記録:とある剣の話 作:折れた小枝
エピローグを何話か挟んで、小休止(ストックの生産)をした上で間篇、第二篇の順で進めます。
第二篇は煙戦争前後、バディキャラ(第一篇のカーリー枠)も決まってます。
第1.5篇(第〇.5篇は五話完結予定)のストック増やしつつ、第二篇も書いてますので、小休止期間に入り次第少々お待ちを。
「・・・そうか。
「クッ・・・クハハ!楽しませてくれるんだな!」
「やってやるよ。何が
「・・・ならば私は、立ちはだかろう」
「・・・どうした?」
警告音とアナウンスの後、ゲブラーが殻を破る。
その中から出てきたのはE.G.Oを覚醒させた赤い霧。右手にはミミックを握り、その佇まいは後悔と怒りに支配されたセフィラ、『ゲブラー』ではない。
まさしく『赤い霧』の姿だった。
その威圧感は、こちらの脚を竦ませるのには十分なものだった。
「とは言え、
「なら、俺もやった方がいいね」
ゲブラーと同様に殻を破る。
その中から出てきたのは三回転した『夢現』を身にまとい、『反響』を侍らせ、『■■■刀』を握る俺だった。
「何だっけこの姿の名前・・・あ、思い出したわ」
――三回転、『
古き良き日本の侍の全身鎧・・・それを近未来的な形に変え、ほぼすべてが黒色で節々や装飾は
同じ鎧を着て、同じ刀を持つ、同じ人間が相対する。
――否。ダアトの色は真逆である。
白地に青の目、正に武士。
「さあ、始めようか?」
互いに刀を鞘に、居合の構えを取り、
その居合は風を切り裂き、
振り抜き、互いに詰める。
瞬きの間に剣が幾度も切り結ばれる。
「この空間では!互いに
「分かるか!お前の潜在能力は!赤い霧の領域なんだよ!」
「そしてそれは俺も同じこと!」
「だとしたら、お前に俺は、超えられない!」
分かってる!分かってんだよそんなこと!
それでも、超えないと・・・いけないんだ!
俺は、俺の!
――否。
「
・・・フェイ。
どうした、ウィンドウさん?
お前から俺に話しかけるなんて珍しいじゃんか
「・・・あ?『ウィンドウさん』?
――は?
「・・・」
フェイの纏う気配が変わった。
まるで別人のような――否、恐らく
「てめぇ、誰だ?てか、何だ?」
「俺は、少なくとも
「んなもんわかる。見た目も肉体も変わっていないだろ?でも
フェイのようなソレは、刀を鞘にしまった。
完全に戦うつもりはないらしく、余りにも隙だらけだった。
ダアトはその隙を見逃さず、刀で首を獲ろうとした――その一振りは、振るわれきらなかった。
フェイのようなソレが、片手の親指と人差し指でつまみ、止めていた。
ダアトは刀を引こうとしたが、動かない。
ピクリとも。
「・・・はぁ。お前が理不尽に敗れ、
「違う」
ダアトが低い声で唸る。
フェイのようなソレは続ける。
「お前の心が弱いからだ。だからお前の剣が鈍る。故に、お前は敗れた」
「違う・・・!俺は、俺は・・・!」
ダアトが強く否定する。
フェイのようなソレはまだ続ける。
「敗北者だ。こいつはお前とは違う。
「は?」
ダアトが驚きの声を上げた。
フェイのようなソレはさらに続ける。
「お前が、切り捨てた、仲間だ。分かるか?
「黙れェ!」
ダアトが激昂し、刀を捨てて素手で食ってかかる。
フェイのようなソレは軽い足取りで避けながら奪い取った刀を遠くへ捨てる。
「そうだな。一つ、面白いものを見せてやろう」
フェイのようなソレが持つ刀が、変化する。
光沢を持つ黒は、鈍い漆黒へ。
刀と剣を不安定に行き来していた得物が、鍔のない一振りの剣に収束する。
漏れ出ていた淡い多色は消え去り、だがしかし存在感は遥かに増した。
日ノ本の国の神器と同じ名を持つその遺物は、圧倒的な『力』を有していた。
――そして、フェイのようなソレは、それを完全に調伏していた。
「――さらばだ。
一閃。
たった一振りで何の抵抗もなくダアトが切り裂かれ、霧となって霧散する。
「貴様ァ!」
さらに一振り。
ゲブラーがそれを遮らんとグロテスクな大剣を構え――それもろとも切り捨てる。
二人の怪物を一人で、それぞれ一振りで片付けた。
ソレはカーリーに近づき、声を掛ける。
「女・・・あぁ、カーリーと言うんだったか?」
「・・・どうした?」
「この男が既に群れ――事務所を成しているからこそ、フェイがダアトになる未来は
「それで、だからなんだ」
「だがしかし、お前が
カーリーが頷き、続きを促す。
「覚悟は、出来ているのだな?」
「・・・そんなもの、とっくに出来ている」
――「なら、いい」
気がつくと既に霧は晴れていた。
カーリーも、ディリーも、アーロもカインも、誰も霧に包まれていた時の記憶を覚えていなかった。
・・・それでいいんだ。フェイ。
どうしたウィンドウさん。
あなたは特に気にすることもなく、この事案はもう起こることがないと報告書を纏めるだろう。
まぁ、そう言うなら・・・。
――その後、俺は霧の事案がもう発生しなくなったってことを、報告書に書いて協会に提出した。
――それから?あの場にいた合計で三十人位のフィクサー全員が階級アップ。俺と赤い霧だけは2級フィクサーになった。
――そう、2級フィクサーになったんだ!
――ねぇドンキちゃん?今日はここまででいいかな?そろそろ赤い視線の赤い視線が痛いんだけど?
――あっヴェルくんちょっと待って怖い怖い!こっち来ないで!
・あり得たフェイ(再現体)
カーリーと共に特色となった彼は『緑の悪魔』、『剣』と二つの呼び名を持つフィクサーとなった──可能性を再現したもの。
所詮作られた偽物である。
・ゲブラー(再現体)
間に合わなかった、赤い霧の成れの果て。
所詮作られた偽物である。いくら今のカーリーより強いとはいえ、その強さは赤い霧には遠く及ばない。
・ウィンドウさん
彼は過去に存在した人格である。
彼は
故に真名を知っていた。
ゲブラー瞬殺?チート過ぎないかって?
そもそも再現体なんで、今のカーリー(研究所前の姿)よりちょっと強い程度の性能なんすよ。
ウィンドウさんと全盛期赤い霧が同レートかウィンドウさんの方が条件次第で有利くらいのスペック。十分以上に強い。
参考:ダアトは
・『■■■刀』真名解放――『
混乱状態の相手に対する与ダメージ増加。
爬虫類と同じ特徴を持つ相手に対する与ダメージ増加。
非混乱状態の相手に対する混乱ダメージ増加。
防御不可⇒反撃や迎撃、回避はできる。
使用時、すべてのステータス増加。⇒参考までに『夢現』がない状態(Ⅵ)で真名解放すると特色や足爪、調律者とやり合えるよう(Ⅷ)になる。
ウィンドウさん?大体Ⅸだよ。使ってないけどE.G.O持ってるし。
ちなみに『夢現』と『反響』はウィンドウさんのE.G.OによってE.G.Oにとして使えるようになった遺物です。
人が支配するには過剰な力を持った勾玉は、忠実な剣士と共に鎧となった。
あらゆる可能性を感知し、移した幻惑を現実にする鏡は、幼稚な刀使いと共に羽となった。
理不尽なまでに斬るためだけに作られた剣は、天性の才を持つ剣士と共に不安定な一振りとなった。
L社職員にするとしたら・・・
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カイン
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アーロ
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ディリー
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アーロ&ディリー
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ミュー
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ニュー
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ミュー&ニュー
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新しい剣刀事務所の所員
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一切内部に関わらない