ソードアート・オンライン〜英雄の影に英雄あり〜 作:静かな人
五十五層・パニ
元々雪が好きで雪が降るこの街を気に入り、白レンガ造りの家を買い鍛冶屋をしているマリに武器製作の相談をしに来ている。
緑で《マリの鍛冶屋》と看板に小さく書かれたレンガ造りの家の前に向かい、オープン、となっているのを確認して入る。
「いらっしゃいませ!…カイか…」
元気のいい挨拶がするが俺とわかると接客要素はゼロになる
「なんだよ『か』ってなんだよ!専属スミスなんだろ!」
「最近お金ないからオーダメイド品作りたいのに、カイはだいたいメンテだから…」
「今回はオーダメイドだよ」
一気に目が輝く
「何をお望みで?」
「ユニークスキルのを装備を本格的に作りたい。」
「じゃあ、何系にする〜?」
と鉱石図鑑的なものを見て探している。
「大量ドロップでスピード系がいいな」
「じゃあ、これなんてどう?」
と可視化させた図鑑を見せてくれる。
場所は五十三層・ナフムから南東の洞窟、ドロップ数は最大12個でスピード系、ボスはティラノサウルスに似ている、一度倒されると一週間でてこない。
「うん、こいつにしょう」
「カイ、私も連れて行ってくれない?」
「…うーん、言っちゃ悪いが多分足手まといになるよ」
「安全マージンも十分とってるから大丈夫よ!」
「あそこのボスは強いらしいから危ない!」
「大丈夫よ!」
「ダメだ!!」
マリが一瞬ビクッとする
「ごめん…ボスは俺一人でやるからな、適当に隠れといてくれよ」
今までマリにこんなきつい言葉使いしたことないんだなと思い返しながら謝る
「ありがとう!」
途端に元気になり準備を始める
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五十三層・古の森
道中の敵は難なく倒し、森の中にある洞窟を発見して森を抜けると同じタイミングで誰かが森から出てくる。
「キリト!」
「カイ!」
互いに名前を呼び、駆け寄る。
「キリト、ここに何しに来たんだ?」
悪い予感がする
「もちろん、鉱石を…」
キリトも気づいたらしく、言葉を途中で切る。
「どうしたの?キリト」
薄いピンクの髪の女の子が近づいてくる。
「いや、それがあちらの方も鉱石取りに来ててな」
うん、確定した。キリトも鉱石取りに来てる
「うしろの人は?」
後ろを振り返るとマリがそこにたっていた
「ああ、鍛冶屋のマリだ」
紹介すると静かにお辞儀をする
「こっちも鍛冶屋。リズベットだ」
「よろしく!」
元気のいい声が来たので俺も返事を返す
「さて、キリト鉱石のことなんだか…」
「デュエルしないか?」
俺もマリもリズベットさんも驚いているがこれは名案だ
「よっしゃ、のった!」
「勝った方がここのボスを狩れる、負けた方は手を引く、恨みっこなしだぞ」
「もちろん…あっ、二人はどっか行ってきてくれないか?少し話がしたい。」
以外に素直に聞いてくれた二人が去るのを見て話し出す
「キリト、ユニークスキル…変わったスキル持ってるだろ」
不意を突かれたようで一瞬だが顔に出る
「出てきてるよ…「二刀流」だ」
「本当に出てるんだ。いやーカマかけたんだけどこんな簡単にかかるなんてね。」
「でも、こんな事聞くって事はカイも出てるんだろ」
「ああ、「
「よし、わかった」
互いにメニューウインドウを開いて操作する。
《
籠手は手首の少し先まであり手の平の部分は革、それ以外は金属だ。肘当て、膝当て、は金属で出来ているが蛇腹状で自由に動かせる。フット・ニアガードは足の周り踵、つま先、足の甲に装備する。ちなみにブーツの上から装備と言う形になっている。
顔を上げるとキリトの背中に透き通るような青い片手剣が担がれている。
デュエルの申請をしてカウントダウンが始まる。
腰を落とし、左側の腰にある刀の鞘ごと持ち右手で柄を握り少し刀をだす。ちょうど《居合い斬り》のような構えになる。
「行くぞ!!」
カウントダウン終了5秒前に叫ぶ
「ああ、来い!!」
負けず劣らずの大きな声が帰ってくる
沈黙の1秒が流れ、ビーーー、とデュエル開始の音とソードスキルの発動音が沈黙を破る。
10メートルの距離を2秒で縮める青龍刀スキル「
キリトのもう片方の剣が中段目掛けて飛んでくる。それを肘当てで弾き、その手を掴み
「ウオラァァ!!」
の掛け声で宙に投げ飛ばす。
ジャンプして「岳龍」を繰り出すが二刀流に阻まれる。しかも打ち付けられた勢いで地上に降り、迎撃態勢まで整えている。
キリトは体の右側に二刀を構えている。刹那、刀身が光ったかと思うと二刀が目の前まで迫る。どうにか体の間に刀を入れることに成功したが着地に失敗した。
その隙を逃すことなく二刀流の剣士は距離を詰めてくる
俺は刀を納刀して待ち構える。
剣が次々に向かってくる。しかも長い、もう10連撃は弾いている。
(まだ早くなるのかよ…!)
捌ききれず少量ながらにダメージを食らっているところに切り上げ攻撃で手が回らなくなりガードしたが吹き飛ばされる、幸いキリトも硬直時間に入っている。
まだ刀は使わずに攻撃に移る。体術スキル「
キリトがこっちを見て、ニヤッとしているがその笑みを吹き飛ばすべく、キリトの剣を手の平で押し、片方の剣へ押し付け、掴む。
籠手は革張りとはいえ刀身を握っているので少しのダメージが持続的にHPバーを削っていく。
「ウラァァ!」
体術スキル「杭痣」でキリトの脇腹を狙うが
(手応えなしーーか。)
スキル発動時に手を離したが反応できないと思っていたがまさか避けられるとは。
「早すぎるだろ…」
そうつぶやいてる間にも迫ってくる、二刀を刀を使って捌いていく、時折ソードスキルで反撃に出るがすぐ防がれる、剣拳闘士スキル「英羅」で強引に道を切り開く。右上から左下のパンチ、その勢いで右足を軸に回転蹴り、左足を前に出し力いっぱい殴りつけるが全て弾かれる
硬直時間にキリトが仕掛けてくる。中段に一撃、もう片方の剣でもう一撃、と二刀流を生かした技をどうにかガードする。
力を込めた一撃で少しキリトが仰け反った、すかさず青龍刀スキル「
このデュエルは《一撃決着デュエル》で強攻撃を先に食らわした方が勝ちと言うルールで「雲龍」を決めれば確実に勝てる。
上から来た俺の刀をキリトは跳ね返した。
切り上げられ、打ち上げられた刀を俺は強く握っており体まで引っ張られる
(罠か…!)
今更離すことができない刀を敏捷値にものを言わせ再び斬りかかる。
キリトも脇腹に斬りかかろうとしている。
(リーチは俺の方が長い、でもあいつの方が早く繰り出している…)
あとは全力で刀を振る。アバターを切る感覚とともに脇腹に不快な感覚が走る。
ビーーー!、とどこからもなくデュエル終了を告げる音が聞こえ、上を見上げる。
《draw》、ドロー、引き分けだ。
「ハァー…引き分けかよ…」
「残念ながらだな。」
そう言い俺とキリトは座り込む。
「二十七連撃ジ・イクリプスが防がれたのはショックだったな〜」
「そんなこと言い出したらお前早すぎるんだよ。反応が!」
「なぁ、キリト…鉱石どうする?」
「あぁ、そっか、どうする?」
両者、安いポーションを呷りながら話す。
「ドローなんだし一緒にボス倒してドロップした鉱石は山分けでどうだ?」
「いいな!よし、リズ達を呼びに行こう」
と立ち上がり、装備をいつもどうりに戻し索敵スキルでマリを発見して歩いて行くがふと思いつきキリトを止める。
「なぁ、こっそり隠れて近づいてあいつらの話聞こうぜ」
「賛成、鍛冶屋と鍛冶屋が話すとどうなるのか、気になる。」
隠蔽スキルを発動させ木の枝一本踏まぬよう近づく。
聴こえてきたのは、金槌を振るリズムに武器の完成に関わっているのかと言う議論や、自分が造った武器のリストを見せあったり、さらには俺とキリトの話になった、すると急にキリトが出て行く。
後で知ったが店の剣をへし折ったと言う黒歴史を知られたくなかったからであろう。
「あっ、お疲れー!どうだったの?」
元気のいいリズベットが反応する。
「引き分けだったよ。そこで一緒にボスを倒してドロップしたら山分けと言う事になったよ」
頭を掻きながら話す
「やっぱ、キリトの友達だけあって強いのね〜」
とまじまじと見てくるが見てるのはナックルだけだ
「まっ、マリが鍛えた武器だもんね〜」
と本当に意気投合してるんだな〜と思いつつまた二人の会話に耳を傾けるがやっぱりおかしい。
「なあ、キリト」
「なんだ?」
「見た目は中学生くらいで完全に女子会?ってやつに見えるんだけど、話の内容がな…」
「うん、完全に中学生くらいがする会話じゃないね」
そう話しながら恐竜の巣に足を踏み入れる。
なんか唐突にユニークスキル出してすいません。ネーミングセンスゼロでごめんなさい