「紡がれた物語に異変が起きているのか?」
調査のため開拓者は永遠の1ページへと赴いた
〜永遠の1ページ〜
鉄墓によって宇宙が滅ぶ直前、銀河中の記憶を保存した場所
その後オンパロス中の記憶を集めてまとめ上げ、紡がれた物語の1ページとなった
永遠の1ページでは英雄達が平穏に暮らしている
「やあ相棒、どうかしたのかい?」
足を踏み入ったと同時に待ち構えていたファイノンに話しかけられた
何かあったのかな
「ああ、実は……」
開拓者はファイノンに経緯を説明した
紡がれた物語の異変、謎の敵について
「なるほど、つまりここに変わったことがないか、ということだね」
「ついてきてくれ相棒」
ファイノンと共に永遠の1ページの端へ進む
やはり何かあるな
……
……
案内の通りに目的地に着くと
端へ追いやられたかのような謎の煙を見つけた
これは灰色の…………憶質?
いや憶泡か?
「ついこの前見つけたんだ、近づいたら変な煙みたいなものが出てきてね、僕たちじゃ対処のしようがなかったからそのまま端の方に放置したまんまだったんだ、一応無害だよ」
「ファイノン道案内ありがとう、もう大丈夫だ、俺に任せてくれ」
「気をつけて、何かあったら呼んでくれ」
ファイノンはそのまま立ち去った
さて、これをどうするかだな
とりあえず触ってみるか?
憶泡に触れる
とすぐに灰色の霧が目を覆った
おそらく記憶域のような場所へ入り込んだのだろう
手探りで霧を抜ける……
「ここは……」
辺り一面の黒だ
何にもないのか?
いや、この場所を俺は知っている
タイタンの法則すら十分に機能しない、原初の地…………
ここはカスライナが各永劫回帰の初めに降り立った場所
つまりここは
ーー永劫回帰、始まりの混沌
とりあえず辺りを隅々まで見通す
……
……
……
……
……
……
……
人影だ
ここにいるとするならおそらく、カスライナだろう
この記憶域について、何か手がかりを得られるかもしれない
遠くにいる彼へと走って近づく
……
……
あと少しで近くに……
その瞬間、黒衣の剣士は紫の靄に包まれ、突如として消え去った
紫の靄はあの時の……
転移能力でも持っているのか?
この時代はタイタンすらも生まれる前だ、時空が不安定になっているからなのかもしれない
カスライナのことだ、大丈夫だと信じよう
彼と会って話を聞ければ何か掴めるかもしれない
そもそも会話ができるかは分からないけど……
開拓者は考える
この先、カスライナと確実に会える場所を……
導き出された答えはエリュシオンだった
エリュシオン、カスライナが時間を巻き戻し、永劫回帰を成立させる為にはキュレネを殺し浮黎の関心を引き、力を得なければならない
いくら火種に焼かれようとも、どんな状態になったとしても
カスライナは必ずそこに現れキュレネを殺しに行かなければいけないはずだ
カスライナに接触できれば、靄の謎の手がかりを得られるだけでなく、この輪廻でのカスライナとキュレネ、ファイノンやエリュシオンの皆、オンパロスの人々を救うことにもなる
血を無駄に流してはいけない
今すぐにでもエリュシオンに移動したいところだ、オロニクスの力を使ってみれば歳月に隠されたエリュシオンを見つけだせたりするのかもしれない
だが、この地はまだタイタンすら存在していない世界
神跡は使えるのだろうか?
待てばいいだけかもしれない
だがあの靄の転移、嫌な予感がする
とにかくものは試し、神跡を使ってみよう
挑んでこその開拓だ
フレイムスティーラーが訪れる前の平穏な村を思い浮かべながら、オロニクスが過去を支えてくれることを願いながら歳月の神跡を発動する
「〜記憶の幕を取り払い……
……過去のさざ波を呼び起こせ〜」
そう言うや否や、辺り一面が眩い光に包まれる
微かな違和感と共に