転生特典がパワプロ風成長だったのでデートして最強になろうと思います 作:らっきー(16代目)
「はー……やっと全員寝た……」
「ごめんね〜手伝わせちゃって。ルヴィアさんもありがとうございます」
「これでも年長者だからな。子供の世話くらいなんでもないさ」
こんにちは保母さん系パーティを組んでいるテセリアです。剣士、僧侶、変質者のバランスのとれたパーティですね。目的地は牢獄かな?
「でも疲れたんじゃないですか? ただでさえ日中に活動してるんですから」
「なんだ、気づいていたのか? 私も鈍ったかな」
「はにゃ?」
何の話してるの2人は。疲れていることに気づかれたとかそういう話? そのロリコンは子供と遊んだからむしろ元気になってると思うけど。
「ぐー、か?」
「ぼ、暴力反対!」
「仲良しねぇ……」
痛いのよルヴィアさんのゲンコツ。愛(性欲)ある拳は防ぐ術無しってこと? 実際魔法でなんかしててもおかしくない……って言うか、そもそも吸血鬼として人より膂力が強そう。
「──じゃあ先生、私達そろそろ……」
「もう帰るの? 晩御飯も食べてったら? それに、寝てるうちに帰っちゃったら皆寂しがるわよ?」
「やー、これ以上長居してたらどんどん里心ついちゃいそうだしさ。まあほら、定期的にお金持ってくるし、その時にね」
先生を手伝うって意味ではもう少し長居した方がいいんだろうけどさ。こうして外から見て始めてどれだけ忙しかったのかが分かるね。ほら、ここで暮らしてた時は私も従う側だったから。お姉ちゃん役はしてたけどね。
「お金なんて無くても何時でも帰ってきていいんだからね? ここは貴女の家でもあるんだから」
「……うん、ありがと。またね、先生」
名残惜しさを押し込めて。お別れを済ませて扉を閉める──と、視界にステータスウィンドウ。もうちょっとこう……情緒とか……
『ルヴィア・ブラッドレインとのデート(汎)が終了しました。魔術ポイントにボーナス。サリエラ・ヴェルディクトとのデート①が終了しました。戦闘──』
ダレ──────ッ!?
ステータスウインドウが……金色に……! はなってないけど。
あ、もしかして先生の本名? 何故か教えてくれなかったのをこんなとこで知ることになるとは……あとデート扱いはやめてください。気分としては近親相姦ですよ。……最近はむしろ母親キャラは定番か? ふしだらな母と笑いなさい。
あと先生。ボーナスが入ってるのが軒並み戦闘関連なのはなんでなんですか? 『鎚戦闘』はいいよ、昔使ってたんだなぁとかそんな感じで。
『骨砕き』『不屈』『無双』『退魔』『断頭』『屍山血河』……などなど。全部物騒なんですけど。先生……これは一体……?
あとついでにフルネームで表示されるようになってるのも何? 私がフルネームを知ったから? でも先生の名前は今知ったしなぁ……ステータス君、謎が多いよ。
「あの、申し訳ないんですが、帰りも送っていただけると……」
「構わんが……いいのか? もう少し長居してもバチは当たらんろうに」
「ダメですって。独り立ちしたからにはしっかり自立しないと。親離れですよ親離れ」
「そんなものか? まあどの道私が居ればいつでも来れるしな」
「うわ、台無し……」
私も覚える……というかポイント振ろうかな、転移魔法。どのぐらい魔法鍛えたら取れるかわかんないけど。なんで『○○魔法』とかじゃなくて『初級魔法』とか『中級魔法』としか書かれてないんですかねステータス君。そのくせそこを開放すると『火魔法』とか『氷魔法』とか細分化するのよ。魔法はそれだけ扱いが難しいってことなのかな。万能ポイントで無理矢理才能を付けたわけだし。
「とりあえず帰ったらまたダンジョンでも行きますか……お金欲しいし……」
「見栄を張るからだろうに」
「うぐ……!」
ぐぅの音しか出ないね。でもいっぱい稼いでた方が安心してもらえそうだからしょうがないじゃんね。ボロボロの千円札を仕送りって渡されたらむしろ不安になるじゃん? この世界のお金はなんか不思議な力で傷つかないっぽいけど。本当になんで……?
ちなみにこの世界のお金はナーロッパあるあるな金貨、銀貨、銅貨方式です。でも軽いからメッキか別の金属か。そうなってくると見たこと無いだけでミスリル製の高額硬貨とかもあるのかも?
「ある……が、まず使わんぞ? 高級な装身具でも買う時ぐらいだ。……お前の場合は、孤児院を建て替えるなら使うかもと言った方が良いか? まあ、信用が無いとそれ以前の問題だろうが」
だってさ(思考が読まれることへの諦め)100万ドル金貨みたいな感じかな……? あれは重さ1トンあるらしいけど。縁の無い世界の話だねぇ……
「ま、儲けたいならもっと深く進めるようになることだな。なに、お前ならそう時間はかからんさ」
「だと良いんですけどねぇ……」
今の稼ぎは肉体労働の日雇い労働者をイメージしてもらえれば。要は贅沢しなきゃ貯金も出来るけど日々に余裕は無いぐらい、である。私の場合は仕送りに回しちゃってるから貯金はほぼ無いけど。衣食住の住がやけに安い世界で良かった。土地が余ってるのかな……?
ちょいちょい、と招き寄せるしぐさをしてきたルヴィアさんにしがみついて、数秒眼を閉じてから開けばそこはもう見慣れたいつもの……ダンジョンのある街。ファストトラベルって最高。
とりあえず疲れてる中でダンジョン潜ってミスがあっても良くないからと今日の残りはお休み……だけど、とりあえずアドネさんに帰ってきた報告をしようとギルドに向かって。もうすぐお仕事終わるから晩御飯一緒に食べようかという話になって。
「ルヴィアさん、ですね? お噂はかねがね。“私の”テセリアちゃんがお世話になってるそうで……」
「ははっ。なに、コイツは思ったよりは優秀でな。“私の”弟子にするには十分だ。世話などと思ってはいないさ」
「ピィ」
三人でご飯に来たんですけど……仲悪いんですか……?
あ、とりあえずはちみつ酒で……え、甘くないんですかはちみつ酒って。
「テセリアちゃん、変なことされてない? 今からでも別の人紹介しようか?」
「なぁに、私に満足しているから別の人など要らんさ。なぁ?」
「なぁ、じゃなく……」
ちなみに別の人を紹介してもらうのは無理です。ギルドに払う紹介料の持ち合わせが無いので。まあ満足はしてるんだけど。一緒に居ると魔法のポイントが稼げるし……
「はぁ……よりによってな人選すぎない……? もっと良い人居でしょうに……」
「初対面で随分と嫌われたものだ。私に何かされたことでもあったか?」
「私はないけどさぁ……」
敬語が抜けてるから打ち解けたみたいですね、よかったよかった(白目)なんかご飯の味全然感じないや。
「保護者気分は結構なことだが、火遊びをするのだって本人の自由だろう? 締め付けてばかりでは将来の反動が大きくなるだけだぞ」
「火遊びで済むなら別に何も言わないけどさぁ……色々噂聞いてるのよ。有名人さん」
「困ったな、心当たりが多すぎてなんの事やら」
うん、まあ、魅了して食事してたって言ってたもんね……そりゃ悪い噂の1つや2つあっても何もおかしくはない。なんなら抗議がギルドに届いててもおかしくない気もする。その辺のアフターケアどうしてたんだろ。
「そも、当人同士が同意しているのに他人が口を挟むのは野暮というやつだろう? なぁ?」
「私に振ります……? まあ、合意があるなら何してもいいとは思いますけど……嫌だって言ったら止めてくれさえすれば」
「ダメよテセリアちゃん。こういう手合いは少し許したらずるずると入り込んでくるんだから。手を繋ぐだけと思ったらもう合体よ」
「合体て」
おっさんかな? なんだっけ。ドアがどうこうみたいなやつだよね。小さな要求をしてからどんどん大きな要求をするやつ。
「女の子同士だからって油断してちゃ駄目……というか、女の子同士の方が拗れるんだからね? 特に片方が異性に恋した時とか……」
「なんか実感籠ってません?」
経験がおありで? 無かったら私も手出されてないか……あれ? もしかして私は既に油断してしまったのでは?
「まあ、隙だらけではあるな。人を疑うことを覚えた方が良い」
「別にそんな世間知らずなつもりは無いんですけどねぇ……」
「ははっ、食うぞ?」
「ヒッ」
なんでこの人は同性に手を出すことに躊躇いが無いんですか? もちろんそういう嗜好を否定する気はないけれども、それはそれとして一般的ではなくない? 男に狙われるよりは全然いいけどさ。
「ん?」
「どうしたの?」
「あ、いえ、なんでも──」
視界にまたステータスウインドウ君。なんか今日勝手に出てくること多くない?
『複数人と同時にデートするを達成しました。好感度上昇に補正がかかります。初回特典として万能ポイントを付与します』『同性とのデート回数が一定回数を超えました。同性/異性からの好感度上昇/減少に補正がかかります』
百合ハーレムを作れ……ってコト?!
今日で一旦毎日投稿はおしまい
別に粘着に心折れたわけでは無いので続きは気長にお待ちいただければ~
とりあえずハリポタの更新かな…