開拓よ、英雄の明日を拓け   作:✚ルネ✚

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開拓の章
第0話 プロローグ


〜〜これは列車が二相楽園へと発車する前、オンパロスでの開拓からしばらく後の話〜〜

 

静かな列車の自室で開拓者はいつも通りゲームに没頭していた

今プレイしているのはシナリオゲーム、何琥珀紀以上も昔に発売された物だ

オンパロスの開拓前にプレイするつもりだったがプラットフォームのシステム障害でダウンロードができなかった

 

ニュースによるとどうやらこのシステム障害は星核ハンターの仕業らしい

わざわざこんなことをするだなんて、星核ハンターは一体何を考えているんだ?

 

とにかくゲームに集中しよう

……

……

……

……

「またバッドエンドか……これで何回目だ?」

このゲームはバットエンドがかなり多い

トゥルーエンドの解放を目指したとしても、そもそもノーマルエンドにすら辿り着かない

いい方向に進めようとして、主人公の能力を過信しすぎると足元を掬われる、まったく製作者はいい性格をしている

 

だけどシナリオゲームならいくらバットエンドを選んでもリセットして前にセーブしたところからまた進めればいいだけだ、他のルートになんら影響はない

 

そんなことを頭の片隅で考えながら開拓者はゲームを進めていく

……

……

……

……

選択肢に差し掛かった

能力が暴走したヒロインを主人公が連れ戻すか、倒すかどうからしい

能力自体は主人公に対処できない上そのまま放置すれば他の人の危険になりうる……と

フィクションなら当然、放置せず連れ戻すのが正解だろう

 

だが本当にそれでいいのか?

現実的に考えれば多数の犠牲を防ぐ為に行動するべきだ

正義の英雄ならばより大きな善を求めるのは当たり前だろう

 

多数の犠牲か一人の犠牲か……………………

開拓とは叶わないとわかっていても挑むものだ

たった一人の為だけの英雄になろうとする、そういう考えもいいかもしれない

 

再びゲームに集中する

……

……

……

……

しかしこの時間は突如として破られた

部屋の空間が歪みだし暗黒の潮の造物が表れたのだ

出てきた何体もの造物は紫のモヤを纏いながら襲いかかる

開拓者は咄嗟に武器を構えた

 

振り下ろされた一撃を打ち返し、その勢いのまま二体目を叩き潰す

この程度なら脅威にすらならない

数瞬の後には、最後の一体も塵となった

 

「紫色のオーラ……ただの敵なのか?……」

そもそも暗黒の潮の造物がなんでこんな場所に……

 

開拓者はすぐに周囲を見渡す

造物が現れた位置はベッドの隣だ

ベッドの隣……

 

元凶はすぐに見つかった

その正体に開拓者は眉をひそめる

 

そこにあるのは……

 

 

 

 

 

 

       『紡がれた物語』

 

 

 

 

 

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