次の日。
俺はいつも通りに二度寝をして、惰眠をむさぼっていたら急に布団を引っぺがされた。
誰が俺の楽園を邪魔したのかと見てみると
「もうお昼ですよ。起きてください。ぶっころりーから聞きましたよ。スキルを覚えに旅行に行くそうですね?」
俺の楽園の邪魔をしたのはどうやらめぐみんだったようだ。
「ああ、まだ連れて行ってくれる人を見つけてないけど、今日は魔道具職人の人に声かけてみようと思ってる」
「ふっふっふ、我が父の職業を忘れてましたか?そう、魔道具職人なのです!少し、いや、かなり感性があれなせいで私達はひもじい思いをしていますが...」
そういえばめぐみんの父親のひょいざぶろーさんは魔道具職人だったな。
ただ、あの人が作る魔道具はどれもこれも癖がありすぎて、一言でいうと、欠陥魔道具しか作らない。
例えば、暗いところで読むと発動する光の魔法が封じ込められたスクロールとか。
まずまず、暗いところじゃ文字なんて読めないのにな。
もちろんそんな欠陥魔道具が売れるわけもなく、めぐみん一家は超貧乏で、極貧生活を送っている。
魔力量は俺と違いとてつもないのに、どうしてその才能をもっといい方向へと使えないのだろうか。
「せっかくだし、朝飯食べてくか?ぶっころりーもまだ起きてないだろうし」
「だからもう昼ですよ...それはそうとしてぜひともいただきます!」
そういって俺達は朝飯兼昼飯を食べて、めぐみんの家に向かった。
ちなみに、めぐみんの家はすぐそこなので、こうやって俺が惰眠をむさぼっていると起こしに来てくれる。
めぐみんの家につくと、めぐみんの母、ゆいゆいが出迎えてくれた。
「あらカズマさん、いらっしゃい。うちの主人ならちょうど居間にいるわよ」
「お邪魔します」
どうやらめぐみんが多少話をしてくれていたみたいだ。
そうして、居間に行くとひょいざぶろーさんがいた。
ゆいゆいさんとめぐみんと一緒に腰を下ろすと、俺はあるものを渡す。
「あの、いつもお世話になっているので、これ、つまらないものですが...」
そういって俺が差し出した肉や野菜を詰め合わせた箱をゆいゆいさんが受け取る。
「いつもありがとうございます、カズマさん。娘から話は聞いてますよ。どうやらスキルを覚えに他の街へ行きたいらしいじゃないですか」
「そうなんですよ。一緒に同行してくれる大人がなかなか見つからなくて...」
「それなら、ちょうどワシが作っていた魔道具がいい感じにたまってきた頃なんだ。そろそろ他の街へ売りに行こうと思っていてな。一緒に来るかい?ただ、少し旅費はなんとかしてほしいが...」
「いいんですか?旅費くらい自分でなんとかしますよ」
「それなら私もカズマと一緒に行きたいです!カズマカズマ?いいですよね?」
と、そこでめぐみんが目をキラキラさせながらそんなことを言い出した。
まあ、まだ7歳だし、一人で家に留守番ってのはちょっと無いな。
俺はそう思いつつもひょいざぶろーさんの方を見る。
「最初からワシは娘は連れて行こうと思っていたが、カズマくん、どうかね?ワシらが商売している間、一緒にいてくれるかね?」
「カズマ...ダメですか?」
めぐみんが上目遣いでお願いしてきた。
こいつ、将来絶対魔性のめぐみんってよばれることになるだろうな。
もちろん、俺は断る理由もないので
「もちろん、俺は全然構わないぞ」
「カズマ、ありがとうございます!」
めぐみんが笑顔でそういってきた。
かわい、ってそうじゃない。
俺はロリコンじゃない、相手はまだ7歳の女の子だ。
断じて俺はロリコンじゃない。
「ゴホンッ!それでは日程についてなんだが、明日から行けるかね?」
「大丈夫です。ありがとうございます!」
「いえいえ、構いませんよ。カズマさんにはいつも娘がお世話になっているので。将来、娘のことはお願いしますね?」
話がまとまって終わりそうになって、帰ろうとした時、ゆいゆいさんが急に爆弾を落としてきた。
めぐみんとか顔真っ赤になっちゃってるじゃん!
「将来って急になんの話ですか!?めぐみんとはただの幼馴染なので!」
「そうですか。今はまだそうですね。では、また明日」
ゆいゆいさんが何か言っていたが、そのまま台所の方へ行ってしまったので、俺はそのまま帰ることにした。
帰るときに、めぐみんが顔を赤くしながら
「そ、それではまた明日ですね!私が起こしに行ってあげるので待ってていいですよ!」
「お、おう。ありがとな。よろしく頼むよ。じゃ、また明日」
お互いに顔を赤くして、ちょっと上擦った声でそう言った。
そして、俺は帰路についた。
俺は家に帰ったあと、明日のためにいろいろと準備をしていた。
親父にはもう言ったし、旅費と一年分お小遣いを前借してきた。
ぶっころりーにも言ったら、まるでついていかずにすんだことにホッとしたようにお土産をよろしく、と言われたので小遣いを要求しといた。
少し涙目になりながらも一万エリスくれた。
結構くれたので、ちゃんとお土産は買ってきてあげよう。
そして、俺は念のためにフラッシュの魔法が封じ込められたスクロールを魔道具制作の手伝いをしていくつかもらった。
まあ、手伝いといっても雑用をこなしただけだけども。
なにがあるかわからないし、一応ひょいざぶろーさん達がいないときで、何かあったとき用に用意しておいた。
使わないことに越したことはないけど、あっても損はない。
一通り準備をした後、武器屋にいった。
そこで、俺は武器を買おうとしたのだが、なにやら見かけない子が店番をしていて、
「我が名はあおあお!紅魔族随一の刀愛好家にして、刀を操りし者!」
と、名乗りをあげてきたので返してあげた。
つか、こいつ今刀を操りし者って言ったか?
刀なんてあるのかって思ったけど普通に考えれば別にあってもおかしくないな。
「いらっしゃい。なにをお探しかな?」
「ちょっと剣でも買おうかなと」
「ふむ、めずらしいね。あんまり里の人じゃ武器を欲しがる人なんて少ないんだけどな。まあいいや。このショートソードなんかはどうかな?子供でも扱いやすいと思うよ」
そう言って渡してきたのは普通の剣っぽかった。
「いい感じだな。じゃあこれで、って、ちょっと高いな...もうちょっとまからないか?」
「うーん、ほんとはダメなんだけど、どうやら君からはなにか近しいものを感じるね。いいだろう、我らの邂逅の祝いとして、それは君にプレゼントしよう。年も近そうだし、たぶん学園で会うこともあるだろう。それは、その時までとっておくといい。代わりと言ってはだが、今後ともぜひごひいきに!」
「そうか、ありがとな!今後なにか武器を買う事になったらここで買うよ」
「その時は我が刀をおすすめしよう。楽しみにしておくよ」
そういって、俺はショートソードをもらった。
にしてもあおあおか、覚えておこう。
刀かぁ、金を稼げるようになったら買うとしよう。
これで旅行の準備はできた。
あとは、明日を待つだけだな。
そう思いながら、俺は初めて手にした剣の感触にちょっとわくわくしながら、家に帰った。
物語のペースはどのくらいがちょうどいいですか?
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今くらい(少し早めかも?)
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今より早め(いろいろ飛ばしていく)
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今より遅め(めぐみんの出番を増やしたり)