白銀騎士団の黒一点【改訂版】   作:バズートル

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第二話『王子と妹』

アスティーマ公国最大都市、王都『ロードマリア』。自給自足を可能としたこの街は、13の街区に分けられている.そのうちの一つに、ルミエール騎士団の駐屯地がある。

 

駐屯地には約300名ほどの騎士、従士が所属しており、日々学問を学び、鍛錬を欠かさない。その駐屯地にある練兵場では今、未来を担うとある若き見習い騎士が訓練を受けていた。

 

???「はぁ、はぁ、はぁ・・・」

 

ピンクの長髪を三つ編みにし、鉄製の胸当てを装備している女性騎士は、息を切らしながら槍を構えていた。

 

彼女の前には白のロングヘアに瑠璃色のケープを羽織った女性騎士がいた。彼女の名は『レイス・クレートス』(イメージCV:井上麻里奈)。ルミエール騎士団副団長にして一番隊の隊長である。

 

レイス「もう息が上がっているのか? その体たらくでは兄の様な騎士にはなれないぞ!」

 

???「まだまだ、もう一本お願いします!」

 

騎士の名は『ナズナ・アスティーマ』(イメージCV:雨宮天)。ユーマの実妹でアスティーマ公国の王女である。彼女は騎士として活躍する実兄のユーマの姿に憧れて騎士団に入団し、現在は従士(見習い騎士)として経験を積んでいる。

 

ガキンッ!

 

ナズハ「うわっ!」

 

レイス「何度も言わせるな! 腰が入っていない!上半身の力だけで私に対抗できると思うな!」

 

ナズハ「はい!」

 

キンッ!キンッ!ガキンッ!

 

ナズハ「くっ!」

 

レイス「相手が距離を詰めようとしても近づけるな!槍が剣に小回りで勝てると思うな!」

 

ナズハ「はい!」

 

練兵場にレイスの檄が響く。それから二時間、二人の訓練は続いた。

 

レイス「よし、今日の訓練はここまでだ。明日は一層厳しくいくぞ」

 

ナズハ「はい!ありがとうございました!」

 

ナズハはレイスに礼をする。レイスは練兵場を後にする。

 

 

 

 

 

訓練を終えたナズハは練兵場に置かれているベンチに座る。

 

ナズハ「はぁ、はぁ・・・今日の訓練もキツかった・・・」

 

ユーマ「お〜い、ナズハ!」

 

ナズハ「兄様!」

 

そこへ兄のユーマが来る。

 

ユーマ「どうだ、訓練の調子は? レイス副団長が相手だからキツイだろう」

 

ナズハ「はい。でも弱気は吐きません!どんなキツイ訓練にもついて行きます!いつか兄様の様な立派な騎士になって、兄様と肩を並べらるよう努力していきます!」

 

ユーマ「おっ言うね!流石俺の妹だ!」

 

ナズハ「ちょ、もう兄様ったら!」

 

ユーマはナズハの頭を撫でる。ナズハは照くさそうに笑う。二人の兄妹仲は友好なようだ。

 

 

 

その様子を二番隊の面々がこっそり物陰で見ていた。

 

紗夜「本当あの御二方は仲良しですね」

 

レイア「そりゃ兄妹だからな。仲が良くないわけないぜ」

 

サキ「うんうん」

 

システリア「はぁ〜、私もユーマ様に撫でられたい♡」

 

フリーダ「どういう欲求?」

 

仲睦まじい二人の姿に紗夜達は優しく見守るのであった

 

続く




ー次回ー

第三話『隣国の黒薔薇』

お楽しみに。
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