! それにコイツはアーシアを殺そうとしてるんですよ!」

 

「なら、どうしてそこのシスターは戦闘から遠ざかった場所にいたの? 後で食べるのなら盾になり何なり使うはずよ」

 

「っ、でも、でも、コイツは子猫ちゃんや朱野さん達に危害を加えたんですよ!? それだけ―

 

「いい加減にしなさい! それは貴方達が先に攻撃を仕掛けたからじゃないの? その人は、そこのシスターの為に涙を流せる人なの。そんな人が貴方達を襲うはずがないわ」

 

「―っ!……………すいません、部長。俺、熱くなりすぎてました」

 

「わかったならいいの。カネキさん私の下僕達が失礼をしたわね。どうぞ上がってください」

 

そのまま僕はあの部屋にあげてもらって、現在にいたるわけだけど、僕は謝らなくていいのかな?

 

特に白髪の少女にはとても酷いことをしたし……………

 

「うふふ、お二人とも、お茶ですわ」

 

コトッとティーカップに入ったお茶を出される

 

「すいません、失礼だと思うんですけど、珈琲をだしてもらってもいいですか?」

 

「? えぇ、分かりましたわ。少しお待ちください」

 

「どうしたのカネキさん? もしかしてアレルギー?」

 

「うん、まぁそんなところだよ」

 

「珈琲です」

 

コトッと再びティーカップが置かれた

 

珈琲を飲むと普通に美味しかった

 

あんていくほどではないけれど、人前に出しても恥ずかしくないほどだ

 

横でアーシアちゃんが「わーい、おいしいです」て喜んでる

 

なんて微笑ましいんだろう

 

「それより、アーシア。教会から逃げてきたのか?」

 

先程まで赤色の篭手を纏っていた少年は真剣な面持ちでアーシアちゃんに問いかける

 

教会?……………帰ると言っていた気がするけど、逃げてきた?

 

お茶を楽しんでいたアーシアちゃんから笑顔が消えて暗い表情に一変する

 

「……………はい。あの教会は私の“聖母の微笑み”が目的だったみいで。神父様と堕天使様が私を殺す会話を聞いて逃げてきたんです」

 

そうか、それで狙われてたのか。でも堕天使?

 

「ねぇ、ずっと気になってたんだけれど、堕天使とか天使とか悪魔って空想の物じゃないの? さっきからアーシアちゃん達の話を聞いている限りでは本当にいるみたいなんだけど」

 

「えぇ、堕天使や天使や悪魔は実在するわ」

 

その問いに答えたのは紅髪の女性だった

 

「実際に私達が悪魔だもの」

 

バサッと部屋にいる四人が翼を生やした

 

篭手の少年は必死に出そうとしてるけど出ないみたいだ

 

「っ!?」

 

「えぇ、驚くのも仕方ないわ。それが普通の反応だもの。でももっと驚いているのは私たちなの。だって私の自慢の下僕達が倒されたんだもの。カネキさんあなた、何者なの?」

 

「………僕は喰種だよ」

 

「グール? それって人間を食べる悪魔のことよ。でもあなたには魔力が全く感じられないじゃないの。それにグールにはあなたの持つ触手のようなモノは無いわ」

 

「僕でもよく分からないんだ。気がついたらこうなってたんだ」

 

僕は嘘をついた

 

本当は知っている

 

リゼさんの赫子を移植されて僕は喰種になったんだ

 

でもここはいや“この世界”には喰種というものが存在しないんだと思う

 

違和感は最初から感じていたんだ

 

喰種のことを全く知らないアーシアちゃん

 

自分の事を堕天使だと言い張る女性

 

赫子のことを知らない人達

 

おかしいとは思う、馬鹿げているとは思うけどここは僕がいた『世界』じゃないのかもしれない

 

「…………そう。わかったわ。でもごめんなさいね。私達はそこのシスターをあまりここに長く居させることは出来ないの」

 

その言葉に一番に反応したのは篭手の少年だった

 

「そんな! 部長、アーシアは困ってるんですよ!?」

 

「えぇ、分かってるわ」

 

「なら―

 

「でも彼女は『シスター』よ。神に仕える、天使に使える者なの。私達悪魔とは相容れない存在なの。イッセー、わかってちょうだい」

 

篭手の少年は拳キツく握り奥歯を噛み締めた

 

「いいんですイッセーさん。私は大丈夫ですから。もう出て行きますね」

 

「ごめんアーシア………俺何も出来なくて」

 

「その気持ちだけで十分ですよ。イッセーさん」

 

アーシアちゃんはそう言いながら部屋をでていった

 

その背中はどこか悲しくて泣いているようだった

 

「それじゃあ、僕も出ていくよ。珈琲ご馳走様」

 

「あの子を追うの?」

 

「うん、あんな優しい子が死んで欲しくないからね」

 

「そう」

 

そして僕はこの部屋を後にした

 

 

校舎を出るとアーシアちゃんは丁度校門の出入口まで歩いていた

 

そして僕に気づくと

 

「カネキさん…………ついて来てくれるんですか?」

 

「うん、僕には帰る場所はないからね。一緒について行ってもいいかな?」

 

アーシアちゃんの顔がくしゃくしゃになる

 

本当に寂しかったのだろう。怖かったのだろう

 

一人で生きて行くのはとても辛いことだ

 

誰だって一人は辛いしこんな時なら尚更だろう

 

「ぐずっ、ふぇぇ、あ、ありがどうございまずぅー、」

 

えぐっ、と嗚咽と涙が同時に流れ出しながらアーシアちゃんはそれから数分間僕の胸に顔をうめたままだった

 

「ぐずっ、ふふ、さっきとは立場が逆転しましたね」

 

「はは、そうだね」

 

「おやおやぁ? マスク怪人とのイケナイ恋路の途中だったかなぁー? アーシアちゃぁーん」

 

ハズレた声音が後ろから聞こえてきた

 

振り向くとそこには十字架をぶら下げ片手には拳銃を携えた白髪の青年がいた

 

「悪魔の根城に行くから心配したんだよぉー? 俺の出世の心配をね! ギャハギャハ、あー、おもしろ。 あっ、いきなりなんですけどそこの怪人ちゃんは―

 

死ねよ」

 

発泡音が月明かりの夜に響き渡る

 

僕は咄嗟に赫子で銃弾を防いだ

 

「おぉー、防いだ! すごちゃん! パチパチ、金賞あげますー」

 

ふざけている。ただそれだけを感じ取れた

 

「アーシアちゃん、あの人は?」

 

「し、神父様です」

 

あれが神父? どう見ても悪魔よりもタチが悪そうな悪人にしか見えない

 

仲間を呼ばれたら面倒だ

 

ここで殺すか

 

銃弾を防いだ赫子で神父を突き刺す

 

しかし、何処かに隠し持っていた剣でそれを防がれた

 

なら接近して首をへし折る

 

赫子で攻撃しながらも急速に接近するが、相手は銃弾でそれを阻止するために乱発する

 

パンパンパンパンッッ!

 

「おいおい、悪魔のくせに銃がこわいのでちゅかぁー!」

 

「怖いわけないだろ」

 

僕は赫子を盾のように使い一気に直進する

 

キンキンッ!と音を立てて銃弾を弾く

 

「はぁっ!? 何? 悪魔なのにこの銃効かないの!?」

 

そして神父の懐までたどり着きすかさず首をつかむ

 

「グゲェッ!」

 

「死ねよ」

 

「きゃぁぁぁぁぁあああああ!!」

 

不意にアーシアちゃんの悲鳴声が聞こえた

 

顔を向けるとそこにはアーシアちゃんの首を締めがら不安定に浮遊する堕天使レイナーレがいた

 

「ふふふ、スキありね。そこの神父を離しなさい。マスクちゃん」

 

「………いやだと言ったら?」

 

「んー? この子を殺すだけだけど?」

 

「……………」

 

僕は首を掴んでいた手を離した

 

同時にドサッと神父が尻餅をつく

 

「ゲホガホッ! ありがとうござい! 堕天使様ー♪」

 

「ふふふ、いいのよ。さぁ戻―っ!」

 

レイナーレは驚愕した

 

それは、なぜか

 

なぜなら僕が目の前まで来ていたから

 

先程の戦いの時と同様に赫子をバネとして空に飛んだのだ

 

そして攻撃態勢に入ろうとした時気づいた

 

今ここでレイナーレを攻撃をすればアーシアちゃんが巻き添えになることに

 

どこから攻撃しても結局は墜落することになりレイナーレはもちろんアーシアちゃんがタダではすまなくなる

 

「くそっ!」

 

僕は空中で攻撃を途中でやめた為に着地が上手くいかず背中を大きく打った

 

「ガハッ!」

 

「カネキさん!」

 

「ふふふ、無様ね。ほら下僕さっさと逃げるわよ。目的のモノは手に入ったのだから」

 

「アラホレサッサー♪」

 

そう言うと二人の真上に魔法陣が現れアーシアちゃんを連れて光の中に消えていった

 

「くそおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

だだ月明かりの真夜中に僕は叫ぶことしか出来なかった

 

 

 

「おい、今銃声が聞こえたぞ!何があった!」

 

声をかけてきたの篭手の少年だった

 

少年は僕が一人なのを見て目を大きくさせた

 

「アーシアは? アーシアはどこだよ! おい!!」

 

胸倉を掴まれた僕は何も言えなかった

 

「恐らく攫われたんだろう。そうとしか思えない」

 

後ろにいた金髪の少年が真実に辿り着く

 

「くそっ! お前なら護れると思ってたのに、何で護れなかったんだよ!てめぇはぁ!!」

 

ドガッと鈍い音が響いた

 

「っ」

 

痛くない、何も感じない、僕は、護れなかったんだ

 

殴られた所よりも胸がとても痛い

 

まるでずっと中身をえぐり続けられているようにズキズキと痛んでいる

 

僕はなんて弱いんだ。女の子一人守れやしない

 

「これは独り言だけど、彼女はこの近くの捨てられた教会にいるわ 」

 

声を発したのは紅髪の女性だった

 

「使い魔をつけていたの。彼女は珍しい神器を持っていたから。ところでイッセー私の独り言を聞いてた?」

 

「いえ聞いてませんでした! ところで部長、俺用事ができたんで帰っていいですか?」

 

「あら、奇遇ね私も今さっき用事を思い出したところよ。それじゃあ今日は解散ね」

 

近くにきた金髪の少年が僕に口添えする

 

「みたいだよ、君は一緒に兵藤君の用事を済ませる?」

 

「……………うん、一緒に行くよ」

 

こんなところで自分を責めても意味がない

 

護れなかったならまた護るしかないんだ

 

今後こそ必ず

 

金髪の少年と白髪の少女と篭手の少年と共に捨てられた教会に向かった

 

そこは廃墟なような人の手が全く加わっていない本当に捨てられていた

 

神からも人からも見捨てられた教会だった

 

「いいかい? この先を行けば敵の結界を通り抜けることになる。つまりは敵に感知されるんだ、準備はいいかい?」

 

「あぁ、木場早く行くぞアーシアが心配だ」

 

「ふふっ、そうだね」

 

そして僕達四人は一斉に捨てられた土地に足を踏み入れた

 

もう戻れない

 

ここまで関われば、もう僕は悪魔や堕天使と無関係とはいかないだろう

 

これ以上関わればまた悲しい事が起こるかもしれない立ち直れないかもしれない

 

でも、『そんな事』を差し引いてもアーシアちゃんの方が大事なんだ

 

あんな優しい子が死んでいい筈がないんだ

 

今度こそ護るから、今行くよ。アーシアちゃん

 

教会の扉を開けるとイカれた神父が待っていた

 

「ようこそ、おい出ました悪魔様、今日は私のパーティーに起こし頂きありがとうごさいます。お礼といっては何ですが死ねやぁぁぁぁぁ!!!」

 

いきなり神父は銃を乱射する

 

ドドドドドドッ!!!

 

長椅子や壁に次々と銃痕が刻み込まれる

 

僕はそれを赫子で皆を包み込むように防ぐ

 

「チッ、やっぱ効きませんねー、ならワタクシの斬白刀で斬るしかないな。卍解! なんちゃって♪」

 

ギィンッ!

 

刃と刃とが交差する音が鳴る

 

「させないよ、僕は急いでるんだ。どいてくれないかな?」

 

「あれぇー?優男ちゃんじゃないの?また会ったわね。挨拶おわったからバイナラ!」

 

神父はもう片方に持っていた剣を振りかざす

 

だが、それを白髪の少女が近くの柱を折ってそれを投げつけることによって阻止する

 

「フゥ、助かったよ。子猫ちゃん」

 

「油断は禁物です」

 

「おいカネキ! お前は先に行け。俺たちでこのクソ神父をぶっ飛ばす!」

 

「わかった」

 

僕はぽっかり空いている隠し階段の入口に入る

 

「あっ! いっちゃったよー。まぁ、いいか! 俺には関係ないしね 」

 

「クソ神父! アーシアを殴った罪を償わせてやる!」

 

「バカ野郎が! 俺を裁けるのは俺だけなんだよ!!」

 

 

階段を降りるとだだっ広い空間に行き当たる

 

蝋燭で中を不気味に照らす中、アーシアちゃんは壁に張り付けられていた

 

「アーシアちゃん!」

 

「カ、カネキさん?」

 

「あら遅かったわね、もう準備は整ったわよ」

 

突然、アーシアちゃんの体が光り出す

 

「………ぁぁぁ、いやぁぁぁぁああああああ!!!」

 

アーシアちゃんから離れる光をレイナーレが掴む

 

「ふふふ、これよ、これこそが私が欲していた力!“聖母の微笑み”。やっと手に入れたわアハハハハハ!」

 

レイナーレが緑の光に包み込まれていく

 

僕はそんなことは気にもとめずアーシアちゃんに着けられていた拘束具を引き離した

 

「アーシアちゃん大丈夫!?」

 

「………カネキさん……………」

 

まずい、ひどく衰弱している

 

「無駄よ、神器を取られた人間は死ぬのよ」

 

「うるさい! アーシアちゃん今助けるからね」

 

「…………カネキさん、私、助けてくれ時とても嬉しかったです……………」

 

何を、、、言ってるの?

 

どうして、心残りを無くすような言葉を言うの?

 

「……………私、ずっと一人だったから、カネキさんがついて来てくれるて言ってくれて嬉しかったです」

 

「アーシアちゃん! 何を言ってるんだ!? 君は助かるんだ。助からなくちゃいけないんだ!」

 

「………いいんです。私分かってますよ…………もう、時間がないことは……………」

 

ありがとう

 

それが最後の言葉だった

 

アーシアちゃんは笑顔で死んでいった

 

「アッハハハハハ、滑稽ね。これが聖母と言われた者の最後だなんて」

 

「……………まれ……………」

 

「悪魔なんて治すからこんなことになるのよ。うふふ」

 

「黙れえええぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

ビクリとレイナーレの肩が震えた

 

「覚悟は出来てるんだろうね? 僕はもうキミに対して容赦はしない」

 

瞬間、レイナーレの腹に赫子が突き刺さる

 

「ガバッ!!」

 

そしてそのまま壁に地面に天井に何度も何度も擦り付けるように、刷り込むように当てる

 

しかし、レイナーレは傷を負わずむしろ回復していた

 

当然、もがれた翼も再生していた

 

「ハハハ、コレが“聖母の微笑み”の力なの! 素晴らしいわ!」

 

「何を高笑いしているんだい? 君はまだ赫子に突き刺さったままなんだよ」

 

気づけばカネキの顔がレイナーレの目の前まで来ていた

 

「ヒィッ!」

 

「回復するんだね、ならこうしよう」

 

ボキッ!

 

僕はレイナーレの右足のを折った

 

「ぎゃああああああ!!」

 

「何を苦しんでいるんだい? すぐに治るんだろ? 」

 

次は腰

 

「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ!?」

 

次は肋骨、その次は腕、そして翼

 

この行為を何回も何回も何回も何回でも繰り返す

 

痛みが途切れないように、時には同時に時には執拗に一点だけを狙い部屋に悲鳴を木霊させる

 

「アガァッアアァぁっいがっ、やめっ、イダっ、イウァァぁっあ、」

 

「何を言ってるか分かんないや」

 

グヂュッ!!

 

赫子がレイナーレの両肩に突き刺さる

 

「イガァッ!イダイッィィィ!!」

 

“聖母の微笑み”の効果により傷ついた部分を一瞬で再生する為、ずっと神経は新鮮な痛みを伝達する

 

グジュリグジュリと勢い良く掻き回す

 

「ヤメデデェェェっ! もうイャァァァ!ごろしで!もうころじでぇぁぁあいぃぃっ!」

 

ポキリと親指で人差し指を鳴らす

 

「殺すわけ無いだろ、君には痛みってもの存分に味わってもらうんだから」

 

アーシアちゃんはこんな痛みじゃなかったはずだ

 

ずっと死の恐怖に立たされていた

 

誰も助けに来ないのが怖かったはずだ

 

神にだって願ったはずだ

 

でもだれも彼女が敬愛していた神でさえも助けに来なかった

 

辛かったはずだ!死にたくなかったはずだ!こんな運命なんて受け入れたくなかったはずだ!!

 

「君がアーシアちゃんを奪った罪は死ぬより重い、だから生きながらに死ねよ」

 

つまりは廃人になれよ

 

「おい、もうやめろよカネキ」

 

肩に手を置いたのは篭手の少年だった

 

「どうして止めるの? 君は見ただろう!? アーシアちゃんの死体をさ!この女にアーシアちゃんは殺されたんだ!」

 

「―っ!分かってる、分かってるよそんなことはよ! でもお前はやり過ぎだ。もういいだろう? もう半分意識がないぞ」

 

「だずげてっ!イッセー君! おねがい、ごろざれるのっっ!!」

 

「黙れよ、殺すぞ?」

 

あぁ、本当に殺したい

 

「ひぃっ!」

 

「その通りね、私の下僕に言い寄らないで。死になさい」

 

ドンッ!

 

紅髪の女性の手から放たれた一撃はレイナーレを跡形もなく吹き飛ばした

 

「……………」

 

「部長……………」

 

「イッセー、強くなりなさい。あの神父に手間取っていたらハーレムなんて夢のまた夢よ」

 

「はい! 俺強くなります」

 

「カネキさん」

 

「……………」

 

「アーシアを生き返らせる方法があるわ」

 

生き返らせる? 嘘だ

 

「嘘じゃあないわ。正確に言えば転生ね。ただし、悪魔としてね」

 

「なら、そうしてよ! あの子がこのままいなくなるなんておかしいじゃないか! あんなに優しい子がどうして死ななきゃいけないんだ!!」

 

「ええ、ただし条件があるわ」

 

「……………条件?」

 

「えぇ、カネキさん。契約して私の下僕になりなさい」

 

 

―後日談

 

あれからアーシアちゃんはリアスちゃんに転生してもらった

 

アーシアちゃんはもしかしたら嫌がるかもしれないと思ったけれど予想外に生き返れた事を喜んでいた

 

どうやら、あの時のリアスちゃんの用事は『捨てられた教会』に属する堕天使達を消していたらしい

 

だから、遅れてやってきたと聞いた

 

白髪のイカれた神父は途中で逃げられて、イッセー君に一言残して消えたみたいだ

 

それから、僕たちは今イッセー君の家でお世話になっている

 

僕とアーシアちゃんは留学生としてイッセー君の家にホームステイさせてもらうことになった

 

僕は髪の毛が異色だったのでなんとか外国人と誤魔化すことができた

 

そして駒王学園の生徒として転入して、リアスちゃんの下僕としてオカルト研究部に属すことになった

 

「カネキさん学校に遅れますよ?」

 

「カネキ! 早くしろって! マジでやばいんだからさ!」

 

「ごめん、すぐ行く」

 

それとここはやっぱり僕のいた『世界』ではなかった

 

インターネットでいくら喰種と検索しても目ぼしいものは見つからなかったし、なによりテレビにはその言葉が一度も出なかった

 

僕は元の所に帰れるまでアーシアちゃんを見守ることにした

 

それは僕が彼女を悪魔にしてしまった責任でもあり、罪滅ぼしでもあるからだ

 

さぁ、行こう。学校に遅れる

 

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




へへへ続きます!

次はライザー編ですね!

頑張ります

感想もしくはご意見が頂ければ作者の涙腺が砕けます

。゚(゚´Д`゚)゚。。゚(゚´Д`゚)゚。。゚(゚´Д`゚)゚。
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