記録:とある剣の話 作:折れた小枝
・・・このシーズンもインフレ人格来るんだろうな~。
毎週月曜日と隔週金曜日に更新する(予定)です。
今度こそ目が覚めると・・・。
自分に与えられる特異点の把握と都市で生きる自分の身体づくりを行った。
終わると同時に視界がまばゆい光に包まれ、視界が戻るとそこは都市の路地裏だった。
ビープ音が聞こえたような気がしたが、気のせいだろう。
見渡す限り特に問題はない。強いて言うなら人が少ないくらいだろうか?
空の色は暗く、まるで夜・・・ん?
ここは都市、そして路地裏、さらに夜?
背後から何かを感じ、後ろを振り返る。
その先に・・・掃除屋が見えた。
「55599778566」
「33332225558877」
「66644488555522」
こちらが認識するのと時を同じくしてあちらもこちらを認識したらしく、声を上げてその足を加速させていく。
明らかな驚異!全力で走った。
何処か避難できそうな屋内まで全力疾走だぜ!
逃げ切れるのかとか、余計なことは何も考えずに走る。そうじゃないと逃げられないんでね!クソッたれ!
掃除屋の得物が届く距離になり、得物が振りかぶられ・・・掃除屋が止まった。
「666444552345」
「77885566644」
「6664442266885」
こいつらの言語本当にわかんないな・・・そのうち翻訳スキルとか手に入るのか?
ゲームの世界だけどゲームのジャンルが違うからそんなことあるわけないか。
止まったってことは攻撃チャンス・・・?あ、消えた。
ステータスのアレ的に敵倒したり戦闘経験詰むたびに自分が強化されていくスタイルだと思うから戦いたかったんだけど。
ないものねだりしてもしょうがない。さっきからこっちをじっと見てくる人に声を掛けるとしようか。
「・・・!よく分かりましたね」
よく分かったも何も、俺が止まるちょっと前から舐めまわすように見てましたよね?
感知のおかげですごくわかりましたよ?
建物の影から出てきたのは帯剣した三人組。
一人は藍色の髪、その目線は真っすぐこちらを射抜いている。
他二人は両目を覆うような眼帯をつけ、いつでも抜剣できるように構えているのが分かる。
それにしたってウィンドウくんは便利だな。
俺の進むべき道でも示してくれるのか?これが・・・指令・・・?
「貴方に対して指令が出ています。・・・正確に言えば、貴方に『関して』の指令ですが」
目の前の彼または彼女はこの都市の路地裏を仕切る『指』のうちの一つ、『人差し指』だ。
その中でも指令と呼ばれるものを自身、あるいは構成員、はたまた他者に伝え、実行させる役割・・・『伝令』と呼ばれる立場だろう。
その瞳はこちらを見つめ、視線で撫でまわす。
間違いがないか確かめるように、しっかりと余すところなく見つめ、確信したように頷く。
「指令の内容は以下の通りです。『午前4時35分、指定の場所に現れる夜空の様な黒髪と鮮血の様な赤い瞳を持った、掃除屋に追われていた男を保護せよ。その際にされる質問に関しては噓偽りなく答えろ』です。該当の人物が貴方だけですので、我々で保護させていただきます」
そう言った後に顎で指示を出すと、左右に控えていた者たちに囲ませる。逃げ出そうものなら切り伏せられるであろう。
完全に囲まれちゃってんねこれ・・・本当に保護するつもりなの?『保護』ってよりも『確保』だろこれ!
「『保護せよ』というのが指令ですので。結果として我々の拠点に生命が維持された状態で輸送できれば問題はない・・・と解釈しました」
一切表情を変えることなくそう言い切る。まるでそれが当然であると言うように。
まぁ、ここで抵抗していいことは無いだろうし、大人しく着いていきますよ。
あ、ちょっとだけ離れて。あと影は踏まないでってか背中側に立たないでほしいな・・・斬っちゃうかもだから。
そう言って念じると抜き身の刀が右手に握られ、左腰には鞘が出現する。
全然驚いた素振りがないんだけど?少し止まっただけなんだけど?武器のこういった収納って基本装備じゃ無くね?
あ、そういう特異点とか技術持ってるんだっけ?
「はい。我々の中にも似たような武器を出現させる道具を支給されている者がいます」
そう答える顔に一瞬だけ、戸惑いと興味、そして驚きが見られた。
ヘェーホントウニアルンダテキトウニイッタンダケドナー。(棒読み)
その後、特に会話が続くこともなく移動が続く。
その沈黙が気になりこそすれ、我慢できないほどではないだろう。
あ、そう言えば名前聞いてなかったな!(ウィンドウガン無視)
ヘイヘイヘーイ?お姉さん?それともお兄さん?それとお名前は?
「性別は男です。名前は、『インディゴ』と申します」
インディゴ君ね。よろしく。俺の名前は・・・
指令の通りに訪れ、待機していた路地裏が少し騒がしくなる。
「・・・掃除屋、だな」
髪の色、黒色。目の色、赤色。
もしや彼が指令の?
そう考えて建物から出ないようにして追う。
しばらく走ると急停止し、掃除屋の方に目を向けた。
掃除屋も同じように停止し・・・そして掃除屋は帰還した。時間が来たのである。
帰還する掃除屋を眺める顔は、
裏路地出身ではないのだろうか?
それにしては足は速かった。
再びこの男が指令の男なのかを確かめるべく、凝視する。
「・・・そこの、先ほどから視線が鬱陶しいんですが」
明らかにこちらを呼ぶ声。
どうやら掃除屋に追われながらもこちらの追跡と監視に気づいていたようだ。
それなりの実力者?流れのフィクサーなのだろうか。
「よく分かりましたね」
「そんなに熱烈な視線を向けられれば、普通は気づくと思うのですが」
少なからず理性的な会話ができるとわかり、指令の内容を伝えた。
随行者二人に指示をして、囲ませて逃げられないようにしておく。
「これは、『保護』と言うよりも『確保』・・・ではないですか」
「『保護せよ』というのが指令ですので。結果として我々の拠点に生命が維持された状態で輸送できれば問題はない・・・と解釈しました」
「なるほど・・・」
少し背筋が凍ったように感じる。
気のせいだろうか?
大人しく着いて来てくれているようなので気にしないことにした。
しばらく歩いていると、背後の随行者に何か話している様子で、耳を傾けてみた。
「そう。もう後半歩。その剣の間合いだから問題はないですよね?・・・できるなら、後ろ側に立たないでください。」
――斬ってしまいそうになりますので。
ぞくり。
指令になって初めての悪寒。恐怖を感じる。
これは、命の危機だろうか?
その程度のものであれば、都市に生きるものとして何度も感じているはずだ。
・・・今は指令の実行が最優先。怯えるのは、拠点で保護出来てから。
彼の方に目線を向けると、いつの間にか腰には黒を下地に白い花と月が刻み込まれた鞘が、右手には漆黒の刀身を持ち、淡く様々な色に光る、鍔のない刀が握られていた。
その刀から、否、彼自身から強く感じる意志。
――『敵対するのなら容赦なく斬り伏せる』
全身が警笛を鳴らす。
この男は、自分か勝つか負けるか、生きるか死ぬかに問わず、容赦なく斬りに来るのだろうと。
そして自分は、この男に斬り殺されるのだろうと。
確かに強さとしてはそこまで強くはない自覚はある。だが、こんな木っ端のフィクサーにしか見えない男から代行者と同じかそれ以上の圧を感じるのは何故か。
恐怖を感じたせいか、彼の質問への回答が少し滞ってしまった。
よろしくないことだ。切り替えなければいけない。
「・・・ところで、貴女・・・貴殿?名前は何と言うのですか?」
「性別は男です。名前は、『インディゴ』と申します」
名を尋ねられ、答える。
彼はその名を咀嚼して飲み込み、呟いて名乗った。
「僕の名前は『フェイ』。よろしくおねがいします」
名前は存外、普通だった。
あまりにもわかりやすい人差し指遭遇フラグに横転。
・『フェイ』
偽名じゃないよ?本名だよ?由来は『fate(フェイト)』、『fake(フェイク)』、『face(フェイス)』より。
・『インディゴ』
由来:ドイツ語で『藍色』って翻訳したらなんか出てきた。
フェイ君にガクブルだったけど『指令の遂行が最優先』のマインドで耐えきった。
慎重と最大精神力が高いと思う。数値にするとⅣからⅤくらい。
~以下総合力による分類~
・ランクはひとつ変わるだけで圧倒的な差になる。
だが、ランクを過信してはいけない。特化型はランクが低く出がちだ。技術はランクに反映されない。
・指とか翼の階級とか書いてるとキリがないので全部フィクサー換算します。つど脳内で変換してください。
・なお、大体の指標なので普通にズレます。
・~Ⅱ
低級(9級~7級)のフィクサー、オフィサーなどが該当する。ねずみとかも基本この辺。
ZAYINはここ。
・Ⅲ
低級(6級~5級下位)のフィクサーなどが分類される。
TETHもこの辺。
この辺までで都市伝説想定。
・Ⅳ
5級中位~4級のフィクサーなどが分類される。
都市疾病。
・Ⅴ
3級~2級下位のフィクサーがここに分類される。
HEがこの辺に来る・・・かな?アブノマは全部抑止力前提で。
都市疾病。
・Ⅵ
2級中位~ほとんどの1級のフィクサーがここに分類される。
実はフェイ君すでに結構強い。特色には敵わないけどね。
WAW下位がこの辺だと思う。
都市悪夢のほとんどがこの辺。
・Ⅶ
一部の1級フィクサーがここに分類される。
血鬼とかもここなのかな・・・?その辺はふわふわしてます。
一部都市悪夢~都市の星。
WAW上位陣。
・Ⅷ
特色。足爪。調律者などの都市の最上位陣。ピンキリなので正直Ⅶ以上のランクは参考にならん。
ALEPHがこの辺。
都市の星になるとここ。
・Ⅸ
実質の最大ランク。言わずもがな。
一部ALEPHクラス、赤い霧など。
・Ⅹ
ダリナンダアンタ!?
外郭に住まう『化け物』の領域。
全くの未知数、故に『X』。