ソードアート・オンライン〜英雄の影に英雄あり〜   作:静かな人

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2000文字程度ですかよろしくお願いします。これだけ少なくても更新ペースが中々上がらないのが悩みです


決死の救出

今日の目覚めはアラームではなく人によるものだった。

人に起こされるなんて久しぶりだななどと思いつつ、今日は睡眠不足だということに気づく。

 

「おい、アルゴまだ寝かせてくれよ…今何時なんだ?」

 

「五時半だヨ」

 

俺の予定起床時間の二時間半前に起こして二度寝防止のため布団を剥ぐと言う暴挙にでながらも平然としている。睡眠不足の脳で語彙を捻り出す。

 

「早いよ!遠足前の小学生か!」

 

「昨日はすぐに寝たヨ〜」

 

遠足前の小学生といえば確かに眠れないというのが定番だがこれは新手の遠足前の小学生だ。

 

渋々起きた俺はアルゴの作ってくれた朝食を食べ、息もつかせぬ間に着替えろ、と急き立てられ家を出たのは6時だった。

 

 

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六十層・迷宮区

 

六十層は前線より九層下の層なのでソロでのレベル上げの結果レベル95の俺にとってはかなり簡単だ。

破壊箇所を見つけ破壊して後はアルゴに任せる戦法をとっているので経験値の体半アルゴにいく。

 

「あっ!またレベル上がったヨ!」

 

「もう2レベも上がったのか〜」

 

「この調子でどんどん行コ〜!」

 

「昼には帰るぞ!」

 

「弁当持ってきてるから大丈夫だヨ!」

 

「用意周到な奴め」

 

観念してレベリングに付き合わなければいけないようだ、適当に角を曲がると行き止まりだったが奥にうっすらと赤に光る部屋が見える。

 

「アルゴ!そこで待ってろ!」

 

アルゴが呼ぶが止まらず全力で走り出す。

五メートルまで近づくと刀を抜き「龍魂」を発動させ青色の光と共に突っ込んでいく

 

クマみたいな奴を突き刺し部屋に飛び込み、人数を確認する。二人だけだ、弱腰ながらも抵抗はしているようだ。

 

「うあああぁぁ!!」

 

布地の服に身を包んだ奴は武器の両手長柄を吹き飛ばされ俺の目の前に刺さる。地面に座り込んでしまってこの迷宮区の大型モンスターのクマみたいなの二匹に前と左を壁に後ろと右を塞がれている。

 

走りざまに目の前の両手長柄を引き、抜き扱いは知らないが思いっきりクマに突き立て

 

「ウオリャャ!!」

 

両手長柄を握ったまま気合を入れながら体重を乗せたローキックの体術スキル「ラークタット」もう一匹のクマの背中に当てる。

クマに足がめり込んでいきポリゴンに変える。

 

「転移結晶を使え!」

 

「む、む、無理なんだ、できないんだ」

 

舌打ちをしながら結晶無効化エリアなんて言う厄介なエリアが脳裏をよぎりさらに大きく舌打ちをする

 

「なら立て!そこで止まっててもいいから武器を握れ!」

 

男を叱咤し、もう一人のフルプレ装備の男を見るがまだ大丈夫そうなので、宝箱を潰す。これがあるとモンスターのポップが止まらないのだ。

 

「キャ!!」

 

可愛らしい女の子の声が聞こえその向きを見るとドスンと言う音と共にアルゴが壁に叩きつけられるている。

 

「アルゴ!!!」

 

目の前のトーラス族モンスター二匹を回転しながら水平斬りの一刀で斬り伏せ、青龍刀スキル「龍我翻由(りゅうがほんゆう)」を発動させる。このスキルはパワーを上げるだけで自由に動き回って三回までなら攻撃できる強力なスキルだが硬直時間は覚悟しなければならない。

 

「セイ!シッ!はぁぁ!」

 

きっちり三回の攻撃でアルゴの周りのトーラス族一匹、クマ二匹を仕留める

 

「大丈夫かアルゴ?」

 

「…うん大丈夫だヨ」

 

謎の間が気になったがそんなことは気してられない。

二人の様子を確認する、布地の服の男は大丈夫そうだが今度はフルプレ装備の男が麻痺しているのか床に這い蹲り動かない。

 

「くそっ!」

 

床を蹴り、フルプレの元に向かう。トーラス族のハンマーが持ち上がる。途中のクマの爪が背中を切り裂いたが気にしない。ハンマーが振り下ろされる。

 

(間に合わない?いやそんなことはない、布地の男は助けられた、アルゴも助けられた、いける。絶対助けられる!)

 

カイの考えと裏腹にハンマーはフルプレの背中に吸い込まれていく。

 

「やめろぉぉぉ!!」

 

モンスター越しにポリゴンが見える。頭の中で何かが弾けた。

 

「ウオォォォォ!!!」

 

カイは獣の絶叫にも聞き取れる声を轟かせフルプレ男を殺したトーラス族をフルプレ男と同じポリゴンに変える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次はどいつだ!心の中でカイは叫ぶ。金色頭の奴がいる。ソードスキルのモーションに入る。次はあれだ!

 

「すごいネ。カー君、あっという間に片ずけちゃうなんてさすがだヨ!」

 

金色頭が何か喋った?カー君?何か人名のようだ、カー君?そういえばそんな呼び方をする奴がいた。たしか……名は………アルゴ!

 

途端意識がハッとし急に疲労が押し寄せてくる。刀を鞘に収め、座りこむ。

 

(俺は今一体何をしようしてたんだ?アルゴを刀で切ろうとしていたのか?仲間を?殺そうと?)

 

頭の中で思考が巡っていくそして俺の頭の中で最終決断が下された。俺はアルゴを殺そうとした。どんどん血の気が引いていくのがわかるそして自分が震えていることが。

 

(二十五層の時みたいになったのか?)

 

「カー君どうしタ?」

 

ハッとし顔を上げるとこぞきこむように俺を見ているアルゴがいた。

 

「なんでもない」

 

体の震えが治った。なぜ俺は震えていたのだろう?

 

「それより、あんた大丈夫かい?」

 

両手長柄の男に話しかける。よく姿を見るとブラウンの髪をもさっとしたオールバックにして服装は白地に青の模様のなのだが左側以外が裾が腰までなのに左側が膝にまで伸びている。ズボンは黒字に青の模様で変わったデザインはない。

 

「ありがとう本当に助かった!」

 

どういたしましての言葉より先にさっきからの疑問をぶつける

 

「あんたは誰だい?どこかで見たことがある気がする」

 

「僕は《軍》のリーダーのシンカー」

 

至って冷静な声が記憶を刺激する。確かにまだ一層で住んでいた頃見かけた覚えがある。声や容姿、感じで判断したがこれが《軍》のリーダーか、こんな奴が務まるのかと考えていた記憶が朧げながらに思い出せる。

 

「俺はカイ、こっちは知ってるかもしれないがアルゴだ。シンカーさん、なんであんな目に?」

 

モンスターが集まって来ても面倒なので迷宮区の出口を目指しながら話す




今回はほかのSSを研究してこの形になりました。多分これの方が読みやすいと思うのでこれでいきます。
伏線的なものとして急にシリアスを挟みました、かなり先にのことになるかもしれませんので忘れてもあまり支障はありません。
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