ソードアート・オンライン〜英雄の影に英雄あり〜   作:静かな人

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やっぱり長くなってしまいます。感想などで指摘など、よろしくお願い申し上げます。


第二十五回・2

「グオオオオオオオオオ!!!!!!」

 

起き上がったボスが轟音で咆哮する、皆耳を抑える。

バギィ!!おかしな音が聞こえた直後ボスの背中から緑のものが飛び出ている。もう瞬時に判別がつく。ツタだ、先端に向かって細く伸びているツタがボスの背中の右肩、左肩から生えている。

 

石の体にヒビが入り爆散する。ポリゴンの欠片の中にボスを見つける。体は全体的に細くなって体がツタで出来ている。西洋の龍のような顔、赤く光る目、尖った手、背中のツタ、そして体の真ん中に石像の時に俺が壊した赤く玉より大きい赤く光る玉があったがツタに覆い隠される。

 

その時気付いたがボスのHPバーが残り二本になっていた。そしてその上のボスの名前が変化する。

 

「ザ・パーフェクトアイビー……」

 

忌々しくその名前を口にする、「完全なツタ」と言う意味だろう、しかし完成なツタとはどう言う意味なんだ?そんな疑問を胸に秘め強くなったであろうボスを見る。

 

近づいて来る、石像の殻を剥ぎ3メートルほどに小さくなったのに今まで以上に威圧を感じる。

 

「A隊、B隊のタンク部隊で前を守れ!!」

 

ディアベルの指示が飛びタンクたちが動き出す。

 

ボスの目が光る、三本のツタがとんでもないスピードで飛んでくる。タンク隊は必死でガードしているが何人かは吹き飛ばされる。

 

攻撃の合間を縫い、ボスの懐のツタの攻撃範囲外に飛び込むと肩のツタが向かってくる。

 

「うおっ!」

 

半ば反射で破壊用スキル「断」繰り出しツタを切る。この間にもボスは三連ツタ攻撃をしている所を見ると肩のツタはボスの意識と関係なく敵を攻撃するらしい。

 

ボスは足は石の殻無しでも十分太く、青龍刀を突き刺しても届かないだろうが俺は破壊用スキル「毒斬(どくきり)」を攻撃に夢中で動かない足に斬りつける。1秒後、ザシュ、ザシュ、と聞こえる。「毒斬」は斬った後、毒のように追加ダメージを付与する便利な技だ。気に入っているのだが名前が妙にダサい。

 

足を斬られたボスはあっけないほど簡単に態勢を崩し斬られた方の足の膝を地面につける。ダメージディーラーはその隙を見逃さずソードスキルを叩き込んでいる。俺も例外ではない、今のボスが出現した時一瞬見えた赤い玉を狙っているのだ、足を斬ってすぐボスの前に回りこみ、それがあった場所にジャンプする、ど真ん中の場所に飛び込むと肩のツタも反応しないらしい。

 

今使えるソードスキルで一番の連撃数を持つ「群龍(ぐんりゅう)」を発動させる、水平回転斬りから始め次に水平斬り、右下から左上、右上からの左下、トドメの刺突、その時硬いものを剣先で感じる。

 

「よっしゃああ!ビン…うぁぁ!!」

 

言葉が途切れたのはボスの咆哮のせいだ、硬直時間で耳を塞ぐことができないし、近くだから余計にうるさい。

 

おお!!、すげー!!

という皆から声がボス戦中に上がる。

「アスナ、なんでこんなに驚いてんだ?」疑問に思い聞くと少し興奮気味で

「あなたは敵の足を切った!これだけでもすごいのにボス弱点まで発見して!!」

 

「お前の攻撃で一割は飛んだぞ!」と今度はキリトだ

 

それに激昂するようにボスの目と俺の攻撃で剥き出しになった赤い玉が光る。目で俺をしっかりと凝視して

 

「あれ?俺…ヘンなスイッチ入れちゃった?」

 

場の空気で冗談を言ったが冗談で済まなかった。

 

「うおぉぉ!!」

 

三本のツタがムチではなくレイピアになり突き刺しに来た。かなり速い、ステップで避けようとするが腹と左の太腿に刺さる。4割ほど削られる。

 

(どんな威力だよ…)

 

俺に攻撃を当てると気が済んだように他のプレイヤーに矛先を向ける。

 

今回はプレイヤーが多数参加している。理由はもちろんクォーターポイントであるからに他ならない、だが増えたメンバーは10人ほどだが8人は《ALS》が今回のために即席で叩き上げたボス戦の経験がないものばかりだだから無闇に突っ込んで行ったり、突然の事態に対抗できない。

 

目の前でまたポリゴン片が散る。俺の中でまた何が蠢く(うごめく)。何が湧き上がってくるが誰かに手を掴まれるとどこかに退いていく。

 

「すまない、キリト…」

 

キリトは俺の中で何が起きていることを知ってるようだった。

 

また殺された、必死で堪えるそして、恐ろしことに気付いた、あの三本のツタは頭、胸、腹とダメージをかなり食らう場所に設定されていることに。今度は茅場晶彦への怒りでいっぱいになった。

 

プレイヤー達は後退していきレイドは崩れかけている、腰が抜けたのか動けないプレイヤーがいる多分《ALS》のボス攻略組新人だ。その時青い髪を揺らし誰かが走ってくるーーーディアベルだ。

 

「早く立て!!武器を取れ!!!!」とディアベルが叫ぶがディアベルは新人を引きずっていくつもりだろうか、ディアベルも武器を納刀していた、それが不幸を招いてしまった。

 

ディアベルの体が肩のツタの範囲に入ってるしまった。俺たち攻略組をまとめ上げともにボス攻略してきたディアベルをツタが貫きポリゴン片が散っていく。

 

この時の俺の声は怒号だっただろう。

 

「キリト!!このままじゃまずい、レイドが崩壊する!!俺がもう一度足を斬るからその間援護頼む!!その後あの赤い玉に二人でソードスキルを叩き込み一気に終わらせる!!」

 

一気にまくし立てると俺の声に負けない声で返事をしてくれる。

 

「いくぞ!!」

 

地面を蹴りボスのツタの足に向かっていく、手のツタは来なかったが範囲に入ると肩のツタが向かってくるがキリトがジャンプして

 

「はっ!」

 

一息にツタを斬る。

 

前と同じく「毒斬」を決めるが、足が切り取られるのも確認せずボスの前に向かう。

 

「最大火力だぞ!」

 

「あったり前だ!」

 

会話している間に目の前に膝をつくボスが見えるジャンプする空中でモーションを起こし赤い玉の目の前でソードスキルを発動させる。

 

青龍刀スキル「烈龍(れつりゅう)」を発動させる。いきなり右上から左下に回転斬りを見舞い、水平斬り最後に上から下に回転斬りの三連撃を決める。三連撃だが一番強い威力を持っている。回転斬りが多いので落ちてくるのは俺より手数が多いであろうキリトと一緒だった、硬直時間と仮想の重力に逆らえず落ちているHPバーを見る。

 

「HPは…まだ残ってる!!」

 

予想外だった、絶対倒せると思ったのに…

硬直時間から解放された俺らは後ろに一回転して地面に着地する準備をしている時にもっと予想外なものを見た。

 

アスナが何に乗っている、もう一回転してみる、エギルの斧にアスナが乗っている、そして俺らの足が地面についた時アスナが射出される、そして赤い玉に剣先が目視不可能な速すぎる技が繰り出されボスのHPが無くなった。

 

「「グッジョブ!!」」二人で言うと

 

目と赤い玉が輝きを失いポリゴン片になると体がポリゴンに変わってく。

 

《コングラチュレーション》が頭上に表示される、そして俺とキリト喜び、肩を組あったが遠くにいる《ALS》の連中を見ると現実に引き戻される。今回は7人も死んだんだ。《生命の碑》に墓参りいくつもりだ。そのために転移門をアクティベートし一層に向かう。

 

 

 

勢力を失った《ALS》はキバオウ派閥と今は亡きディアベル派閥に分かれキバオウ派閥は一層で《MTD》というギルトと合併し《ALF》ーーー《アインクラット解放軍》となり、ディアベル派閥は《聖龍竜合》となった二十ハ層まではボス攻略の指揮は《聖竜連合》が取ったが二十八層からは少数精鋭ギルト《KoB》ーーー《血盟騎士団》とのリーダー、ヒースクリフが指揮を執った、アスナも二十八層から《血盟騎士団》に加入している。

そして俺、キリト、アスナの順に《鬼神》《黒の剣士》《閃光》という二つ名をもらった




だぶんこれから二週間は投稿できません、次は 原作に沿っていきたいなと思います
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