記録:とある剣の話 作:折れた小枝
――それから。
俺は、今21区に居た。
湖のはずが、何故か磯の匂いがする。
『鯨キャラメルフレーバーのアイスクリーム』・・・なんか『大湖の味』がして美味しくないんだけど。
いやクソマズい。二度と食べないこれ。
それはそれとして勿体無いから食べきるんだけどさ。
「――や、やめてくれ!ショバ代はしっかり払っただろうが!」
「おいおい・・・俺がしてんのは『ショバ代』の話じゃねぇぜ?『人の話を聞かない』も追加だな」
今いるここは21区のマカジキ港船。
チラッと覗いた先にいたのは薄汚い海賊風の義体男と双鉤海賊団と思われる男、そして多数の中指の構成員が居た。
毎日の
無視してこのゴミを完食しましょっかね・・・。
「そ、そこのアンタ!」
なんすか。
「たっ、助けてくれないか!金なら、金なら払う!フィクサー、それもそのバッジ、剣刀事務所のだろ!『どんな依頼も500眼から』って言う!」
そっすね。
「ほぉ・・・俺たちの邪魔するってのか?」
「お、俺は毎月のショバ代もしっかり払った、何も悪い事なんかしちゃいねぇ!」
自覚一切ないだけでやらかしちゃったんじゃ無いっすかね?
ほらほら、罪状と報復の内容を言っちゃってよほらぁ。
「まず一つ目、『構成された列に横入りした』・・・しかも、こいつの母親の目の前にだ」
そう言って中指の代表らしき男が指を指す。
・・・ん?俺こいつの事見覚えあるな・・・誰だっけ?
「二つ目、『粗悪品の販売』、こいつは重罪だな・・・しかも、新入りに渡す用のプレゼントに粗悪品だ。重罪すぎる。そして三つ目――」
この薄い紫色の髪、ヒョウ柄の紫色のファーコート・・・あっ!
「俺の!ヘアクーポンの!窃盗未遂!よってテメェは『店ごとスクラップにして処刑』だ!」
末兄様か!
「なぁ、アンタ!頼むよ、いくらでも、本当に払えるだけ払うから!助けてくれよ!」
・・・『中指は忘れない』、だからね。
今俺が助けたところで利がないし・・・それに俺からしても君は『正義』じゃない。『邪悪』だ。
横入りなんてマナー違反だし、贈り物としての購入品に粗悪品を紛れ込ませるのも良くないね。
何より窃盗未遂・・・犯罪だね。
「な、なんだよ、その目!」
俺的にも死刑だね!
「とっとと慎ましく死ねェ!」
処刑の邪魔にならないように離れておきましょうね~^^
しばらくして、義体の男が営んでいたと思われる店舗ごとスクラップになった。
南無南無・・・。
「それでお前、剣刀事務所のって話だな。あそこの事務所の奴には決まってやることがあるんだ・・・」
んあ?何・・・どうした?
メンバーの中に指と問題を起こした奴は居ないはずだし・・・いや、どこで何を踏んで帳簿に乗るか分からん・・・。
「『もしも、剣刀事務所所属のフィクサーにあった場合、特段、刀を使う黒髪赤目のフィクサーの場合――』・・・あ?刀どうした」
締まってるだけですね。
「そうか。続けるぞ?『――家族を救われた音があるため、できる限りの恩返しをすること。』同じ南部の
「「「はい!」」」
俺は中指の船の上にいた。
そこで開かれているパーティーに参加している。
酒を飲みつつ。
「ハハハッ!しかもお前が助けた弟が
ほらこれ、ヘアクーポン!
お返しした方がいいっすかァ?
「構わねェよ!しっかしアイツが認める程か・・・なァ、知ってっか?」
何をゥ?
「この世に、二種類の人間が居るんだ・・・フサフサとボサボサだ!」
「兄貴はフサフサの中のフッサフサなんだぜェ!」
「まだ説明の途中だろうが!バカタレェ!」
末兄――リカルドが話の途中で遮った末弟の右頬をぶん殴る。そのままその末弟は三メートル程吹き飛んでいった。
おぉ・・・。
ナイススイング!*1
「そうかァ?ちゃんと鎖巻いてぶん殴りゃァ爆発するんだぜ?」
すげぇな・・・憧れるわァ・・・。
俺はどこかの指に入ろうだなんて思っちゃいないんだけどさァ?
この刀の歴史を知るために、東に向かってんのよ。
「ほォ・・・なんか凄い遺物みたいだな?」
そうなのよ。強化施術無しでも2級フィクサーにまでのし上げてくれるすっごい相棒。
「はァ~そりゃいいな。ちゃんと手入れも行き届いてる」
そうそう。お前さんの髪と同じ。
分かるよ?命より大切な、自分の理想になるためのプライド。
大事だよねェ・・・ホントにカッケェよアンタ・・・。
「っ!・・・そうか、お前、心からフサフサだな・・・!
んお?*2
「お前ら!こいつは今日から俺の親友だ!分かったか!」
「「「イェーイ!!!」」」
轟音が船を揺らす。
――それから?
すっごい酔っぱらってたから記憶にない!
でもなんか義理の鎖貰っちゃったよ。
時間は流れて20区。さらに巣の中。
ただでさえ白い肌黒い髪なので、モノクロになっても違和感があまりない。
時計に関しては巣に入る時にバッジを見られて、『剣刀事務所の方ですか?・・・え、剣刀事務所代表様!?こ、これは申し訳ございません!時計はこちらをお持ちください!』って言われて懐中時計を貰っちゃった。
色はちゃんと抜いて貰った。絡まれたくないから。
【ピピピピピッ】
聞き覚えのあるビープ音が耳に入る。
ビープ音が聞こえた先を見ると、人差し指が三人立っていた――あ、インディゴだ。
「・・・フェイさん。お久しぶりですね」
うん、久しぶり~。
「あなたの名前を至るところで聞くようになりましたよ。確か、『どんな依頼でも最低500眼で承る事務所』でしたよね。21区の著名事務所ですよ。・・・しかも、しっかりとした依頼書があればどこまでも来て、文字通りどんな依頼もこなす。欠点は『書かれていないことは好き勝手行う』点だけの事務所」
よくよく調べられてるね・・・指令でもあった?
「はい。『三か月内にできたフィクサー事務所を調べ上げろ』という指令でした」
そんで、今来てる指令は?
「・・・『指令が来てから一番最初に出会うフィクサーに、新品の端末機を譲渡せよ』・・・まさかフェイさんだとは」
えっ、もらえるの
鎖貰ってから二ヶ月くらいだよ俺。
なんで二本の指の名誉構成員みたいになってんの?
人差し指と中指でピース!
俺はチョキを出したぞ!勝っても負けてもセルマァは死ねェ!*3
「こちらが端末機です・・・では、これで」
おう・・・じゃあね~。
久しぶりに、最初に出会った人差し指と再会したかと思えば指令の
・・・何?この展開は?
急展開すぎやしないか?
――そんで気づいたんだけどさ、別にH社に行くならWarp列車使えばよくね?
俺は事務所に帰ることにした。
・カイン
[ この情報は規制されました ]
カインの存在を紐解いていくと、本作の重大なネタバレになるので規制しました。
・代表
バカタレ。
Warp列車使えばいいということに気づくまでに旅に出てから三か月かけた人。
カーリーは怒った。必ずかのボケを殴らねばならぬと決意した。
アーロは爆笑した。本当に三か月忘れてて三か月で帰って来ると思ってなかった。
カインは号泣した。三か月で帰って来てくれたから。ほら、こんなにフィクサー増えましたよ代表!
・剣刀事務所
三か月で6人しかいなかった事務所が10倍以上の所属人数になった。
割とフェイにあこがれてるフィクサーもいる。
・ヘルメス
来ちゃった♡
ウィンドウさんも絶句してます・・・いや違うこれ、心の底から帰ってほしがってる。
L社職員にするとしたら・・・
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カイン
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アーロ
-
ディリー
-
アーロ&ディリー
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ミュー
-
ニュー
-
ミュー&ニュー
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新しい剣刀事務所の所員
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一切内部に関わらない