白銀騎士団の黒一点【改訂版】   作:バズートル

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第一話『黒き王子と二番隊の騎士達』

アスティーマ公国を護る最強の騎士団『ルミエール騎士団』。女性のみで構成された組織で、特殊スキルを持つ者なら身分、出身問わず誰でも入団できる。構成員は約350名、12の部隊に分かれている。

 

そんな女性だけの騎士団に一人の男がいた。世界で唯一特殊スキルを持つ男、アスティーマ公国の王子にしてルミエール騎士団二番隊隊長『ユーマ・アスティーマ』である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アスティーマ公国の西側にある平原『レキレア平原』。そこでは今、白銀のプレートアーマーを身に纏ったルミエール騎士団の団員数名がゴブリンの大群を相手に奮闘していた。

 

ゴブリン「カカレーっ!」

 

ゴブリン達「「「グオオオオオ!!」」」

 

ドドドドド!

 

ゴブリンの大群は一斉に突撃する。ゴブリン達の目の前には二人の女性騎士が立っていた。

 

柿色のポニーテールに緑のケープを羽織った槍使いの『レイア・カストール』(イメージCV:鬼頭明里)と、青緑サイドテールに橙色のケープを羽織った弓使いの『サキ・エクセリア』(イメージCV:石川由依)である。

 

レイア「おっ来た来た!纏めて片付けてやる!」

 

そう言っでレイアはゴブリンの大群はに突っ込む。

 

レイア「オラオラオラ!」

 

ザシュ!ブン!ドスッ!

 

レイアは槍を振ってゴブリン達を突いたり薙ぎ払ったりして倒していく。しかし徐々にゴブリン達はレイアの周りを囲っていく。

 

サキ「レイアったら、また囲まれてる。仕方ないわね」

 

サキは弓を上に構えて矢を装填して弦を引く。すると装填した矢が光り輝く。

 

サキ「《分裂する光矢(スプリットアロー)》」

 

ビューーーーンッ!!

 

放たれ矢は勢い良く打ち上がる。そしてゴブリン達の真上にくると、複数に分裂してゴブリン達に降り注ぎ殲滅する。

 

レイア「おいサキ!アタシの獲物を取るなよ!」

 

サキ「囲まれて押されそうだったけど?」

 

レイア「こっからアタシの逆転劇か起きるんだよ!」

 

 

 

 

 

レイアとサキのいざこざが起きている頃、別の所では金色ロングヘアーに紫のケープを羽織った長剣使いの『システリア・シャーロット』(イメージCV:佐倉綾音)と、黒に金メッシュが入ったツインテールに青いケープを羽織ったレイピア使いの『フリーダ・ラドグリフ』(イメージCV:井口裕香)がゴブリン達を相手に奮闘していた。

 

システリア「はぁーっ!」

 

ズバーン!

 

システリアは長剣を軽々振ってゴブリン達を斬り倒していく。

 

フリーダ「ふっ!はっ!そこ!」

 

ザクッ!ザクッ!ザクッ!

 

フリーダはレイピアによる高速突きでゴブリン達を仕留める。

 

システリア「この程度の実力でわたくし達に挑むなど、痴がましいですわ」

 

フリーダ「本当にね」

 

ゴブリンA「コイツラ、強イ・・・」

 

ゴブリンB「逃ゲヨウ」

 

システリアとフリーダの強さに臆したゴブリン達は逃走する。

 

フリーダ「あら逃げるの? 無駄な行動ね」

 

システリア「誰一人、逃しませんわよ」

 

二人は逃走するゴブリン達を追撃する。

 

 

 

 

 

各所で戦いが繰り広げられている頃、近くの丘の頂上ではある人物が単眼鏡(望遠鏡の一種)を使って各所の戦闘を 状況を確認していた。その人物は他とは違い、黒いプレートアーマーを身に纏い、黒いケープを羽織っていた。

 

???「今のところは大丈夫そうだな。加勢に行く心配はないか」

 

状況を確認した人物は単眼鏡をしまう。その人物は女性ではなく黒の短髪の男性であった。彼こそが今作の主人公、ルミエール騎士団の二番隊隊長『ユーマ・アスティーマ』(イメージCV:岡本信彦)である。するとそこへ、黒いロングヘアにが桜文様が施された白の羽織を羽織った薙刀使いで二番隊副隊長『紗夜・ジークライ』(イメージCV:愛美)が来る。

 

紗夜「ユーマ様」

 

ユーマ「紗夜か。そっちは終わった様だな」

 

紗夜「はい。捕らわれて人達は全員救出しました」

 

今回の戦いはゴブリンの討伐の他にゴブリンに捕まった人民を救出する任務があり、ユーマ達二番隊がその任に当たっていた。すると一人の女性騎士が来る。

 

モブ女騎士「ユーマ隊長!東よりゴブリンの増援です!その数200!」

 

ユーマ「何っ! 分かった、ソイツらは俺が相手をする。後は頼んだ」

 

紗夜「はっ」

 

紗夜達に後を任せて、ユーマはゴブリンの増援の対処に向かう。

 

 

 

 

 

その東から200体のゴブリンの大群が進軍していた。その中に一際大きな体格で金の王冠を付けたゴブリン『ゴブリンキング』がいた。

 

ゴブリンキング「進メ!人間ドモヲ皆殺シニシロ!」

 

ゴブリン「・・・ん?」

 

すると目の前に一人の人物が立ち塞がる。他でもないユーマである。

 

ゴブリン「陛下!前方ニ人間ガ!」

 

ゴブリンキング「構ワン!押シ潰セ!」

 

ゴブリン達「「「ウオオオオオ!!」」」

 

ゴブリン達はユーマに突撃する。それに対してユーマは得意武器である刀を抜く。

 

ユーマ「多勢に無勢か・・・上等!」

 

ザッザッザッザッザッ!

 

ユーマは素早い動きと剣撃でゴブリン達を次々に斬り倒していく。

 

ゴブリンA「コ、コイツ強イ!」

 

ゴブリンB「怯ムナ!囲ンデ数デ押セ!」

 

ゴブリン達は数で攻める。ユーマの周りを取り囲むと一斉に突撃する。

 

ユーマ「しつこい奴らだ」

 

ユーマは刀を鞘に納刀して構える。

 

ユーマ「《絶対切断・居合》!!」

 

ズバッ!

 

ユーマは刀を素早く抜く。その瞬間、周囲にいたゴブリン達が一瞬のうちに斬り倒される。それにより残るはゴブリンキングのみとなった。

 

ゴブリンキング「ナ、ナニ!?」

 

ユーマ「あとはお前だけだ」

 

ゴブリンキング「オノレ!貴様ナンゾ、捻リ潰シテクレル!!」

 

ゴブリンキングは棍棒を構えるとユーマに突撃する。するとユーマは刀に左手を添えて横にスライドさせる。すると刀が金色に光り輝く。

 

ユーマ《絶対切断・空裂》!!」

 

ビューーーーンッ!! ズバーン!

 

刀を縦に振り下ろすと金色の斬撃が放たれ、ゴブリンキングを真っ二つにして仕留める。

 

ユーマ「これで終いだ」

 

ユーマは刀を納める。これによりゴブリンの大群は全滅するのであった

 

 

 

 

 

討伐を終えたユーマ達は馬車に乗って帰路に着いていた。

 

システリア「はぁ〜、今回の討伐は疲れましたわ」

 

フリーダ「本当、明日筋肉痛になるかも」

 

ユーマ「今日のうちにしっかり休んどけ。明日の訓練もあるんだからな」

 

システリア、フリーダ「「は〜い」」

 

レイア「それよりも聞いて下さいよユーマ様!サキったら、アタシの獲物を全部横取りしたんですよ!」

 

サキ「横取りしたとは失礼な。私はゴブリンに囲まれた貴女を助けるためにした事ですよ」

 

レイア「さっきも言ったけど、あそこからアタシの逆転劇が始まろうとしてたんだよ!」

 

紗夜「そう言いますけどレイアさん。何度が同じことがありましたけど、その度にコテンパンにされてますよね?」

 

レイア「なっ!? ユーマ様聞きました!?紗夜がこんなこと言ってますよ!」

 

ユーマ「ぐぅ、ぐぅ、ぐぅ・・・(寝)」

 

ユーマは任務の疲れからか熟睡していた。

 

システリア「あっ」

 

サキ「寝ちゃってます」

 

レイア「えぇ・・・」

 

フリーダ「やれやれ、私達の隊長はよく昼寝をするわよ」

 

紗夜「ですがいざとなれば、頼もしいお方ですよ」

 

眠るユーマを見ながらそう言う一同を乗せた馬車はアスティーマ公国の王都『ローズマリア』に向かうのであった。

 

続く




ー次回ー

第二話『王子と妹』

お楽しみに。
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