ソードアート・オンライン〜英雄の影に英雄あり〜   作:静かな人

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テストとかが色々重なってこんなに投稿が遅くなってすいません!ですが逃亡するつもりはないのでよろしくお願いします!


《血盟騎士団》団長・ヒースクリフ

ああ眠い、かなり寝たけどまだ眠い。

 

アルゴが作ってくれた朝食を食べながら欠伸をしてしまう、昨日七十四層の攻略、というか俺とキリトに攻略されたのだが行われた、成り行き的に。精神的に気を失うくらいの事をしたのだから、まあ納得できるがまだ引っかかるものがある。

 

朝になって考え直してみるとなんだったんだろう?あれは?結晶無効化エリアはわからなくはないが、小さすぎるボス、謎のスキル、何より退路を塞ぐ扉が閉まるギミック………。

 

考えても答えは出そうにないので濃厚なコンポタージュらしきスープを飲む。俺がコンポタージュにギリギリ似てると言えるくらいのものを開発したとアルゴに言ったら、アルゴが欲しいというので渡したら一週間後には目の前スープが出来ていたので料理はかなり上手いのだろう。

 

にしても好きな人の手料理が食べれるって幸せだな〜。

 

今になるとドキッとしたり、少し変わった感情が心の中に生まれた事が何度もあったが何かよくわからなかったが確信した。恋だと。恋をしたら世界が変わると誰かが言ってたが嘘ではなかったんだな〜。

 

「カー君!行ってくるネ!」

 

「行ってらっしゃい〜」

 

と行ってドアをくぐるとこまで見ようとアルゴを見ているととんでもない物が目に入る。

 

たくさんの人。

 

何人かが入ってきそうになったのでまずキョトンとしているアルゴを横目にドアを蹴り飛ばす。《破壊不可オブジェクト》の表示が出るがそれどころじゃない

 

「さて……なんだあれ?!全く心当たりがねーぞ!まず俺、そんな恨み買う性格じゃーないし!」

 

「カー君、さっき『記者です!お話を聞かせてください』とか『スキル出現条件を教えてください』とか言ってたヨ」

 

「誰だ?バラした奴は?多分俺の所のか?とりあえず逃げるぞ。出待ちしてたんだから、最初から断られるつもりで居たんだ。」

 

それから数十分後……

 

「準備できたヨ!」

 

「よし、ドアの設定は所有者だけに一応しとけ」

 

俺の家、何度も言うが宿屋だが、平家で女将とか取り締まってるいないので家といった方がいいのだ。そして今からエギルの店に逃げる。よく使うアイテムはこの出待ちが長引いた時のために持っていく。

 

俺が体を小さくすれば苦労するが通れるくらいの窓を潜り抜け、次にアルゴはやすやすと潜り抜ける。

 

路地を通って逃げようとした時

 

「皆さん、そこにはもういませんヨ〜!」

 

と大声で叫び記者やらの目がこっちに向く。

 

そしてアルゴが真っ先に走り出す。

 

「アルゴ!お前は〜!!」

 

俺も後をついていき走りながら怒ろうとした時アルゴが急にジャンプし空中で体を横にする、そして俺はお姫様抱っこの形でキャッチしてしまった。アルゴはこっちを見てニコッと笑うと

 

「レッツゴー!みんな追いついてきてるヨ!」

 

「まぁいいか、行くぞ!」

 

「おーー!」

 

さっきの笑顔で何か頼まれたら断れる自信がないな…そう思いながら走る。

 

 

 

五十層・アルゲート【エギルの店】

 

店主のエギルはいないみたいなので二階に上がる階段でリズベットとあった。

 

「よう、リズベット!」

 

「あら!久しぶりねカイ!」

 

「なんか歯がゆいからリズでいいわ、七十四層攻略のヒーローさん」

 

おどけた口調でからかってくる

 

「やめてくれよ、俺一人じゃないんだし」

 

「二階にはそのヒーローの片割れがいるわよ」

 

「じゃあ、キリトが?リズ、ありがとうな!」

 

「じゃあねー」

 

この後なぜかアルゴが不機嫌になった理由はわからない。

 

階段を上がるとキリトとエギルでコーヒーらしき液体を飲みながら椅子に腰掛けていた

 

「おはよう、キリト、エギル」

 

「おはよう、キー坊!エギル!」

 

「カイ、アルゴ、おはよう」

 

「おはよう、お前らも出待ちされてたのか?」

 

エギルの問いに対し答える

 

「おう!すごい人数だったからな、避難しに来た!」

 

「俺の店をなんだと思ってんだ……?」

 

ため息混じりのエギルの横にに椅子を置き、キリトに話しかける。

 

「なぁ、キリト、ユニークスキルばれたのって《軍》のせいだよな」

 

「あの場にいた人間を考えるとな…」

 

「なんでうちのはこうなんだ?あそこにいた奴らの減俸決定だ。そういやアスナは?パーティー組んでるんだろ」

 

「いや、あの後ギルト休むって言ってて、許可を取りに行ってるんだ」

 

「そうか…」

 

「カイ、お前もこの記事読んでみろよ」

 

エギルから差し出された新聞を手に取り、まず見出しが目に入る

 

「【軍を壊滅させた悪魔を五十連撃で倒した《二刀流》その後の騎士を五十連撃で倒した《剣拳闘士》】だぁ〜!?」

 

アルゴが盛大に笑っているがもし、自分のことでなければ大笑いしていただろう『五十連撃なんて無理に決まってる』と。キリトが呆れたように口を開く。

 

「尾ひれ背びれがつきすぎだよな」

 

そういって、コーヒーらしき液体を啜る。

 

「いや、尾ひれ背びれじゃ収まんないくらいだよ!!これもう一つよくわかんないひれがついてるってレベルだよ!!!あの時のことあんまり覚えてねーけど五十連撃もいくか!!いっても二十連撃だ!………………ハァ、エギル、俺もキリトと同じの頼む」

 

とりあえず何かをしなければずっと喚いてしまいそうだ

 

「百コルだ」

 

「払うよ」

 

「オイラのも頼むゾ」

 

といってアルゴ自身も厨房の方に向かう

 

ドタドタ、とかなり急いで階段を上がる音が聞こえる。

アスナが現れ、切れている呼吸を整え、叫ぶ

 

「キリト君!大変なことになっちゃった!あっカイ君!ちょうどいいところに!」

 

「どうしたんだ?アーちゃん?」

 

と厨房の棚からひょっこり顔を出す

 

「それが………」

 

 

五十五層・グランザム《血盟騎士団本部》

 

「キリト君と話すのはこれが初めてかな?」

 

白髪を後ろにまとめ、少しだけ前に垂らしている。初老に見えるが若いような少し老いているような声で喋っていて、言葉も丁寧なので歳の推測がしずらいのが血盟騎士団団長・ヒースクリフだ。

 

「いえ、六十七層攻略会議で少し、ヒースクリフ団長」

 

「あの戦いは厳しかったな、我々も危うく死者を出す所だった。トップギルトと呼ばれようが戦力は常ギリギリだ。なのに君はうちの貴重な主力プレイヤーを引き抜こうとしている」

 

「貴重なら護衛の人選に気をつけた方がいいですよ」

 

何か一悶着あった言い方だ

 

「クラディールの件は謝罪しよう」

 

何かあったようだ

 

「だが副団長を引き抜かれて『はい、そうですか』というわけにはいかない。欲しいなら剣でーー二刀流で奪いたまえ、だがもし君が負けた場合君が血盟騎士団に入ってもらう」

 

アスナからこの話を聞いた時は驚いたが

 

「いいでしょう剣で語れというならデュエルで決着をつけましょう」

 

二人の睨み合いが5秒ほど続いた所でカイが発言する。

 

「あの〜団長さん?俺にはどういう要件で?」

 

「ああ、そうだった………カイ君…血盟騎士団に入らないか?」

 

ギョッとしたのはキリトとアスナもだ俺が《軍》だということはアインクラッドではかなり広まっている事実なのに

 

「団長さん、俺のギルトは《軍》です」

 

「だが、もう改革も終わって形だけみたいな物と言っていたじゃないか」

 

痛い所をつかれる。ヒースクリフはまだ続ける。

 

「軍はアインクラッド解放を目指しているのだろう、それなら軍に割く時間を攻略に回してくれればいいじゃないか?私のギルトと一緒に攻略すれば攻略も安全かつ早くなる」

 

沈黙のあと変わらない答えを返す

 

「俺のギルトは誰がなんと言おうと《軍》です。………でも………これは俺の勝手なんですが…頼みごとがありまして…」

 

頭、首、頬を掻きながら話す

 

「なんだね?話しは聞こう」

 

聞いてくれるみたいなので一気に用件を伝える。

 

「俺とデュエルしてくれませんか?何も賭けません、ただのデュエルをキリトとの試合の前にデュエルをしてくれませんか?」

 

また沈黙の後ヒースクリフの答えが出たようで姿勢を正す

 

「いいだろう、君たちのユニークスキルを知っておきたかったんだ、後々の攻略のためにね」

 

 

七十五層・コリニア【コロシアム】

 

七十五層主街区の真ん中にあるコロシアムに人が大勢集まっていた。その目線の先には

不釣りあいなほどの大きい青龍刀を腰に差し、全身緑ずくめの少年。緑ずくめといっても手、肘、膝、足の部分は黒色だ。

 

もう一人観客の目線が向いている人は白髪で全身真っ赤な鎧装備、手には白ベースに赤い十字架が描かれた大盾、その上には剣の柄が見える。

 

「ものすごい人の数ですね、団長さん」

 

「本当にだな」

 

見回してる時に観客席の一番前にアルゴを見つける。手を振っていたので手を振りかえす。

その後すぐに団長さんから、デュエル申請がきて『初撃決着』を確認し、『イエス』を押す。

 

カウントダウンが刻々と進み始め、観客たちも静かになる。左腰の刀の鞘を左手で掴み右手を柄に添える。

 

スタートの音と共にカイが砂埃を巻き上げ接近する。

この状態なら誰もが刀を使うかと思っただろうがその刀は抜かれなかった、鞘をつかんでいた左手で盾を殴り飛ばした。

 

〜少し前 コロシアム・地下〜

 

「バカ!バカ!バカ!バカ!!どうしてあんなこと言ったの!!!」

 

少し顔を赤らめてアスナが怒っている。

 

「悪かったよ、あの時は売り言葉買い言葉で…」

 

こちらは少しオーバーな感情表現システムにより汗をかいている

 

「そうそう、男子たるものそんなことしょっちゅうだって。なぁ、キリト〜。」

 

「うん、そうだ。カイの言う通りだ!」

 

俺の出した助け船にうまく乗り、必死に頭を縦に振っている。アスナが諦めたように話を切り出す

 

「キリト君とカイ君、二人のユニークスキルを見たときハッキリ言って別次元の強さだと思った。でもそれは団長一緒…。」

 

「まぁ、俺も間近で何度か見たが攻防自在の剣技…《神聖剣》攻撃も凄いが、あの防御力だ。」

 

「ボスのブレスもなんのそのって感じだったもんな〜」

 

腰に手を当て、再びアスナが喋る

 

「団長のHPバーがイエローゾーンに陥ったのを見たことないわ。あの無敵っぷりはゲームバランスを超えてるよ…」

 

「キリト、どうするんだ?策はあるのか?」

 

頭の後ろで手を組み、無機質な石壁に体をもたれさせる。

 

「いや、ない。」

 

キリトは何故か自信ありげに俺がした行動+足組みまでしやがった。

 

「カイはどうなんだ?」

 

逆に聞き返してくる。

 

「ある。でも聞くなら五千コルな。」

 

「アルゴみたいなこと言うなよ〜。」

 

「冗談だよ。」

 

体を壁から離して話を始める




次はヒースクリフと本格的に戦います。もっと投稿が早くなるよう頑張ります!
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