めぐみんや、ほかの紅魔族達は三章はほぼほぼ出てきません。
オリキャラが基本的にずっと出てきます。
アンケートにご協力いただいた方、ありがとうございました。
このペースで行きたいと思います。
めぐみん達は四章以降がメインにしたいと思っています。
三章はオリキャラメインです。
すいません。
第十一話 この水の都で冒険を!
俺が目を開いたとき、そこには見慣れない景色が広がっていた。
どうやらちゃんとテレポートができたようだ。
街には紅魔の里とアクセルにしか行ったことがなかったけどアルカンレティアはどんなところだろうか。
「おお、ここが水と温泉の都アルカンレティアか!話では聞いていたが綺麗な街並みだな!」
「テンション高いな。というかお前って里の外に出るのって初めてか?」
「ああ、俺は約10年間、里の周辺でレベル上げをしていたからな。まじで里の外のことは全く知らん。ところで、アルカンレティアに来たはいいが今はまだ真夜中だし、どのくらい滞在する予定なんだ?」
「まあ一旦宿を取りに行こうぜ。あと滞在については結構雑かなー。俺的にはプリーストのスキルを覚えたいからせめてそれまでかな。あと、ベルディアの情報とかもあるかもしれないし、明日になったら冒険者ギルドに行ってみるか」
そういうことで一旦宿探しという事になったのだが...
「宿がねえーっっ!!」
「おいおい、まじでどうする?冒険者生活一日目で街の公園で野宿とかまじ?」
そう、宿がないのだ。
というか今は絶賛真夜中で、みんな寝てて普通に考えたら宿とかない。
一応、宿もあるっちゃあるのだが、バカ高い。
俺らは里を出たばっかでそんなに金がないし、ここで使っちゃったら色々と困る。
なので、野宿になりそうなのだが...
「そうだカズマ、冒険者ギルドに行って色々と聞いてみないか?この時間でも街によっては空いてるだろうし、宿とかの情報も教えてくれるかもしれん」
「なるほど。やるなあおあお。紅魔族の知能は伊達じゃないな」
「そうと決まったら冒険者ギルドに行くか!」
「で、冒険者ギルドってどこか知ってますか?」
「......」
「......」
初めて来た街の地理に詳しいわけないですよね。
あれから数時間。
もう日が見えてきています。
結局街は広くて見つけられずに、公園にいます。
正直話し合ったところ、もともと少しは寝ていたから、一旦街の人が活動し始めるまで公園で今後の方針について話し合うことにした。
「それで、この街でのやることはなんなんだ?」
「俺のしたいことはプリーストのスキルを覚えることだが、せっかく冒険に来たんだ。ここで冒険者として色々やってみよう。普通に金も稼がないといけないし」
「そうだな。当面はそれでいいとして、俺としてはベルディアとかについての情報が欲しいな。やつは定期的に勇者狩りをしているから魔王城に逃げ込んだり、また出てきたりを繰り返しているんだが...」
「まあ、その辺もギルドに聞いてみればいいだろ。とりま街の人が出てくるまで暇していようぜ」
正直なところ、俺としては冒険者としてモンスターとかと手に汗を握る激闘を繰り広げたい。
紅魔族はだいぶ強い種族だったらしいので、上級魔法というものはなかなか習得している人は少ないらしい。
レベルについても俺はともかくあおあおは30超えているし冒険者の中でもだいぶ強い部類に入るのではないのだろうか。
あとはパーティーメンバーの募集だな!
やっぱり二人ってのは少ないからな。
美少女とかと一緒に冒険してみたい!
まあ、それもおいおい決めていけばいいか。
そうこうしているうちに日が昇ってきて、街の人達も活動を始めたようだ。
あおあおが立ち上がって、伸びをしたあと
「よし、適当にその辺の人に聞いてみるか」
「そうだな。そういや、ここは水と温泉の都などと呼ばれているんだよなー。混浴あるかな...」
「おいおい、そういうのは後にしろよ。それと、ここは魔王軍が全然近づいてこない安全な街として有名なんだ。過去に一度だけ魔王軍と交戦したらしいが、この街は大量のプリーストがいて戦いづらいだとか、この街は水の女神ア...」
あおあおが何か言いかけようとしたとき、正面からなにか人が来て、急にしゃべり始めた。
「ようこそいらっしゃいましたアルカンレティアへ!あなたたちは紅魔族ですね?無宗教だと思いますのでアクシズ教などはいかがですか?入信すると、水の女神アクア様の加護を受けて、水に困らなくなったり、アンデッドに好かれやすくなったり、芸達者になったりするんですよ!さあ、こちらの入信所に是非サインを!」
そう言って、差し出してきた紙にはアクシズ教入信書と書かれていて...
「闇いより出でし漆黒の雷鳴よ、我が敵を撃...」
「ちょ!カズマ!何やってんだ!?」
あおあおに取り押さえられた。
俺は小声で
「聞こえただろ、あいつクソ女神を信仰しているやつで、それだけにじゃなく俺に入信させようとしたんだぞ!入信書を灰すら残さずに消し飛ばすくらいいいだろ!?」
「お前は何を言ってるんだ!街中での魔法の使用は犯罪で、さらに強力な魔法を使うと罰金がかさむんだぞ!今の手持ちで払えるわけないだろ!あとなぜお前はそんなにも女神アクアを恨んでるんだよ。確かにアクシズ教のやばさは知ってるけど、いくらなんでもやりすぎじゃないか?」
くっ、俺の気持ちも知らんくせに!
俺は死んで、死因を笑われたうえにチートももらえずに赤ちゃんに退化させられ、この身一つで放り出されたんだぞ!
いや、でもあれはあのクソ女神が悪いのであって、信者は悪くないのでは?
普通に勧誘をしに来ただけなんだよな。
冷静になってみればあのクソ女神を信仰するわけはなくとも魔法をぶち込む程でもないのでは?
よし、落ち着いたな。
ここは冷静に勧誘を断って、ついでにギルドへの道を聞くとしようか。
俺はあおあおに落ち着いたことを言い、さっきの人と向き合って
「すいません、取り乱しました。勧誘は受けれませんが冒険者ギルドへの道を教えてくれませんか?」
「あら、そうですか。冒険者ギルドはこの先を行って、右に曲がってすぐのところですよ。冒険者ギルドまでの地図をどうぞ。わからないことがあったらこの地図を住人に見せれば案内してもらえますよ。では、アクア様の加護があらんことを!」
そう言って、アクシズ教信者は去って行った。
「なんだ、普通に信者はちょっと熱心なだけで普通なのか」
「いや、アクシズ狂はもっと狂っていると聞いていたが所詮噂だったのか...?」
「まあ、なんにせよ地図ももらったことだし一旦冒険者ギルドに行くか」
「そうだな」
そう言って、俺とあおあおが手渡された地図をみると
『アクシズ教団入信書』
「やっぱり元締めがクソなら、信者もクソだああああああああーっ!!」
俺はそう叫びながら紙を真っ二つに引き裂いた。
そのあと教えてもらった道も疑い、その先の建物さえも疑ったが、それはどうやら本当だったようだ。
冒険者ギルドの中に入ると、いかにも冒険者らしき人たちが居た。
荒くれ者っぽいいい感じの雰囲気だ!
俺の冒険者生活はここから始まる。
里では冒険者生活の一歩目を盛大に躓いたが、上級魔法を使える時点で冒険者のなかではカースト上位!
しかもレベルもなかなかに高いから十分なはずだ。
俺は迷わず、受付の方へ行った。
「な、なあカズマ。なんで他のところが空いてるのにわざわざ並んでるところに行くんだ?......あ、そういうことか。しょうもな...」
「おい、なにも美人だからわざわざ選んだわけじゃないぞ。これには正当な理由があってだな。人気ってことは、いろんな情報を知っているだろ?それで仲良くなっておけばベルディアについての情報も簡単に入るんじゃないか?」
俺がいかにももっともらしい言い訳を言ってやると
「なるほど!それはその通りだな。さすがカズマも紅魔族の知能は持っているだけはあるな!」
「おい、まるで俺が知能だけしか取り柄がないような言い方はやめろ。いや、まあ確かにそうなんだけどさ......」
俺達が不毛な争いをしていると、どうやら順番が来たようだ。
「はい、今日はどうされましたか?」
俺はできるだけイケメンスマイルをしつつ、受付のお姉さんに話しかけた。
「えっと、冒険者として活動をしたいんですが、どうすればいいですかね?」
「えっと、もしかしたお二人は紅魔族の方ですか?」
「あ、はいそうです」
結構見たらわかると思うんだけどなーと思った時、あおあおが急に前に出て、抜刀し、刀を空に掲げながら
「我が名はあおあお!紅魔族随一の刀剣使いにして、上級魔法を操りし者!」
名乗りをあげた。
やれやれ、そしたら俺はあげるしかないな。
「我が名はカズマ!紅魔族随一の冒険者にして、上級魔法を操りし者!」
俺は特にポーズは決めずに名乗りをあげた。
ん?周りがやけに静かだな...。
あ、そうか!紅魔族では名乗りが常識だけどここは外!
異世界だからといって、皆が皆こんな変な名乗りをするわけない!
やばい、いつもの癖でやってしまった。
まあいいか。
一応俺も最弱職の方の冒険者だってことがバレないように地味に隠した名乗りをしたしな。
俺が紅魔族随一の冒険者?
うん、そりゃ紅魔族で最弱職の冒険者に就いているのは俺だけだからな。
上級魔法だけじゃないけど、上級魔法を操れるので嘘はなにも言ってない。
「はい、カズマさんとあおあおさんですね。お二人は紅魔族なので冒険者カードはすでに持っていますよね。では登録の必要はありませんね。では、一応冒険者として活動するのは初めてということなので、知っているとは思いますが、改めて簡単な説明をさせていただきますね。まず、冒険者とは街の外に生息するモンスター、人に害を与えるものの討伐を請け負う人の仕事です。とはいえ、基本は何でも屋みたいなものです。冒険者とはそれらの仕事を生業にしている人たちの総称。そして、冒険者には各職業というのがありますが、お二人は紅魔族なので職業はアークウィザードですね。それでは冒険者カードを拝見させていただきますか?」
「あ、ハイ。あのーあまり大きな声で言えないんですけど、俺はアークウィザードじゃなくて、冒険者です...」
「え?冒険者?あの最弱職の?」
「あ、はい。最弱職の方です...」
そのとき、俺を見る目が紅魔族になりきっている変な人を見るような目で見てきた。
しょうがないじゃん!俺だってアークウィザードになりたかったけど、なれなかったんだよ!
って叫んでやりたいがここは我慢だ、我慢。
俺達は冒険者カードを渡すと
「ほんとに冒険者ですね...。あ、こちらのあおあおさんはどうやら本物の紅魔族のようで...って、レベル31!?中堅冒険者レベルじゃないですか!しかも魔力も高く、力も強い!体力はやや低めですが、刀を使うんですよね!すごいじゃないですか!」
「まあ、紅魔族随一の刀剣使いを名乗る程度にはですね」
受付のお姉さんは尊敬のまなざしであおあおを見ると
「冒険者ギルドへようこそあおあお様。スタッフ一同、今後の活躍を期待しています!」
あれ、こういうのって転生で俺TUEEEEな俺に起こるイベントじゃないの?
あのあと、俺達は適当な依頼を受けて、街の外に来ている。
依頼の内容はゴブリンの群れと初心者殺しの討伐らしい。
なにやら街の近くの森でゴブリンの群れと初心者殺しを目撃したらしい。
本来はとても危険だとか言ってたけど、あおあおさんなら大丈夫ですね!とか言ってた。
くそう、別にうらやましくなんかねえし!
そんなことより、今はあおあおと戦い方について話している。
「それで、俺らは正直なところどちらも前衛をできなくはないし、後衛もできなくはない。結構便利だな」
「そうだな。だけど俺の方が前衛に向いてるだろうし、カズマは基本後衛で、時と場合をみて前衛もやってくれ。お前は上級魔法だけじゃなく、中級魔法や初級魔法までも習得してるんだろ?正直初級魔法は戦闘には向かないが、中級魔法は上級魔法と違って詠唱が無い分すぐに魔法を使える点は便利だ。威力は上級魔法に比べればだいぶ劣るがゴブリン相手には十分だろう。じゃ、これで行くか。カズマ、索敵してくれ」
「はいはい、『千里眼』と」
俺が千里眼を発動して、木の上からあたりを見渡してみると、何やら遠くにゴブリンらしき群れを見つけた。
「多分見つけた。かなり距離があるからまだ確定はできないけどおそらくゴブリンの群れだろう。初心者殺しは見えなかったな」
「そうか、便利だなーカズマは」
これだ、これだよ!
これが俺が求めていた、いかにも冒険らしい冒険だ!
仲間と一緒に相談しながら敵と戦い、倒すのはまさに冒険者って感じがする!
正直モンスターがどのくらい強いかはしらんがこちらには31レベルのあおあおさんがついているんだ。
魔王軍幹部ではあるまいし余裕だろう。
と、心の中でフラグをたてておいた。
「お、敵感知に反応があるな。1,2,3,4…って結構いるな。大体2,30匹くらいか?」
「わかった。俺が突っ込むから援護頼む。初心者殺しが出たら言ってくれ」
そう言ってあおあおは飛び出していった。
俺も後を追い、開けた場所に出ると、ゴブリンの群れが休憩らしきことをしていた。
あおあおに気づいた見張りらしきゴブリンが慌てて群れに伝えるが遅い。
見張りのゴブリンをもう一度見た時にはゴブリンの首が飛ばされていた。
そのままあおあおは群れに突っ込み、実に鮮やかにゴブリンの命を絶っていた。
というか、こいつはもうソードマスターにでもなったほうがいいんじゃ...、魔法全然使ってないじゃん...。
まあ、こんなやつらにはいらないのかね。
「俺も負けてられないな。『ファイアボール』ッ!『ライトニング』ッッ!!」
俺がゴブリンに向かって魔法を放ち、直撃した後、ゴブリンが居た場所には塵すら残らない
…わけもなく、一応死んではいるが全然黒焦げになった程度で大した威力はない。
…なんか悲しいな。
俺がそうやって、一人で勝手に落ち込んでいる内にもあおあおはバンバンゴブリンの首を飛ばしている。
やばいなあいつ...。
あおあおはあまり怒らせないようにした方がよさそうだ。
俺が上級魔法の威力も疑い、しっかりと詠唱を終えた時、敵感知スキルに反応があった。
俺はとっさに後ろに振り向き、詠唱してあった魔法を唱えた。
「食らえ!『ライト・オブ・セイバー』ッ!」
「ギャオッ!?」
俺の魔法は見事に黒い虎にぶっ刺さり、胴体を真っ二つにしていた。
上級魔法恐るべし...まあ、ビビってかなり魔力を込めたのは秘密で。
あおあおの方を見ると、どうやらあちらも全員のゴブリンの首をぶっ飛ばし終わったようだ。
「カズマ、大丈夫か?おっ、初心者殺しを倒したのか。冒険者なのにやるな」
「いや、お前もアークウィザードなのにさ、なんなの?一ミリも魔法使わずにバリバリ刀使って無双してたじゃん。もうアークウィザードじゃなくてソードマスターにでもジョブチェンジしたほうがいいんじゃないか?」
「失礼な。確かに魔法は使ってないが魔力は結構使ってたんだぞ。俺のこの刀は特別製で、親父がありあまった魔力を使い、質のいい溶鉱炉で魔力をこめれば切れ味が増すような刀を大量に作った。さっきも刀に魔力を通していたからあんな綺麗にゴブリンの首が飛んでったんだよ」
「へ、へー。その刀っていくらするんだ?」
「材料費だけでざっと三十万エリスはくだらないな」
「さっ、三十万!?それを十数本も...。あおあお、お前ってボンボンだったのか...」
「違っげーよ!材料費はモンスター狩ってたら親父が出してくれたんだよ。刀は親父のても借りつつも俺が作ったからな。手数料抜きでその値段だから、普通に売りに出したら百万くらいはするかもな」
「まあじゃあ帰るか。お、レベルがあがってるぞ!一気に2つも上がった!初心者殺しってこんな経験値あったんだな。あおあおは上がったか?」
「いや、ゴブリンをいくら狩っても大した経験値にならないしな。というか本当にカズマってレベルが上がりやすいよな...」
「え?こんなもんじゃないの?だってまだ俺はレベル11だけど?」
「俺がレベルを二十後半に持ってくるのに10年かかった。まああんときは幼かったし、技量もまだまだだったからあれだけど討伐したモンスターの数も数百はいってるぞ?」
「...まじ?俺なんかモンスター倒すたびにレベルが上がってる気がする...」
「ま、まあ低レベルはどの職業でも上がりやすいし、レベルが上がりやすいのってのも才能の一つなんじゃ...」
くそ、絶対に超高レベルになって、レベルだけでもドヤってやる。
そうやって、初心者殺しの死体を背負って冒険者ギルドへの道を歩きながら、話していて、俺はふと、とあることに気が付いた。
「なあ、あおあお」
「なんだ?」
「今ってもう日が暮れかけてるじゃん」
「ああ」
「それでさ、泊まるとこって......どうする?」
「......忘れてたな」
俺とあおあおがお互いに顔を合わせて、絶望した表情を浮かべていた。
忙しいといいつつも、ついつい書いてしまった。
全然時間ないんだけどね。
物語のペースはどのくらいがちょうどいいですか?
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今くらい(少し早めかも?)
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今より早め(いろいろ飛ばしていく)
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今より遅め(めぐみんの出番を増やしたり)