この素晴らしい紅魔族達に祝福を!   作:すらりん

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いいタイトルが思いつかなかった。



第八話 この素晴らしい学園で生活を!

目が覚めたら隣に美少女が寝ていた。

あれ、何この状況。

えーと、昨日はなにがあったんだっけな。

 

めぐみんの家に泊まることになって、風呂から出たらゆいゆいさんにめぐみんの部屋に連れてこられて、寝るところがめぐみんの布団しかないから、入ったら普通に寝たのか。

なるほど、状況把握。

というかコイツ、めちゃくちゃ幸せそうに寝てるな。

うわ、俺の服にこいつのよだれがついてる。

あ、そういや今日から学校だっけ、今何時って...

 

「やっべええええええええええええええええええ!!」

「ふわっ!?」

 

俺は跳ね起きた。

それでめぐみんも起きてしまったようだがそんなことは知らん。

あと20分で授業が始まる。

入学式の次の日から遅刻だとかマジでシャレになんないぞ。

 

そこからの俺の行動は速かった。

まずめぐみんに学校行かないとだからだけ言って、家に帰宅。

そのあと速攻で着替えて、紅魔族ローブを羽織って、学園までダッシュ。

 

なんとか授業開始5分前に学園に到着した。

 

「お、カズマおはよう。ギリギリだったな」

 

時計を見ると授業開始2分前。

俺は友達に挨拶しつつ、席に着いた。

それと同時に教師が入ってきた。

 

「ようし、全員それっているな!ではこれより授業改め名乗りを始める!全員体操着を着て校庭に集合!」

 

そして、俺らは体操着に着替え、校庭もとい、ただの空地に魔法で草を焼き払った土地に集合する。

 

「それでは始める。お前らに本物の名乗りというものを見してやろう...『エナジー・イグニッション』!!」

 

担任は杖を取り出し、ポーズを決めながらマントをたなびかせている。

そして、魔法を唱え、名乗りを上げた。

 

「我が名はぷっちん。アークウィザードにして、上級魔法を操るもの......」

 

そして、名乗りとともに担任の背後に青白い業火が燃え上がる。

 

「紅魔族随一の担任教師にして、やがて校長の椅子に座る者......!」

 

その瞬間、魔法を発動させたのか雷が轟く。

その雷を背後に、担任はポーズを決めたままでいる。

 

「「「カッコいい!!」」」

 

クラスメイト達がそれに歓声をあげている。

まだ炎は燃え上がっており、雷が落ちたところはしゅうぅぅぅと音を立てている。

 

「それでは、各自、ペアを作り己のカッコいい名乗りとともにポーズの研究に励め!」

 

それを合図に各々がペアを組みだす。

俺はあおあおと組むことになった。

そこで、俺にはとっておきがある。

さきにあおあおの名乗りを見せてみろというと、あおあおは腰に下げていたいかにも名刀っぽそうな刀を引き抜き、頭上に掲げ、

「我が名はあおあお!紅魔族随一の刀愛好家にして、刀を操る者!」

 

そう言って名乗りを決めると、担任が

「うむ。いい名乗りだ。その魔剣といいポーズといい実に素晴らしい!スキルアップポーションをやろう!」

 

そう言って、いい名乗りをしたあおあおにスキルアップポーションを渡す。

このカッコいい名乗りをあげた程度で数千万の代物がもらえるというこの紅魔族という種族の異常さがよくわかる。

 

そして、スキルアップポーションをもらおうと俺も素晴らしい名乗りをあげようとしたとき、校舎の方から悲鳴があがった。

 

「わああああああー!?」

「水だ!ありったけ水をぶっかけろー!」

 

どうやら、さっきなのりにつかった『エナジー・イグニッション』の炎が燃え広がり、校舎に移ったようだ。

その原因の担任は、顔を青くしながら

「い、いかん。このままでは私がクビになってしまーう!うおおおおお!」

 

そう言って、なんかすごい魔力を練っている。

そして、杖を高く掲げると

「『コントロール・オブ・ウェザー』ッッ!!」

 

どうやら相当な魔力を込めたようで、もくもくと黒雲が校舎に集まっていき、ここら一帯を土砂降りにした。

そのおかげで火は一瞬で消えたようだが、今度は別の問題が出てきた。

 

「ぷっちんせんせーい!校長先生が大事に育てていた花壇のヒヤシンスが流れています!」

「いっかーん!み、みんな!急いでヒヤシンスを捕まえるんだ!凶暴だからケガしない様に気を付けるんだ!このままだと、私がクビになっちゃーう!!」

「先生!なんとかしてくださーい!」

 

もはや校庭は土砂降りとヒヤシンスの暴走により地獄絵図となっている。

俺は潜伏と敵感知をうまく併用し、隠れながらヒヤシンスを回収していった。

 

「『スティール』!『スティール』ッ!はあ、これで大体捕まえ終わったな」

「よくやった!カズマ!これでなんとかクビは回避したぞー!」

 

俺はスティールでヒヤシンスを乱獲してなんとかこの騒ぎを一旦収められることなった。

クビは回避したとかいってるけど校舎や花壇など諸々弁償しないとだからまずい事には変わりないと思うんだけどな。

そう思っていると、担任ことぷっちんは俺にスキルアップポーションを渡してきた。

 

「よくやった。スキルアップポーションをやろう!」

「おお!」

 

よっしゃー!スキルアップポーションをゲットしたぜ!

この調子でスキルポイントを荒稼ぎしてやる。

 

そうして、学校側がいろいろ状況把握とかをするために、今日は解散となった。

 

 

 

俺はなにやら大雨を制御しようとしている教師陣を尻目に学校の図書室へと向かった。

この里の図書室はまあまあな数の本がある。

そこらへんの小・中学校よりかは多いだろう。

 

その本のジャンルは多岐にわたる。

怪しげなおとぎ話の類のものから、何の役に立つかわからないハウツー本まで様々だ。

俺は適当に本をとって読みながら時間を潰すことにした。

 

 

 

 

 

気づいたらもう日が暮れかけていた。

思った以上にこの『暴れん坊ロード』という本が面白かったというかなんというか。

内容は、痴呆症になった元君主の老人が、二人のお供兼介護の者を引き連れて、世直しと称して領地を徘徊する話。

 

そんなことより早く帰らないとなと思っていると、とある本が目に入った。

『爆裂魔法の有用性』

その本がちょっと気になり、手に取って呼んでみる。

『爆裂魔法とは、究極の破壊魔法にしてあらゆる存在にダメージを与えられる最強の攻撃魔法である。現在、その魔法の習得方法はほとんど伝えられておらず、長く魔法の研究に携わった者か、人外の魔法使いの間にしか知られていない。そして、その習得の困難さに比べ、あまりの使い勝手の悪さから、これを習得している魔法使いは地雷魔法使いと呼ばれ、冒険者達にパーティー入りを断られることが多々ある』

次のページをチラ見し、そこで俺は本を閉じた。

うん、最強の攻撃魔法ってのには惹かれたけども、次のページには

『並の才能の者ではまず習得が不可能であり、たとえ習得できたとしても、その膨大な消費魔力の多さから魔法が使用できない場合もある』

うん、俺には縁のない魔法だな。

 

そう思って、本を本棚に戻し、帰ることにする。

もし、こんな魔法を覚え、これだけで生きていこうとする者がいるなら、俺はある意味その人の事を尊敬するだろう。

 

 

 

馬鹿には違いないが。

 

 

 

家に帰る途中、そういや明日テストがあることを思い出し、急いで家に帰って、テストの勉強をした。

はっきり言って日本にいたころの俺からしたら信じられないことだ。

 

しかし、俺はスキルポイントのためにも勉強しないといけない。

やっぱり魔法のためと考えるとモチベーションがわいてくる。

そうやって、勉強しつつ、これからの事に思いを馳せた。

 

 

 

 

 

今日はテストが返ってくる日だ。

なんとか紅魔族のチートな知力に努力と16歳のアドバンテージで俺はクラス3位に食らいついた。

 

「カズマ、よくやった。次も頑張るように!」

 

俺は、テスト初日にスキルポイントが大量にあるが、これは俺のなかに潜む闇に打ち勝つために必要な力で、それとは別に上級魔法を習得する分のスキルポイントを貯めないとと、中二病全開で身振り手振りを加えて説明したら、なんか通った。

 

やっぱりこの担任はロクでもないなーと思いつつも、今回はそのことについて喜んだ。

 

そういうことで、俺はスキルポイントを乱獲していった。

基本的に3位になんとか入り、スキルアップポーションをもらう。

なんやかんやあって、入学式から結構たち、もう学園で稼いだスキルポイントは30くらいになっていた。

 

そろそろ周りに卒業するものがでてもおかしくなくなってきた。

 

「よーし。全員揃っているな」

 

俺達全員の点呼を終えた担任ことぷっちんは俺達に声をかけた。

 

「今日は里の周辺で、我が紅魔族に伝わる、養殖と呼ばれるレベルを上げる方法を使って全員のレベル上げをする。

という訳で、校庭に集合する事!あと、三人グループを二つとペアを一つ作っておくように!」

 

そして担任は教室から出て行った。

そのあと教室は騒然となる。

お互いに誰と組むかを決めるからだ。

これはコミュ力が試され、あまりものの人たちはギクシャクしながらやらないといけなくなる。

 

俺はそれを避けるために先手を打つ。

 

「なあ、あおあお。お前組むやついないなら俺と組まない?」

「ああ、特にいないしいいよ」

 

よし、とりあえず最悪のパターンは回避できた。

あおあおは刀を持っているから結構戦闘力高そうだ。

そういえば、と気になった俺はあおあおに聞いてみる。

 

「そういえば、お前ってたまに里の外でレベル上げしてるの?たまに見かけるよな」

「ああ。修行の一環として、暇があったら里の外に行ってモンスターを狩っているよ」

「へー、じゃあ今レベルとかってどんな感じだ?」

「今?もうだいぶ上がってると思うけど、えーと...」

 

そう言って、あおあおは自分の冒険者カードを取り出し、見せてきた。

 

「んーどれどれって、レベル25!?たっか!」

「ああ、いつの間にかこんなレベルになっていたんだよなー。おかげでテストの成績はよくないけども、そろそろ上級魔法を覚えられるんだよな」

「へーそうか。お前は卒業したらどうするんだ?鍛冶屋を継ぐのか?」

「...ああ、卒業してからしばらくは鍛冶師としての腕を磨きつつ、レベルを上げて、里を出て冒険者をする予定だ」

 

俺はふーんと思いつつ、校庭に行った。

すると、あおあおがなにか言おうとして...

「カズマ、大事な話なんだが...」

「ようし!全員そろったみたいだから里のそとに移動するぞ!それではついてこい!」

 

担任の大声に遮られた。

間の悪い担任だ。

 

 

 

里から出て森周辺に着くと、ぷっちんが説明し始めた。

「それでは、この中から好きな武器を取るといい!」

 

そう言って出されたのは武器の山。

あおあおがそれをみて何とも言えない表情を浮かべた。

さすが紅魔族随一の鍛冶屋の息子。

見ただけでどのようなものかわかるのだろうか?

 

みんな各々適当な武器を持っていく。

俺も適当にいかにも重そうな両手剣を持ち上げると、想像以上に軽くて驚いた。

 

そこで俺は気づいた。

この剣、ただの木剣にメッキしただけの張りぼてだ。

 

どうやらほかの者も同じみたいで、明らかに自分の身長ほどあって、持ち上げられないような物を軽々と振り回しているのをみてそう思った。

 

各自、思い思いの武器を持つと、担任がまた話し出した。

 

「よし、いいかお前ら!よく聞け!今里周辺は里のニートども...じゃなく有志により強くて危険なモンスターは軒並み駆除されていて、弱いモンスターしか残っていないが、念には念を入れて、俺が片っ端から魔法で身動きをとれなくするからお前たちはそれにとどめを刺せ」

 

なるほど、ここ最近ニートでごくつぶしのぶっころりーがよく外出にいくなーと思ったらそういうことだったのか。

俺はてっきりそけっとのストーカーでもしているものかと。

 

「大丈夫だとは思うが、一応何かあったときに大声をだすように。それでは行くぞ!」

 

そう言って、担任は歩きだした。

普段は結構頭のねじが飛んでいる発言をするが、意外にも、ちゃんと教師らしいところはあるらしい。

 

「『フリーズ・バインド』!」

 

担任が去っていった方向から、そんな声が聞こえてくる。

俺とあおあおがそちらの方へ向かうと、そこには首から下を氷漬けにされたトカゲがいた。

 

さすが腐っても紅魔族随一の担任教師を名乗るだけはある。

俺はあおあおに先にやってもいいかと尋ねて、いいといわれたので一刀のもとにトカゲを切り捨てた。

正確には打撃なので剣で殴ったとの方が正しい表現だがしかたない。

 

そこで俺は冒険者カードを見ると、レベルが一つ上がっていた。

今の俺はレベル4。

ちまちま敵を倒したりして経験値をためていたから少しレベルが上がっている。

 

この調子で行こうと思うと、何やら騒がしいところを見つけた。

どうやら一つのグループが何やら騒いでいるようだった。

 

俺はそちらの方へ行ってみると、

「ほ、ほらお前がコイツにとどめを刺すといい。手柄は譲ってやるよ」

「いやいやお前の方こそこいつをやるといい」

「いやいやお前こそ」

 

などと言ってとどめの押し付け合いをしているようだった。

俺は何にとどめを刺そうか迷っているかが気になり、凍らせられているモンスターを見ると、

「オラァ!」

「「「あっ!」」」

 

一刀のもとに殴り倒した。

レベルがまた一つ上がったようだ。

なにやらそのグループが俺の方を向いてわめいている。

 

「さすが紅魔族随一の鬼畜だ!動けない愛くるしいモンスターに何の躊躇もなく切り捨てるとは!」

「ほんとにそうだ!お前に人の心はないのか!」

「はあー!?なんだよその言い草は!?それにこいつはやばいんだぞ!こいつは一撃ウサギと言って、愛くるしい仕草で人を油断させた後に、一撃で喉元を狙い貫くという恐ろしい敵だ」

 

俺がそういうと、納得したのか、どうでもよくなったのかはしらないが、それじゃ、とだけ言われて去っていった。

 

あとは適当に凍らせたやつを粉砕していく仕事だ。

あおあおも一心不乱に狩り続けている。

 

結果として、あおあおはレベルが二つ上がり、俺はレベル9になった。

冒険者は成長が早いらしい。

俺も学校で稼いだスキルポイントを合わせて35ポイント。

上級魔法は45ポイントで習得できるので、あと10ポイントだ。

 

上級魔法を覚えたら卒業なので、あおあおはあと数週間といったところで、ほかにもあおあおくらいスキルポイントがたまっている人もいるだろう。

 

クラスの上位勢はもうすでに上級魔法の詠唱なんて丸暗記しているからな。

かくいう俺もあとちょっとで暗記できそうなんだよな。

だからちょうどスキルポイントがたまったくらいで詠唱も覚えられると思うからちょうどよく上級魔法が習得できる。

 

俺もこの学園を卒業するのはあと数か月だろう。

残りの学園生活を平和に謳歌したいと思った。

 

 

 

どうしてかフラグっぽくなってしまった。




二章はあと2,3話で終わります。

誤字脱字その他間違いあったら教えていただけるとありがたいです。

物語のペースはどのくらいがちょうどいいですか?

  • 今くらい(少し早めかも?)
  • 今より早め(いろいろ飛ばしていく)
  • 今より遅め(めぐみんの出番を増やしたり)
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