記録:とある剣の話   作:折れた小枝

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霧によってL社の懲戒チームに飛ばされたカーリーとフェイ。
その先に待っていたのは二体のセフィラ、ゲブラーとダアト。
はたして、運命は如何に――。

第一篇も終盤になってきたので更新しまくるぞ~^^
L社(ロボトミー社)に所員が干渉する場合は「〇.5篇」として、干渉している所員の視点での情報が流れてきます。
結末は一切変わらないです。
ただ図書館でフェイと所員を敵対させてみたいだけ。
それから、研究所への関わりもどうするか悩んでるんですよね実は。
少なくとも一度は外郭には出ることにしてるんですけど、いかんせんチョーカーがノイズになってしまってるんですよ。
研究所への関わりはダイスで決めようかなとか思ってます。

長々と申し訳ない。
本編どうぞ。


これはあくまでも可能性の話。

「あぁ?関係ないって、なんでわかるんだよ」

「ほら、通信ができない。ここは俺たちの知るL社(ロボトミー)じゃないんだよ」

「おい、待て。ロボトミーってなんだ。それに、お前たちは誰だ。何故、私たちと同じ声をしている」

 

もしかして、『未来の自分』・・・か?

 

「あー・・・っと、そうとも言えるね。なんか、自覚したら分かってきたぞ?」

「何がだ?」

「未来の・・・自分?つまり、私たちがこう(全身義体に)なると?」

「っとね・・・君(カーリー)は知らないほうがいいね。これは文字通り未来の(未だ来ない)ことの話だ」

「『自覚したら分かった』・・・?・・・あぁ、そういうことか」

 

そう言うと『ゲブラー』は、赤い、グロテスクな剣を取り出した。

それに合わせて『ダアト』は、あなたもよく知る刀を取り出した。

 

「・・・はっ、随分な趣味の剣だな?」

「そっちは・・・まだそんなもん使ってるのか。てことは2級以下だな。人差し指とは戦ったのか?」

「ずいぶん前にな」

 

「さて、ずいぶん自然と別れたけど・・・俺はあくまで『可能性未来』だ。彼女は違うけど」

 

よく分かってます。カーリーともガリオンとも、事(・)務(・)所(・)単(・)位(・)で(・)関わりを持った以上、原作干渉はせざるを得ないことくらい分かってます。

 

「・・・なるほどね。既に俺(フェイ)は俺(ダアト)になる可能性を辿っていないみたいだね」

 

そうなんすか。やっぱガリオンのせいか。

 

「彼女に出会って、首輪をもらって・・・俺はそのままた(・)っ(・)た(・)一(・)人(・)で依頼をこなして・・・1(・)級(・)フィクサーになって・・・間に合わなくて、こうなった」

「私たちを超えられないのなら」

「君たちには終わりしか待っていないよ」

「「さぁ、『あり得る未来』を超えてみせろ」」

 

それぞれの武器を構え、あなたたちに向かってくる。

 

刀を取り出し、『反響』も展開する。

最初から『夢現』を二回転してバフをかける。

――不思議とテンションは上がらず、冷静で居られる。

刀を幾度か交えながら、『この異変』の正体を考える。

自分の『可能性』との戦いを『相応しい場所』で行わせる。

その自分の『可能性』は今の自分より『未来の自分』だから、絶対的に自分より強い。

そりゃあ誰も帰ってこないわけだ。

この都市をより長く生き延びた『自分より強い未来の自分』との戦い。

終わりがどこにあるのかわからない、果てのない戦い。

一応会話はできるみたいだが、会話だけで解決できるのなら一部のフィクサーやら一般人やらは帰ってきてるだろう。

刀を交え、『反響』も何度も使って斬撃を拡散させて、収束させて浴びせる。

拡散させた斬撃は金属箱の身体に効果がなく、収束させて威力を増大させた斬撃は逸らされ、はじかれる。

互いに『効果的な一撃』を浴びせることができぬまま戦いが続く。

ただ、『機械の身体の俺(ダアト)』と『生身の俺(フェイ)』。

長期戦になればなるほど、息が続かなくなる。

何度目かの剣戟―百を超えてから数えるのをやめた―を経て、『俺(ダアト)』が話しかけてくる。

 

「なぁ、正直言って俺同士の戦い(こっち)もカーリーvsゲブラー(あっち)も戦闘能力的な差は無いと思うんだ」

 

激しく同意。

こっち(俺同士)は体力の問題、あっち(カーリーvsゲブラー)は武器の性能の問題。

後、ありえるとしたら――

 

「経験の差」

「悪いな。勝てそうにない」

「こんな体になって、かつての私から比べると相当弱くなっているが・・・。それでも、今のお前程度には負けない」

 

圧倒的な経験不足。

戦闘において、実力が拮抗している状態で、勝敗を別つ要因が『経験』だと思っている。

かく言う俺も、依頼をこなす中で『都市の住民としての経験不足』が祟って不味いことになった事があった。

故にこの状況は不味い。

・・・ゲブラーさん?何年経って、何日目?

 

「誰が"敵"に情報を渡すんだ?」

 

あぁ畜生。知ってたよこの野郎。

そのままダアトを斬りつける。

が、その刃は阻まれる。

――ゲブラーによって。

 

「なんだ?随分仲良しじゃないか。てっきり情も生身と共に捨て去ったものかと」

「私は・・・守れなかった。あいつは、間に合わなかった」

「それでもあいつは、私に寄り添ってくれた。『守り切れなかったお前は悪くない』って」

「それで、惚れた。単純な話だろ?」

 

本当に単純な話だった。

ただ、彼女も俺も、認められなかった。

 

「――たったそれだけで惚れるのか?そんなことがあり得るとでも?」

「『ありえる』んだよ。これは、可能性世界の話だからな」

 

――なぁ、一つ聞かせろ

「どうした?」

この世界(お前たちの世界)での『ゲブラーの抑圧』はどうなった

「・・・目聡いね。起きてないよ、そもそもね」

――なら、L社(ロボトミー)はどうなった

「分かるだろ?『セフィラの抑制が完了しない』状況で『50日目(エンディング)』は迎えられないそれどころか『46日目』で返される。それだけさ」

・・・あの管理セフィラが、そんなことを許すとは思えないけど?

「そうだね。だからこそ、俺が犠牲になって、無理やり乗り越えて、終わらせた」

「その結果?図書館は生まれなかった。都市のすべての人間がE.G.Oを持ち、ねじれ、混沌となり・・・そして、滅んだ」

「でもこれは、『可能性未来』の話。お前(フェイ)が辿らなければ起(・)こ(・)る(・)こ(・)と(・)の(・)な(・)い(・)出(・)来(・)事(・)だ」

 

霧の正体がつかめた気がする。

あれは、鏡世界から別の自分を、その人格にあった場所に呼び出して、戦わせる。

未来の自分に、過去の自分と戦わせる。

そして過(・)去(・)を(・)否(・)定(・)す(・)る(・)ことで対消滅させる。

だけど、俺たちを巻き込んだのは間違いだったな。

 

「あはは・・・そうだね。それにその顔、二(・)人(・)と(・)も(・)突破の方法がわかったようで何より」

「だからどうした?それをお前たちが満たせるとでも?」

 

やってやるよ。

「できないとでも?」

 

――「「自分の未来を否定する、別の可能性を、今ここで生み出す!」」




・ゲブラー
『研究所』の面々を守り切れなかった後悔。それによる怒り。
その全てを受け止め、自信の苦しみを解してくれた彼に、頭は上がらない。
だから、私もお前に何かしてやりたいんだ。

・『ダアト』
■■■■■を筆頭に、すべての部門のセフィラを補佐をするために生み出されたセフィラ。
部門間の備品のやり取りは彼を介して行う規定量にのみ認められている。
[サポートする部門の作業効率、成功率がそれぞれ20%上昇します]
[サポートする部門の鎮圧の際、各属性被ダメージを2(固定減少)減少します]
[サポートする部門の鎮圧の際、各属性与ダメージを1(固定増加)増加します]

モデルカラーが緑だからネツァクと被るので背景色付けました。
何かいい色ありませんかね?あったら全部それに差し替えます。

もしも、フェイが事務所をつくらずに研究所に雇われたら。
彼は研究所に間に合わないだろう。荒れ果てた跡地で、相棒と飼い主の遺体を見て、意気消沈し涙を流す。
このまま絶望の底で生きていくくらいなら、彼女たちと同じ機械になってしまいたい。
■■■。そして、■■■■。お前たちの夢の行く末を、見届けて、ぶち壊してやる。

L社職員にするとしたら・・・

  • カイン
  • アーロ
  • ディリー
  • アーロ&ディリー
  • ミュー
  • ニュー
  • ミュー&ニュー
  • 新しい剣刀事務所の所員
  • 一切内部に関わらない
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