天界でカズマを送ったあとの話
私は今、猛烈に焦っている。
とある引きこもりの男を転生させようとしたら、魔法陣がバグってやばくなってしまった。
なんとかこの私の機転で実質的な衣食住は守られたのと、状況確認のための物も送ってあげた。
正直、ここは助けに行かないとなんだけど、過去に送っちゃっているからいろいろとめんどくさいことになるわね。
ということになり、今は事後処理をしている。
「ふうー、これで一旦は大丈夫になったわね。あの男もたぶん大丈夫でしょう!あ、でも転生特典は中途半端なものになっちゃたのよね。もしかしてこのことがバレたら、私って日本担当から追放されたり...」
あわわ、これはまずいことになったわね。
本当は事故ったことを報告しないとなんだけど、事故が起こった原因ってほんのちょーっぴり私のせいでもあるのよね。
よし、このことは無かったことにするわ。
幸いにもこのことを知っているのは私とあの引きこもりの男だけだし?
別に命に別状はないし?
これからも死なない様にはしてあげたし?
よくよく考えたらこの事故ってあんな一回も試していないようなめんどくさい特典選んだあの男が悪いのよね!
よし、私は全く悪くないことはわかったし、嫌なことを忘れるために、キュッと一杯やっちゃいますか!
そう思って、私は帰ろうとしたとき、エリスから通信が来た。
「先輩!大変です!今大丈夫ですか?」
「なによー?私は今から一杯やるつもりだから忙しいんですけどー」
「そ、そんなことは後にしてください!今、時の女神がなにか時間の歪みを感じたらしくて、私の世界のところに感じたらしいんです!それで今、先輩って日本からの死者案内をして、こちらに誰か送ったりしませんでしたか?」
ギ、ギクッ!
あわわわわわ、やばいんですけど、超やばいんですけど!
どうしようどうしよう!?
もう色々騒ぎになっちゃってるし、今更隠せるような感じじゃないんですけど!
いや、私じゃない違う女神のせいにすればいいじゃない!
なによ、やっぱり私って天才ね!
とりあえず、今は誤魔化せばいいわね!
「だだだだだ誰も送ってないわよ!?なんか手抜きをして、めんどくさいからいいやってなって、事故って過去に飛ばしちゃったなんてことはやってないわよ!?」
よし、この私の素晴らしい誤魔化しで、エリスはきっと騙されるはず!
あとは適当な女神のせいにすれば...
「せ、先輩?もしかしてやっちゃったんですか!?私がやめといたほうがいいって言っていた紅魔族にさせるっていう先輩じゃめんどくさがって絶対できない様な転生特典を選ばせちゃったんですか!?さらに手を抜いて、過去に飛ばしちゃったんですか!?」
あ、あれ?なんかおかしいわ!
なんでエリスにすべてバレてるのよ!
もしかしてカマをかけたわね!
「エリス、ひどいじゃない!私がミスしちゃったからって、カマをかけるのは!ねえ、お願いだから黙っておいてくれないかしら?ほら、この前もエリスができなくて困ってた仕事を片づけてあげたじゃない?それでチャラよチャラ!」
「そんなこと言われても...というか、あの仕事は最初に先輩が押し付けてきて、それが膨らんだだけで...じゃなくて、やっぱり先輩がやったんですか!今から最高神様のところに行きますよ!私の世界に飛ばされたので私にも呼び出しがかかっているんですから」
「い、いやよ!絶対に怒られるじゃない!」
「ダメですよ。今そちらに私の部下を向かわせているので大人しく行きましょう。もうこれだけ騒ぎになってしまっているので、遅かれ早かれですよ。それに、先輩の日頃の行いがよければ、きちんと謝って、後始末さえつけれれば、許してくれるかもしれませんよ?」
うー、でもしょうがないわね。
私は悪くないけど、そんだけ騒ぎになっちゃっているんじゃエリスの言っている通り遅かれ早かれバレるのは時間の問題ね。
ここは早く謝りに行って、後始末をつけましょう。
大丈夫よ、私は日本担当のエリートで、たくさんの転生者をエリスのとこにバンバン送り込んでいるんだし、日頃の行いもとってもいいから大丈夫よ。
「わかったわ。私の謝罪ですべてを解決してくるわ。それじゃ、行きましょう」
そうして私は最高神のところへ向かった。
最高神のところに着くと、他の神々もいるようで、ちょっと怖くなってきた。
「ね、ねえエリス?ちゃんと誤れば許してくれるのよね?」
「日頃の行いがよければですよ。特に問題行動がなければ初犯的な扱いになって大目に見られると思いますが」
私たちは声を潜めながら相談していると、なんかの神が言ってきた。
「女神エリスよ、女神アクアが過去に転生者を送ったということは真か?」
「はい」
「女神アクアよ、なにか申し開きはあるか?」
私は緊張しつつも、エリスがしっかり状況説明して、謝れば許してくれるっといっていたのを思い出して、私がさっきあったことを話した。
もちろん、魔方陣を手抜きしたのは濁して。
「...以上が事の顛末となっています」
決まった!私の完璧な演説に、みんな驚いているようね。
それはもう完璧にさっきと全く同じセリフで、どんなことがあったかを再現してあげたもの。
これは逆にしょうがないことだといって、褒美をもらえたりするかもしれないわ!
すると、なにやらさっきの神が最高神とかと話している。
エリスはなぜか私の方を青い顔でみてるわね。
体調がすぐれないのかしら?
きっと、働きづめで疲れているのね。
エリスはもっと息抜きをした方がいいと思うわ。
すると、話が終わったのかさっきの神がこちらの方に向いて、話しかけてきた。
「つまり、勝手に追加した一回も試してなく、安全性を確認できていない複雑な転生特典を持たせようとした結果、事故が起こってしまい、途中で中止することも叶わず、過去へ送ってしまった。と」
「はい。大体その通りです」
そしたらまたもや何か話し始めた。
いい加減疲れてきたわね。
ここに来る前も後始末でちょっと大変だったというのに。
まだ後始末は終わってないんだけどね。
話が終わり、最高神が口を開いた。
「話はだいたいわかった。まず、その少年だが、過去に送ってしまったことはしょうがない。しかし、ろくに転生特典を持たせずに送ってしまったため、ここは過去の時間軸のエリスへと伝え、その少年の手伝いをしてやるといい。すこし時間軸にずれが生じるが、このくらいは運命の強制力により辻褄が合うようになるだろう。エリスへの仕事はこれとする」
「はい。承りました」
「うむ。そして、アクアだが...」
私はどうなるか少しわくわくしていた。
これって日本のゲームにあった裁判みたいな感じよね。
この場合だと、最高神が裁判官で、エリスが弁護人、さっきの女神が検察官で、私が被告人...?
あれ、なんだか嫌な予感がするわ。
「あ、あのー。私は日頃から真面目に働いていると思うんですけど...」
「うむ。あれで真面目に働いているのか...」
最高神は少しうなった後、言葉を続けた。
「女神アクアよ。処遇を言い渡す。今回の件をもって、お前はエリスの世界に下りて、魔王討伐を志す勇者の手助けをしろ。魔王を討伐するまで天界に帰ることを禁ずる」
「え?」
「お前の仕事は部下の天使に引き継がせることとする。今までの問題行動と、今回エリスに多くの迷惑をかけることを考慮しての罰とする。これにて、この件の後処理は終わりとする」
「え??」
私はそのあと、天使や他の女神に連れていかれ、下界へと下とされるのだった。
毎日投稿最終日。なんとか投稿が間に合いました。
この一週間、実質的に毎日投稿ができたのでよかったです。
これからは週1、2を目安に上げられるときに上げていく感じです。
一応、アクアが下界に下とされるわけなんですが、時系列的にはカズマがこの世界に送られてからの16年後、ややこしいですが、原作と同じタイミングです。
なので、アクアは出てこない感じになります。
設定上、ちょっと無理やりな感じなのは勘弁してください。
物語のペースはどのくらいがちょうどいいですか?
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今くらい(少し早めかも?)
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今より早め(いろいろ飛ばしていく)
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今より遅め(めぐみんの出番を増やしたり)