ソードアート・オンライン〜英雄の影に英雄あり〜   作:静かな人

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ネーミングセンス!ネーミングセンスが欲しいー!!
作者心からの叫びです。今回は少し短めな気がします。


ダークナイト・チーフ《暗黒騎士長》

土煙が晴れ、その姿をよく見ていると剣に目が行く。

 

(なんだありゃ?剣にエッジが見えない、あれじゃあ切れないぞ?鍔もない、柄らしきものも見えないし、ただの無骨な金属塊じゃねーか?)

 

黒い鎧を鳴らしながら近づく騎士は自分の剣間合いのかなり外で止まる。剣を振り上げ、不気味なオーラを纏わせる。

 

ヤバい、直感的にわかった俺は刀を抜く。剣とオーラは同時に動くようで刀の振り下ろしと同じに動く。オーラは受け止めることが出来た。そのオーラの先は暗黒騎士が持っている剣先と一緒だったがエッジがついていて斬れるようだ。

鍔迫り合いになったがボスはどんなに小さくてもボス、筋力値が半端じゃない、剣を下にされたと思えばすぐさま顔に紫色のオーラが飛んでくる。どうにか避けたが頬をかすめ、数ドットHPバーが減る。

 

ダッシュで肉薄するが横から剣がくる。籠手で受け止めようとしたがそれが消える。前を見るとさっきより濃くなった紫が迫っている。それもどうにか避けたが頬をまたもかすめる。数十ドットHPバーが減る。

 

変化に気づいたカイは五歩ほどバックステップで下がる。

 

(あのオーラ威力と射程に関係しているのか?オーラの色が濃い時は威力は上がるが射程に短い。薄い時は威力が低いが射程は長い?)

 

剣のオーラを観察していると騎士が迫ってくる。 そして剣の柄が光を纏う。

四連撃を防いだ後の軌跡に気づく。正方形。こいつは「ホリゾンタルスクエア」か!

 

両手の籠手はナックル代わりにもできるらしく、単発技しか出せなかったが今ならそれ以外もできる。

刀を納め、隙を作るためナックルスキル「鐘鈴(しょうりん)」の三連撃を速く打ち込んでいく。

 

隙を作ったと思ったがボスはボス、すぐに立ち直し片手剣スキル「バーチカルアーク」を適正なオーラの長さで放ってくる。V字に斬りつける技なので一撃目はダメだったが二撃目は身体を傾けることで避けることができた。だがHPが二割持っていかれる。

 

(攻撃する際は俺のスピードなら問題ないがあいつの攻撃を食らうとまずい、避けられないことはないがさっきみたいな状況になるとまずいな。)

 

2〜3メートルある距離を詰めながらソードスキル「龍我翻由」の自由三連撃を右から左の水平切り、左上から右下の袈裟斬り、左脚を軸に回転し、遠心力をつけるために片手で青龍刀を持ち、肩が抜けそうな感覚とともに騎士を斬り上げ、宙へ吹き飛ばす。

 

長い硬直時間の隙を埋めるため、吹き飛ばしたのだが甘くはなかった。空中で回転し、地面の着地とともに構えをとると柄が紅く光る。

 

(ジェット機のような轟音、オーラのせいかフェクトが柄に移動しているがあの紅い光、手を突き出し、剣を肩に担ぐ構え、ヴォーパルストラ……!)

 

思考が終わる前に突き出された剣のオーラに体を貫かれ、吹き飛ぶ。

 

(ちくしょう!あんな遠距離重攻撃を受けてたらこっちのポーションが切れる!)

 

立ち上がり、残り二割、赤まで減ったHPバーを特製ポーションで回復させる。

 

(短期決戦で一気に叩き潰す!!!!)

 

刀を納めダッシュで近づき、剣が振り降ろされる前に、体術スキル「閃打」で顔を殴り、硬直時間に入るが元々ないに等しい硬直時間、俺のスピードで行動すれば硬直時間がないように見える速さで暗黒騎士を足払いして宙に浮かせるが逆立ちに近い状態で手で地面を押し、跳躍し、着地する。転びはしなかったが充分だった。体の体重を後ろにして、右手を後ろで構え、左手を肩と並行に、して肘から曲げる。剣拳闘士スキル「瞬雷唐嵐(しゅんらいとつらん)

 

この構えをとるのには充分だった。

 

「うぉぉ!!!!」

 

全体重を乗せた右手のボディを腹に入れ、左手で顔面、左腕を戻しながら左肘、五発のストレートを顔面に入れて、右足軸の踵回し蹴りで吹き飛ばし、右手が刀の柄に近くなり、システムに誘導され刀が鞘から抜かれる。

 

光る龍は一気に近づく。暗黒騎士長も刀を紫ではなく黒くしてそれをまちうける。

 

 

 

 

速い、俺の倍近くは速いじゃないのか?グリームアイズとの戦いに疲れ、新たな敵、ダークナイト•チーフを親友であり戦友であり親友のカイに任せ、身体は一時的にパーティーを組んでいる血盟騎士団副団長•アスナに任せ、カイの戦いを見てそう思った。

 

ん?!さっき、硬直時間がなかった?!九連撃ならかなりあるはずだ!それを感じさせないスピードで戦ってる?!

 

刀を抜いて、左下から右上、勢いのまま回転して左から右の水平斬り、ダークナイトも反撃をしてるけどカイの一撃の間に二撃斬りつけている!HPの削り合い、頼む。カイ!死なないでくれ!

 

キリトが願ってる間カイは以外に冷静に考えていた。

 

もっと速く、体重を乗せた一撃を!俺の一撃に二撃くる!さすが黒いオーラだ。でも与えるダメージは同じ、射程も十センチくらいで武器の長さは一緒だ、あとは俺の力量、………絶対に生きて帰る!!

 

「うぉぉぉぉぉぉぉおおお!!!!」

 

もっと速く、強く!もっと、もっとだ!攻撃で身体がぶれるがブーストを完璧に決める。

 

重攻撃十連撃「獣龍帝撃(じゅうりゅうていげき)」最後の突き、この一撃が最後だこれで倒れなければソードスキルを使っていない暗黒騎士長の勝ちだ。

 

突きを繰り出そうとしたとき、色が薄まり、伸びたオーラが俺の繰り出そうとしている右腕を貫いた。

 

「らぁぁぁぁ!!」

 

貫通ダメージが赤くなった俺のHPバーを削っていくが気にしない。

 

そのまま腕を突きだし心臓の部分に刀が吸い込まれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポリゴンが舞い、目の前に《congratulations》と見える。

次いでHPバーを見てみるが後数ドット、転けただけでも死にそうだな。

 

「終わったな……」

 

刀をどうにか鞘に納めると、視界が真っ黒になる。背中から冷たい地面に倒れた感覚だけが伝わったがそれもすぐに消えた。

 

 

 

「カー君!カー君!」

 

呼ばれ慣れた声がする。目を開けると少し涙目のアルゴがいた。俺の意識を確認した途端抱きついてくる。

 

心臓がバクバク言っている。死にかけた戦いの後だがやはり俺はアルゴが好きなようだ。

 

「ア、アルゴなんでここに?」

 

「軍の人が七十四層攻略に行くってさっき聞いてカー君はそんなこと言ってなかったし、不安で来たら扉が閉まっててると思ったら突然空いて、中でカー君が倒れてたから…本当に心配したんだヨ…!」

 

また一段と強く抱き締めてくる。

 

「おいおい、そんな強く締められたら死んじまうよ」

 

「コーバッツ以外にも三人死んだ…」

 

クラインが口を重たそうに開く。

 

「攻略で犠牲者が出たのは六十二層以来だな…」

 

まだ疲れているのか座っているキリトがいる

 

「こんなの攻略って呼べるかよ…死んじまったら何にもなんねーだろうが」

 

キリトとクラインの会話の間何かが心の中にあり、だんだん膨らんで来ているようだっただがクラインがそれを消してくれた。

 

「にしてもなんなんだよ!カイ!キリト!さっきのスキルは!」

 

「クライン〜、見逃してくれよ〜」

 

「いいや、言ってもらうぞ」

 

許してもらえないようだ。

 

「キリト〜、言うか?」

 

「うん、もういいだろ。エクストラスキルだ」

 

キリトが答える

 

「俺もだ、《剣拳闘士》…まあ、効果は見ての通りだ」

 

手につけた籠手を見せる

 

「出現条件は?」

 

「わからん、半年前だっけか?スキル一覧に出てきてた。」

 

「俺もだ、俺のは《二刀流》だ」

 

「情報屋にも無いスキル…専用スキル、ユニークスキルじゃねーか!水臭なキリト、カイ!」

 

「こんなの凄いスキル持ってるって知られたら…」

 

「ネットゲーマーは妬み、嫉みが凄いからなー、俺は人間ができてるけどよ、だから隠してたって訳か」

 

一分の狂いも無い推理に頷く。

 

「転移門のアクティベートはどうする?」

 

「俺はもう疲れた…キリトは?」

 

「俺ももうダメだクタクタだ」

 

「任せたぞ、クライン」

 

 

 

 

そこから少し休んで、少しでも早く寝たかったので、フラフラになりながらキリトたちより先に帰った。

キリトはアスナにあの後また抱きつかれたらしい

 

一眠りしてからアルゴと一緒にアルゴの手作り料理を食べた。いつもの事なのに緊張したのは言う間でもない。




特別篇は後2、3話やったらやると思います。このままだといつ特別篇ができるかわからないので投稿スペースのアップを目指します。
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